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あれから1週間、いふくんは大学に来ていない
ないこ
なんでだろ…
考えても分からない
まぁ、俺が思い通りに番にならなくて嫌になったんだろうけど
いいじゃん、それで
元々、誰の番になる気もなかったわけだし
モヤモヤした気持ちのまま、講義を受けた
講義も終わり、席を立つ
帰ってから何をしようか考えていた所に影が1つ俺に重なる
？？？
久しぶり、ないこ
ないこ
！？
目の前に立ってたのは
俺が昔付き合ってた男だった
元カレ
元気〜？
言葉が詰まって足がすくむ
ないこ
あ、えっと…
ないこ
げんき、だよ
元カレ
そっか！
元カレ
にしてもないこ可愛くなったなぁ
手を伸ばして頬に触れてくる
気持ち悪いのに、怖くて動けない
頬を触れていた手は顎、首、項に回った
元カレ
あ、まだ噛まれてない
ないこ
やめ、て
相手の腕を掴んで下ろす
少し怪訝そうな顔をする男
元カレ
ちょっと話そうよ、ないこ
ないこ
や、用事あるから…
元カレ
拒否権あると思ってんの？
ないこ
っ！！
アルファの威圧にオメガが勝てるわけがない
元カレ
行くぞ
腕を引っ張られる
ないこ
や、、
誰か…
助けて
久々に講義に顔を出した
まぁ、成績も申し分ないから、教授も何も言わない
いふ
はぁ、つまんね
りうら
いたー！！！！！
目の前から赤い小さいのが走ってくる
アイツは確か、ないこと一緒にいた…
いふ
んぁ？えーっと
いふ
りいら？
りうら
り、う、ら！！！
いふ
あぁ、それ
いふ
なんか用？
いふ
アニキなら…
りうら
違う！！！
様子がおかしい
普通オメガはアルファに恐縮する
それは番がいてもそうだ
いふ
何があった
りうらが言い終わる前に走り出した
ないくんが変な人に連れて行かれた！ 見た感じ快くついて行ってる感じじゃなかった！！
お願いいふくん
ないくんを助けて！
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