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ソ連さん…、めちゃくちゃ色々と戦犯じゃないですか!?やっぱり自覚してたのですね……死ぬことに
個室。
自室とは、また違う、俺の部屋。
家族...俺の兄弟すら知らないであろう、部屋。
そこで俺は、写真をじっくり眺めていた。
きっと、これらの写真を見るのも、これで最後だろうから。
ソ連
俺はそこで、最新のカラー付きカメラを確認していた。
ソ連
俺は満足して、写真をその部屋の壁に飾る。
壁一面に広がる、写真。
…我ながら最高だ。
ソ連
ポケットにしまっておいた、とある最新の機械でそれを確認する。
………GPS、というものだ。
ソ連
本当は。
わかっていた。
アイツが俺に好意を抱いていること。
俺がそろそろ死ぬこと。
そして、恐らく。
俺が最期の最期に彼に思いを伝えた瞬間、
死ぬ。
…でも、それでいい。
いや...そうじゃなきゃ、嫌だ。
どうせ俺は死ぬ。
なら、その前に想いを伝えあって、死ぬことを伝えて、
あいつを前を向かせるよりも。
アイツに、"俺"を植え付けて、死んだほうがいい。
アメリカに『愛』を伝えさせぬまま、俺だけ伝えて、散った方が。
それなら、アイツは一生俺を引きずる。
俺という存在に一生縛られる。
俺は、あいつの中で、アメリカと共に永遠を過ごす。
それなら、未練はない。
ソ連
もう一度、壁一面の写真を見渡す。
これは、アメリカと会っていない期間に撮った、写真。
_________アメリカの、写真。
…盗撮?
まぁ、そうかもな。
でも、いいんだよ。
だって、どうせ死ぬから。
だったら...
好きなやつの写真に囲まれて、最後はアメリカの泣き崩れる顔を見たほうが、
得だろう?
あぁそうだ、俺が死んだら、ロシアはどうなるだろうか。
確か今はフランスと付き合ってるんだったか…
…そういえば、あいつは俺に似ている。
もし俺が死んだら、アメリカはあいつを…
…どう、思うんだ?
ソ連
体感で、そろそろ時間が迫ってきているとわかった。
でも、不思議と恐怖はない。
何故なら、
彼の記憶に、俺が永遠にこびりつくからだ。
ソ連
ソ連
ソ連
彼は、わかってくれるだろうか。
きっと、わかってくれる、よな。
_________さぁ、行こう。
アメリカ。
お前の、元に。