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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで
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そして週に1回、場地をどうやって落とすか作戦会議をすることが決まった

週1で足りるかって聞いたら…

千冬

…は?

千冬

週1でいいじゃないっすか

千冬

週1じゃ足りない?

千冬

俺はアンタに会いに行くためじゃないんですよ?

千冬

俺は…場地さん…(小声)に振り向いてもらうためにアンタと協力してるだけです。

千冬

だから週1がいいです

千冬

ってか週1でもアンタの顔見るだけでも嫌なのに…(ボソッ)

って言われた挙句、

小声で悪口を言われたから週1になった

そして俺は今何をしているかと言うと……

千冬

それで〜!場地さんが〜!

一虎

………

千冬

…ねぇ、一虎くん

千冬

聞いてます?

一虎

え…?

一虎

あぁ、悪ぃ…聞いてなかった…。

千冬

はぁ!?

千冬

アンタが聞いてきたんでしょーが!

一虎

(いや、俺が席に着いた瞬間喋りだして来ただろーが…)

一虎

…てかさ、

千冬

はい?

千冬がアイスコーヒーに入ってるストローをグルグルする

一虎

…お前いつから場地のこと好きになったん?

一虎

つか一目惚れ?w

千冬

まさか、

千冬

んなわけないっスよ

千冬

俺が場地さんを好きになったきっかけは__

去年の真夏、

その日はとても暑かったんです。

俺はその日、

場地さんを好きになりました。

千冬

ば、場地さん…

場地

あ?

千冬

あの…どこ行くんスか?

千冬

珍しく学校帰りに電車使うなんて……、

場地

まぁ、後で分かるからな

千冬

…?

千冬

はい…、

千冬

(どこ行く気なんだろ…)

何駅か通り過ぎたところで場地さんはいきなり電車を降りた

そこは俺の知らない場所だったんです。

千冬

…?

千冬

(マジでここどこだ…?)

千冬

(そして場地さんはどこに連れていく気なんだ…?)

場地

場地

あ゙!

千冬

ビクッ!!

千冬

な、なんスか…!?

場地

やべ…!

場地

千冬!!

千冬

は、はい…!

場地

走んぞ!

千冬

えっ…__

グイッ(千冬の腕を掴む)

千冬

ダッ!!(走る)

千冬

えっ…、えっ…!?

千冬

ちょっ、場地さ…、

場地

やべぇんだよ千冬ぅ!

場地

早くしねぇと間に合わねぇんだよぉ〜!!!

千冬

何が間に合わないんスか〜!?

場地

………

千冬

ちょっ、無視しないでくださいよ…!

ダッ!!(さらにスピードを上げて走る)

千冬

グンッ…!!(スピードを上げたことにより引っ張られる感覚が出る)

千冬

(は、速い…!)

千冬

………

千冬

(ほんと、何が間に合わないんだろ…)

〜海〜

千冬

う…、海…?

千冬

(なんで海…)

千冬

あの、場地さん

千冬

なんで海なんk_

千冬

って…

千冬

千冬

いない!!!

千冬

(え?)

千冬

(は?)

千冬

(場地さんどこ行ったの!?)

千冬

(神隠し!?)

千冬

(数秒前までは一緒にいたのに…)

千冬

(なんで…!?)

千冬

(まさか、俺を置いて帰った…!?)

千冬

………

千冬

…<(`^´)>ムスッ…

千冬

(…もーいいや、)

千冬

(1人で海見て楽しみますよ〜だ…)

靴下と靴を脱いでズボンをまくって海に入る

千冬

(わ〜…つめてぇ〜…)

千冬

………

千冬

(なんで俺置いてくんだよ…)

千冬

…ばか……

場地

場地

だ〜れが馬鹿だって?💢

場地

千冬ぅ

千冬

…!?

千冬

えっ!?場地さっ__

千冬が振り返る

場地

ニヤッ…

バシャッ…!!(千冬に海水を思いっきりかける)

千冬

わっ…!

千冬

つめたっ…

場地

ははっ!

場地

今日あちーから気持ちーだろw

場地

つーか、隙ありまくりだなァ、千冬ぅww

千冬

……💢

千冬

…全っ……然

場地

ww…え?

千冬

気持ちよくないっス!!!!

バシャッ…!!(場地にかける)

場地

…!

千冬

WWW

千冬

お返しですww

千冬

場地さんも隙ありまくりっスね〜ww

場地

あ゙!?

場地

テメェやりやがったな!!

バシャッ!!

千冬

あははwww

バシャッ!!

〜よくある水をかけあうという青春をしているばじふゆ〜

千冬

…ハァ…ハァッ…

場地

…やべぇ…ハァ…

場地

これ以上やると…

場地

マジで制服濡れちまう…

千冬

ハァ…そうっスね…ハァ…

場地

上がろーぜ

場地

あげてーモンあるし、

千冬

あっ、はい…!

千冬

(あげたいモノ…?ってなんだ…?)

ガクッ!(足が砂にハマり転びそうになる)

千冬

あっ、やべ…!

場地

…!

ガシッ!!(場地が千冬を受け止める)

フワッ…(それにより場地の匂いが香る)

千冬

…!

場地

っ…ぶね〜…

場地

お前、俺が受け止めてなかったら、完全に制服終わってたナw

千冬

………

海で散々水をかけまくったからか、

場地さんからは海の潮臭い匂いがした

そして、潮の匂いの他に、

場地さんの家の落ち着く匂いと、

汗の匂い

そして、

なぜか甘酸い匂いがした。

場地

…?

場地が抱きとめてた千冬の体を離す

場地

千冬ぅ…?

千冬の顔を覗き込む

千冬

( ゚∀ ゚)ハッ!

場地

どーしたァ?

場地

水ぶっかけ過ぎて風邪ひいちまった…?

千冬

あ、違います…!

千冬

なんでもないです!

場地

…?そうかァ?

千冬

…ところで!

千冬

あげたいものってなんスか!?

場地

おー、

場地

ほい!

千冬にあるものを渡す

千冬

ガリ○リ君…?

場地

おう!

千冬

なんで…?

場地

実はなァ、

場地

俺の知り合いがここの海の家やってんだよ

場地

んで、ある時間になるとガリ○リ君がタダでもらえんの

場地

だから海来た瞬間ダッシュで店行ったワw

千冬

…!

千冬

(だからいなかったんだ…)

千冬

………

千冬

…場地さん……

場地

…あ?

千冬

…ありがとうございます…!

千冬

すっげー嬉しいっス!

場地

…!

場地

…おー、

場地

あ〜!

場地

うっま!

千冬

やっぱガリ○リ君はソーダ一択っスね!

場地

やっぱそうだよな!?

千冬

はい!!!

場地

…あっ!

場地

ばっか、千冬!

千冬

えっ…!?

千冬

なんスか!?

ペロッ…(千冬の溶けそうだったアイスを食べる)

千冬

…!

その瞬間、

俺は気づいた。

さっきの甘酸っぱい匂いの正体が何か、

そのせいか、

まるでパズルがはまるみたいに、

俺の何かが変わり始めた

場地

…あーあ、

場地

せっかくタダでアイス食えんだからもったいねぇことすんじゃねぇよw

千冬

………

場地

あ?無視か?

場地

おーい、千冬ぅ?

場地が千冬の顔の前で手を振る

千冬

あ…、

千冬

な、なんでもないです……///

場地

…?

場地

そーか、

千冬

……///

千冬

…その日から今まで、

千冬

俺は場地さんのことを好きなんです…

千冬

…ずっと……///

一虎

………

一虎

(場地のこと思い浮かんでんのか…)

場地の話をしている時の千冬は

いつも楽しそうだ

一虎

(…まぁ好きな奴なんだから当たり前か、)

照れながらも楽しそうに俺に話してくる千冬は、

多分俺のことを見ていない

きっと俺に話したって、

あいつは場地のことを考えながら話しているのだろう

俺なんかあいつの視界にすら入ってないと思う

一虎

………

でもこの気持ちは「恋」じゃない

最初から勝ち負けの決まった恋なんかしたくない

だからもし仮に俺が千冬のことを好きだとしても、

あいつは場地にしか興味無いから、振り向きゃしないから、

多分俺は…

千冬に「好き」という言葉を永遠に出さないだろう

そして、応援する

それが…

みんな幸せになれる方法なのかもしれない

千冬

………

千冬

…一虎くん

一虎

…え?

一虎

あ、何?

千冬

………

千冬

…アンタほんとに人の話聞かないんスね……

一虎

は?

一虎

お前が場地を好きになった話は聞いたよ

千冬

…そこじゃなくて、

千冬

俺が言ってんのはその後の話で、

千冬

一虎くんに頼み事をしたいんです。

一虎

………

一虎

あー…

一虎

(聞いてねぇ…)

千冬

…ほら!

千冬

聞いてない…!

一虎

悪ぃって…!

一虎

んでどんなお願い?

千冬

………

千冬

場地さんの…

好きな人を聞き出すことです。

この作品はいかがでしたか?

391

コメント

16

ユーザー

おお…場地の好きな人かぁ… なんか、は?好きな人ってなんだ?とか言ってきそう‪w そういえば今回と次回の花言葉はなんなのか教えて欲しいなぁ…

ユーザー

うん…サイコー好きです

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