bl,nmmn注意
「愛する人」の青目線です。「愛する人」を読んでからこちらを読むのをおすすめします
青赤(桃赤)
愛した人
息が止まった。
言葉がでなくて
ただ、何も発せずにいた
パシッ、
痣だらけの腕や足、
締められた跡がある首、噛みつかれた跡
誰かにされたのは分かりきっている
そして、それが誰なのかも
好きだった、
守りたいと思った。
だからこそ、憎んだ
あいつを。
またあいつの家に行ったの?
夜に?
殴られるの、わかってるくせに
彼は、桃から離れられなかった
それなら、僕が
頷きながら赤の話を聞く彼は
優しい目で、幸せそうで
桃から離れられない悲しい君のこと
僕が守ってあげるから。
ガシャンッ、
なんで泣くんだよ
あんなやつのために
ギュッ、
それから、赤くんは桃の家に行かなくなった
会ったとしても、桃と会話を交わさなくて
もしかしたら、このまま二人で
なんて、考えた僕が馬鹿だった。
ピンポーン、
思わず、電話をかけた
そして、通話が途絶えた
「僕が守るから」
それなのに、
君は逃げるばかり
カチャカチャ、
事前に用意してあった針金で、桃の家のドアを開けた
どこからか、声が聞こえる。
ガチャッ
いままでよりも、もっと酷かった
彼の綺麗な白い肌が、血で濡れていた
やっぱり、
僕じゃ代わりになれない?
桃のアイコンを押して
「もう赤くんに関わらないで」
と打って、送信した。
ピンポーン、
ふざけるな、
赤くんの体をこんなにしたのはお前なのに
僕の好きな人を、傷つけて壊したのは、
全部全部_
頭の中がぐちゃぐちゃで、真っ黒で
あーあ
僕って、こんなに汚かったっけ
もしかして、最初から
希望なんてなかったんじゃないか。
もう、疲れたんだ
辛いんだよ
怪我が増える君を見るのも
その小さな背中に、貼り付ける絆創膏も
首の噛み跡を見て少し微笑む君も
嫌いだ
本当は、とっくの前から気づいてて
それでもいつかに期待した
そんなもの、最初からなかったのに
それでも、君のこと
誰もいない玄関に、
呟いた
好きだから、
愛してるから
だから、僕は。
震える手で、携帯を持った
そして、彼の連絡先
「赤さんをブロックしました」
「僕が守るから」
何もできなかった。
君が、僕のことを好きになった瞬間はあったかな
僕を求めた瞬間はある?
そんなもの、きっと最初から
end.
どうしていつもこう暗くなるんでしょう(白目)
後味悪かったらごめんなさい。。
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皆さんどこ住みか分かりませんが津波気をつけてください😢
コメント
12件
やば、、好みすぎる、、、
青くんがただただ悲しいお話すぎて切ない好き。今回の物語が青くん視点だから、題名が「愛した人」って過去形にしてるの流石すぎる…細かいところにも工夫をしていて尊敬します! ブクマ失礼します。