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2 - 朝チュン ②

♥

104

2025年06月22日

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けぺ

朝チュンっていいですよね、そこからしか得られないものがある

⚠️自慰表現

けぺ

それではどうぞ!

チョンベ

……ッ、はぁ…

旧友であるギフンと体を交えてしまったあの日から何かがおかしい

ギフンは「忘れよう」と提案してきたし、自分もできる限りそうするつもりだった。

だが、スマホの中のあの動画だけは消せないでいた

チョンベ

っクソ……なんでこんなにエロいんだよ…ッ、!

ギフンの動画を見ながら不意に劣情に塗れた本音を吐露してしまう

最中のギフンの艶かしく欲に率直な姿に下半身が熱を持ってしまっている

酒のせいで記憶を飛ばしてしまったのが惜しい。

チョンベ

ぅ " っ……

忙しなく動かしていた手に挟まれていたものから発された液体がスマホの液晶に迸る

チョンベ

…………はぁ……

尚も淫らな声が部屋に響く中、ギフンの顔にかかったそれを拭くこともせず惚けていた

チョンベ

…ギフン……

チョンベ

ギフンはもうあのことを無かったことにしてるのか…

チョンベ

……まさかもう俺と酒を飲まないなんて言わないよな…?

チョンベ

あぁクソ!気になる…!

チョンベ

ていうか俺…何でこんなに悩んで、

動画が終わったのか、響いていた喘ぎ声はプツリと聞こえなくなった

チョンベ

俺……ギフンのこと好きなんじゃ…?

ギフン

チョンベ、どうしたんだ?…急に呼び出して

チョンベは隣に腰掛けたまま、俯いて押し黙っていた

チョンベ

……

ギフン

なんだよお前らしくない!

ギフン

そんなに言いにくいことか?

ギフン

なら酒でも飲んで……

触れないようにしていたあの記憶が蘇り、思わず口を噤んでしまった

ギフン

……どうしたんだよチョンベ

ギフン

金ならもう使い果たして力になれないが…話くらいなら聞いてやるよ

チョンベ

……

チョンベ

ギフン

チョンベ

俺、おかしいんだ

ギフン

なにがだよ!そんな深刻そうに……

ギフン

なあ、おい──────

チョンベ、と続けようとした口は少し乾燥した唇に塞がれた

ギフン

!?!?

薄く開いた口の隙間から肉厚な舌が侵入しようとしている

ギフン

ん、ふ…っう"──ッ!!

チョンベ

……、

チョンベが名残惜しそうに顔を離したときに気付く

その瞳は苦しげに歪んでいた

ギフン

……チョンベ

チョンベ

ギフン。

チョンベ

俺が気持ち悪いか?

チョンベ

俺のこと、「そういう目」で見れないか?

チョンベ

ひどいよな、1回寝たっていうのに

ギフン

…お前、酔ってるのか?

チョンベ

今度は酔ってない。

ギフン

なら、なんで…

チョンベ

好きなんだよ、ギフンのことが!

ギフン

…!

チョンベ

そりゃあ俺も最初はまさかと思ったよ

チョンベ

俺がお前を…ギフンを好きになるなんて有り得ないと

チョンベ

体を重ねてしまったから変な気になってるだけだと

チョンベ

そう、思った……けど

チョンベ

お前を見る度に、思う度に、お前が俺を友人としてしか見てないことが苦しい

チョンベ

…俺、おかしいよな

ギフン

チョンベ…

チョンベ

なあ、ギフン

チョンベ

…嫌だったら、本気で殴っていい

そういったチョンベに両腕を押さえつけられ、再度強引にキスをされる

両腕に痕がつくんじゃないかと危惧されるほど強く掴まれていて、はなから抵抗させる気なんてないんじゃないかと思った

でも、それでよかった

チョンベを好きかなんてまだ答えも出てないが、ただ今は身を任せてみようと、そう思った

ギフン

んっ、ぅ……んんっ、

脳が蕩けるほど熱い

気がつけば自然と舌を絡ませていた

ギフン

っ……♡

何も考えられない。 ただ気持ちいいという感覚だけに支配されている

ギフン

…あっ、

チョンベの顔が遠ざかって気づく、てらてらと月光に光る銀糸が2人を未だに繋いでいた

チョンベ

…殴っていいって言っただろ

ギフン

……別に、嫌じゃなかったから…。

しつこく付き纏うそれが妙に恥ずかしく思えてきて、顔を逸らす

チョンベ

……かわいい

ギフン

っはあ!?

ギフン

俺みたいなおじさんを可愛いとかいうのお前だけだぞ…!

チョンベ

俺だけならいい、ギフンの可愛さは俺だけ知ってればいいんだ

ギフン

〜ッ…!

ギフン

またそんなクサいこと、!

ギフン

あー!もう今からコンビニで酒でも買うか!

ギフン

今お前といるのはシラフじゃ無理だ!!

チョンベ

それ、誘ってるって捉えていいのか?

ギフン

っそれわざわざ聞いたら意味無いだろ…!

チョンベ

ハハハ、それもそうだな!

ギフン

はあ〜…お前のそういうとこだぞ

チョンベ

でも今度はちゃんと覚えてていたいんだ

チョンベ

…いいよな?ギフン

ギフン

……

ギフン

…明日の飯奢れよ

チョンベ

!!

チョンベ

なんでも奢ってやるよ!トッポッキか!オデンか!

ギフン

その程度で許されると思うなよ!

ギフン

韓定食かファヨ焼酎分の気持ちは持て!

チョンベ

なんだよ!ケチだな!!

ギフン

はあ!?どっちがケチだ!

チョンベ

お前だよ!双門洞のケチ!ドケチ大王!

ギフン

なんだと!!

互いにベンチから引きずり下ろそうと、ぎゃあぎゃあと取っ組み合いの喧嘩になる

体格のいいチョンベはなかなか落ちず、結果俺が落とされてしまった

ギフン

チョンベ

ギフン

ぷはっ、

チョンベ

ははははっ!!

ギフン

…じゃあ帰るか

チョンベ

はあ!?モーテルに行くんじゃなかったのか!??

ギフン

っおいバカそんなに大きな声で言うな!

チョンベ

だってさっきおまえが、!

ギフン

あーっわかったわかった!行きゃあいいんだろ!

ギフン

わかったから静かにしてくれ!

チョンベ

なんだよそれお前が…

早口で捲したてるチョンベに唇を重ねる

さっきのとは全く違うソフトキスだったが、チョンベには十分だったようだ

ギフン

チョンベ

…、ギフン…

チョンベ

〜っここで始めてしまう前に早くモーテルに行かないと…!

ギフン

っは!?ここで始めるって、!!

ギフン

あ痛!おいチョンベ!あんまり引っ張るな!痛い!

ぐいぐいと腕を引かれて引きずられるように歩く

チョンベ

…今日は寝かせないからな

ギフン

っ!

顔こそ見えないものの、その語気から凄みを感じる

ギフン

(俺の腰……)

ギフン

(終わった…)

モーテルが見えてきたあたりで全てを悟り開いた

今夜はきっと一睡もできないか、あるいは、気絶して朝を迎えるかの2択だろう

ギフン

…絶倫チョンベ

小さな声で悪態をつくとチョンベは笑って振り向いた

チョンベ

そこまで期待されたら今夜は頑張らなきゃな?

腰を引かれ、距離を詰められる

ギフン

(これは明日まで帰されないやつだ…!)

ギフン

……

自分の一寸先の未来が容易に想像でき、ため息をつくことしかできない

明日には歩くこともままならないだろう

チョンベ

ギフン、

そうこうしていたらモーテルに着いたらしく、チョンベが照れくさそうにこちらを見ている

ギフン

──────朝。

ギフン

……ぅ "…。

チョンベ

見事に声が枯れたな〜

ギフン

っ、…ぉ"ま、!…やさ、し…ぐしろっで!

チョンベ

昨日のお前の声、このフロア全体に聞こえてたんじゃないか?

ギフン

な"、…

チョンベ

はは、ごめんって

ほら、とチョンベに差し出された水を受け取り飲み干すと幾分か喉がマシになった

ギフン

う"……ん"んっ、…おまえなあ!

チョンベ

そんな怒るなよなー

チョンベのからかいに怒っているのではない。チョンベのその手に持っているものに怒っているのだ

ギフン

その動画だよ!!

ギフン

撮っていいなんて一言も言ってないのに、!

チョンベの手中のスマホでは昨晩撮られた動画、言葉を選ばずに言うとハメ撮りが流れている

チョンベ

ギフンもノリノリだっただろ、ほら

最中の自分の顔が映された画面を突きつけられた

だらしなく開いた口、リンゴのように紅潮した頬、物欲しそうに潤んだ瞳はカメラを捉えている

ギフン

っあ"─────!!

ギフン

見せなくていいっ!!!

ギフン

消せ!!!

チョンベ

痛い痛い痛い!!爪!爪刺さってる!!

なんとかチョンベのスマホを奪い、映像を消した

チョンベ

あー!!ギフンお前…!

チョンベ

まあ、また撮ればいいか…

ギフン

全然反省してないな…もう二度とシないからな!

チョンベに引っ張られベッドに倒れ込む

チョンベ

ギフン…

チョンベ

…俺、幸せだな

チョンベの慈しむような顔に思わず破顔してしまった

ギフン

なんだよ、それ

ギフン

急にしおらしくなって、何が目的だ?

チョンベ

…やっぱり双門洞のドケチ大王は損得でしか物事を考えられないとみた

チョンベ

ピロートークもこれじゃ雰囲気もクソもないだろ!

ギフン

なんだよお前は!

ギフン

幸せだとかクサいこといったと思ったら急に殴りかかってきやがって!

ギフン

あークソ忙しいヤツだな!

チョンベ

なんだ!昨日はあんなに俺の下で泣いてたくせに!

ギフン

それはお前が無理矢理、!

ひとしきり喧嘩してまた仲直り。 毎度この繰り返し

そうしてそのまま満ち足りた時間を二人でゆっくりと溶かしていく

その得も言われぬふわふわとした時間が心地よかった

きっと明日も明後日も一年後もずっとこうなんだろうな、と仏頂面のチョンベを見て思う

ギフン

チョンベ、俺も────…

チョンベ

ん?なんだ?

ギフン

ギフン

いや、なんでもない

いざ口にするのは照れくさくて、真っ直ぐ伝えることのできたチョンベはすごいんだな、なんて

背を向けてベッドに横になると、そこにチョンベが腕を回してきた

雄々しくて、『守られてる』感覚がする腕

チョンベ

…言わなくても伝わってるから、いい

ギフン

柄にもなく穏やかなチョンベに改めて幸せを噛み締めた

言わなくても分かってるようだからわざわざ口にするなんてことはしないけど。

けぺ

純愛!!!

けぺ

なんだかんだいって純愛かくの初めてな気がします。。。普段書いてるのが不穏すぎて

けぺ

チョンギフは純愛にちょっとの嫉妬と、チョンベの俺こんなにギフンのこと知ってるんだぜマウントで成り立っててほしい

けぺ

ここまでみていただきありがとうございました!

けぺ

リクいつでも受付中ですっ

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