新連載
「明日をくれた君に光のラブレターを」
krpt版
この作品は小桜すず様の作品を参考にしています。
不快になられた方はすいません。
※uret yaet yana hret 注意
__________________ 橙 etさんへ 俺はずっと君のことが気になっていて、 一度でいいから話してみたかった。 佐藤 __________________
世の中というのは不条理だと思う。男女問わず、顔の整った人が得をして生きていける。
そういう類の人間は、昔からチヤホヤされ絶対的自信を備えているのだ。
だから自然と性格は明るいし、友達も多い。苦手なことも要領よく人に頼れる。
私の親友である水瀬rnはまさしくそんな子だった。
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冷たくしてる気はないんだけどな。
rnとは高校1年生の春に初めて会話をした。 まだ友達ができてなかった頃席替えで前後になったrnに私から話しかけたのだ。
rnはそれから、よく話しかけてくれるようになり、いつも隣にいる存在になった。
高校2年になった今でも変わらず一緒に過ごしている。
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yaくん、か。
私は頬杖をつきながらrnを見た。
まず目に入るのはぱっちりと開かれた大きな瞳に長い睫毛。リップなんてまるで必要としない桜色の唇と透き通るような白い肌は生まれつきで
艶のある水色の髪は優雅に揺れている。 誰がどう見ても〝美少女〟と口を揃えるような女の子だった。
しかし、rnが人を惹きつけるのはそれだけではない
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こうやって、一つ一つの提案に目を輝かせ、人を楽しませる。 それもrnの人を惹きつける魅力といったものか
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あぁ、どうしていつもこうなのだろうか。
普通に接しているつもりなのによそよそしく接されてるのがよく分かる。
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yaくんの笑顔が自分に向けられて嬉しいと思ったことを必死に振り払う。
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私とyaくんのやりとりは明るいrnの声によって終了を告げられる。
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あぁ、どうして私たちの会話に入ってくるの?
rnはいつも笑って思うままに行動する。私の気持ちなんて全く知ろうともしない。
今のたった数十秒。私がどれだけ幸せだったのか知らないでしょ?
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無情にもyaくんはそんなrnが好きなのだ。私じゃなくて、rnが。
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サッカー部のyaくんとチアリーディング部のrnは、校庭と体育館で 練習場所は違えど、昇降口まではいつも一緒に向かっている。
何の役にも立ってない私にまでお礼を言うのがrnらしい。
彼女は人に無意識にも優しくできる。 だからyaくんがrnを好きになるのもわかる。
そう言わなきゃ私の心は壊れてしまいそうだった。
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茜色の空には絵に描いたような丸い雲がいくつか。
9月上旬とはいえ、まだ夏の暑さは続いていた。
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私は放課後いつも通ってる場所がある。
しんと静まり返る空間に、ページをめくる紙の音だけが響く。
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私は一番、校庭が見える席に座った。 私の特等席だ。
なぜなら
サッカー部の練習が見えるから。
声を出し合ってグラウンドを駆け回る部員の中でも ひと際輝いて目に映るのは1人しかいない。
赤坂ya。
幼稚園から高校までずっと一緒に過ごしてきた幼馴染。
私は物心ついたときからずっとya君のことが好きだった。
もっとも、幼い頃からの関係を壊したくなくて、 私は告白しようだなんて考えてさえいなかった。
だからこそ、2年生になってyaくんとrnが付き合い始めたとき、ひどく衝撃を受けた。
2人が付き合うきっかけになったのは他でもない私。 それが尚更悲しかった。
もしも私がyaくんの幼馴染じゃなかったら。 もしもrnと仲良くならなかったら。そんな事考えたって意味ないのに。
結果今も諦めきれず図書室に通っている。
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私は決まって手にする本がある。
夏目漱石の『こころ』だ。
2人が付き合ったと聞いた日、普段行かない図書室に逃げ込み、 たまたま手に取ったのがこれだった。
『こころ』を開いて顔を隠し大号泣したのを今も鮮明に覚えている。
私だって無慈悲な人間ではない。
yaくんと付き合う前まではrnを失いたくない親友だと思っていた。
唯一無二の友達を見つけられたように感じて本当に嬉しかった。
だから、別に傷つけたいわけでも嫌いになりたいわけでもない。
この気持ちが全部「嫉妬」で片付くのも十分分かっている。
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カサッ
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この手紙が私の運命を変えることには、知るよしもなかった。
__________________ 橙 etさんへ 俺はずっと君のことが気になっていて、 一度でいいから話してみたかった。 佐藤 __________________
実際に私も今小説読みながら描いてます(笑)
ホントに神作品なので是非原作を見てみてください
コメント
2件
etさんの気持ちすっごく分かる…。好きな人が親友と両想いってすっごい辛いし、どっちも大切だからこそ迷っちゃいますね…。Ruriさんの小説,感情移入がしやすくてすっごく好きです!!続きも待ってます!