1時間半後__
草薙理解
う、うーん……
テラ
あ、起きた。
頭を抑え、フラフラと立ち上がる理解。
草薙理解
う゛ぅ、頭が……私は一体何を……。
テラ
理解君が気絶してる間に、テラくん3巻まで読み終わっちゃったよ?
猿川慧
俺は5巻。お前寝すぎ。
草薙理解
?あぁ、依央利さんがご購入下さった本ですね......。
草薙理解
すみません、表紙が目に飛び込んできて…腰を抜かしてしまいました……。
テラ
腰を抜かしたどころじゃなかったでしょ。2mくらい吹っ飛んでたでしょうが。
猿川慧
表紙見て腰抜かすって、ハハ、お前ガキかよ!
草薙理解
何だと、猿……
草薙理解
…確かに、私は恋愛に関しては餓鬼と言われても仕方がない。猿の言う通りだ......。
猿川慧
…あ?
テラ
…えっ?
草薙理解
少し、自室に戻ります….
おぼつかない足取りで去る理解。
猿川とテラは顔を見合わせた。
猿川慧
....??どうしたんだあいつ…?
テラ
んー。相当好きなコの事で悩んでんだね~。
猿川慧
...…ッえ゛?!アイツ好きな奴いんの?!?!
テラ
....。あ〜うん、いる。
つい口を滑らせてしまったテラ。 まいっか、というような顔で開き直る。
猿川慧
マジか、マジかよ!!??え、相手は?!?!
(テラくんのパーフェクト事情説明)
猿川慧
アイツに好きな奴......フハッ、ヤベエ、めっっっちゃおもしれーじゃねえか。
テラ
うんうん、しかも人生初の。今までマトモに女性と話した事無いみたいだしな~。
猿川慧
あー...だろうなァ。それでこの漫画っつーことか。
テラ
そうそう。あの様子だと、読むのにも時間かかりそうだけど。
猿川慧
……あ゛ぁクソ、だりぃな
テラ
んん?ちょっと。猿川くんどこ行くつもり?
猿川慧
あ?理解ん部屋に決まってんだろ。
テラの顔が青ざめる。






