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〇 〇 .
朝 光 .
コンビニの帰り道、手を繋いで夜の静けさに包まれる
だけど、いつもとは少し違くて
どこか寂しい空気。
〇 〇 .
朝 光 .
彼は黙る。俯きながら、眉間に皺を寄せる。
朝 光 .
寂しいな、朝光。
朝 光 .
〇 〇 .
貴方は有名な事務所の練習生
だからいつも真夜中に帰ってきた。
私は眠気を殺しながらあなたを待っていた
でも最近は
朝 光 .
〇 〇 .
帰るのも早くなってきて
どこか笑顔も増えた。
疲れきった顔も、死んだように眠ることも無くなった
いい事なのに、そんな姿を見る度に心が締め付けられた
彼は、もうすぐデビューするのだろう。
素敵なメンバーと、優しいファンに囲まれて。
今よりももっと忙しくて、過酷な毎日がきっと待ってる。
朝光の邪魔にはなりたくない、恋愛する時間なんてきっとない。
だから、私は彼が大好きだから、死ぬほど、本気で大好きだから
彼から離れると決めた。
彼がいない間に沢山の涙を流した
伝えられるだけ愛を伝えたし
残り少ない彼との時間を宝物のように扱った。
そんな時間ももう終わり。
思い出は遠くに置いてきた
それなのに
なぜこんなにも寂しいんだろう
愛は消えない、これからも。
〇 〇 .
朝 光 .
〇 〇 .
朝光は震えた声で謝った
何度も、何度も。
私は必死で涙を堪えた
今彼の優しさに触れてしまうと、
私は離れられなくなってしまうから。
朝 光 .
〇 〇 .
〇 〇 .
〇 〇 .
朝 光 .
朝 光 .
どこまでも優しい人だった
暖かくて、謙虚で、不器用で、面白くて
そんな彼をきっと私は
待ってしまうのだろう
忘れられずに、離れられずに。
〇 〇 .
街であなた達の広告が流れている
こんなにも大きくなったんだね。
朝光、私ずっと待ってるよ、忘れられない
でも、この決断は間違ってなかったよね。
花 .
〇 〇 .
中学生の頃から幼馴染の花
私と朝光の元々の関係知ってるくせに treasureにハマってるらしく…
花 .
〇 〇 .
花 .
〇 〇 .
花 .
〇 〇 .
花 .
〇 〇 .
花 .
花 .
〇 〇 .
〇 〇 .
花 .
〇 〇 .
花 .
見つかるとか、本当はそういう問題じゃない。
初めて生で見る彼のアイドル姿
きっと凄くかっこいいって、分かってる
そんな彼を見たら私
また…朝光のこと、
〇 〇 .
いや、大丈夫。
意識しない、彼とはもう何の関係もない
他人。
ライブ当日まで、あっという間だった
ずっと頭から離れなくて
緊張して
でも、楽しみで。
花 .
〇 〇 .
花 .
〇 〇 .
かっこいい演出が始まり、10人が出てきた
真っ先に私が見たのは
朝光。
無意識だった。昔より少し良くなったガタイと
髪型と、顔も、更にかっこよくなった?
そしてなにより
ファンの歓声に包まれて輝く彼は
眩しくて、あの頃とはもう違う
1人のかっこいい男性だった。
ライブも中盤に差し掛かって来た頃
10人がトロッコに乗り、歌いながらファンサービスを始めた
花 .
〇 〇 .
花 .
〇 〇 .
〇 〇 .
久しぶりに見た。 そういえば、朝光とよしくんと、はると。
この3人、一緒にアイドルなったんやっけ笑
そう思うと、かっこいいな。
朝光の友達ってことで仲良くしてたけど
見ないうちにみんなかっこよくなっちゃって
はると、あんな大きかったっけ?笑
芳 典 .
芳 典 .
〇 〇 .
今の私やんな…
〇〇って言いかけたけどもし広まって変な噂立てられたらめんどくさいからファンサのフリしたよな。
〇 〇 .
よしくん、相変わらず面白いな笑
そんな感じで、いつの間にかあなたのトロッコが目の前まで回ってきた。
〇 〇 .
昔もかっこよかったけど、今の朝光は格が違う
私の知ってる朝光じゃない
完璧に輝いていて
キラキラしてる。
…寂しいな
朝光はもうここには戻ってこないんだもんね
朝光…行かないで、
〇 〇 .
気が付けば名前を呼んでいた
朝光には聞こえないぐらいの
弱い声で、呼びかけた。
朝 光 .
朝 光 .
〇 〇 .
花 .
花 .
〇 〇 .
〇 〇 .
あの頃とは変わったと思っていた
だけど、確実に変わっていない部分があった
彼の優しい笑顔と、優しい心。
私を見て、少し驚いた表情をした
そりゃ、振られた女がライブに来て、自分の名前を叫ぶなんて
びっくりしないわけがない。
それなのに、拒絶しなかった
優しい目で、笑ってくれた
暖かく手を振ってくれた
他の誰でもない、私の目を真っ直ぐ見つめて。
「ありがとう」
彼の声で、そう言った。
〇 〇 .
1粒の涙が頬を伝った
彼との思い出、本当は忘れたくない
離れたくなかった
今更弱くなるけど、私本気で彼が好きだった。
朝 光 .
〇 〇 .
朝光らしい告白の仕方
貴方が見せてくれる生き方が大好き
君に溶け込みたい
温 斗 .
〇 〇 .
〇 〇 .
芳 典 .
温 斗 .
〇 〇 .
温 斗 .
芳 典 .
〇 〇 .
芳 典 .
温 斗 .
芳 典 .
〇 〇 .
朝 光 .
〇 〇 .
朝 光 .
〇 〇 .
〇 〇 .
朝 光 .
〇 〇 .
優しい口付け
彼の優しさに溺れた夜
意外と嫉妬深いところも
寂しがり屋なところも
そんな朝光を、私だけが見れた
その瞬間が私の人生だった。
零れそうになる涙を、必死に我慢した。
私たちの過去は無かったことには出来ない
だけど、もうお互い変わらないといけないよね。
朝光
ありがとう。