テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
豪華絢爛な結婚式から一夜明け、テンペストに新しい朝がやってきた。
そらちゃんが目を覚ますと、そこは新しく建てられた家族の城の、陽だまりが心地よい寝室。
そら
左薬指に輝く指輪を見て、そらちゃんは幸せな実感を噛みしめる。
すると、隣でスッとシーツが動き、碧髪を乱したジェジェが、これまでにないほど穏やかな瞳でそらちゃんを見つめていた。
ジェジェ
ジェジェがそらちゃんの額に優しく口づけを落とす。
そらねマナス
脳内に響く、すっかり聞き慣れた赤ちゃんの可愛い声。
そらちゃんが微笑みながら隣のベビーベッドを覗き込むと、そこには自分とジェジェの面影を持った小さな宝物が、元気に手足を動かしていた。
ジェジェ
ジェジェに導かれてバルコニーへ出ると、眼下には活気あふれるテンペストの街並みが広がっている。
そこには、朝から「お祝いの宴だぁぁ!」と騒ぐミリム、それを追いかけるリムル、そして二人のために特製のお祝い御膳を作るシュナとシオンの姿があった。
そら
そらちゃんの目から、一筋の嬉し涙がこぼれる。
転生したばかりの頃は不安でいっぱいだった。ママになるなんて想像もしていなかった。 でも、今は確信できる。
そら
そらちゃんが空に向かって叫ぶと、街中の住人たちが一斉に顔を上げ、大きな歓声と拍手を送ってくれた。
それは、そらちゃんがこれまでみんなに与えてきた「優しさ」が、最高の形で返ってきた瞬間だった。
第2部の幕は、今ここで静かに下りる。けれど、そらちゃんの物語は、まだ始まったばかりの輝ける未来へと続いていく――。
【第2部:完】
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!