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あんてんしょん
⚠このお話では旧国と現国は同一人物設定です。⚠ ⚠パラオが幼かわいいショタじゃないです。黒いです。⚠ ⚠パラ日帝にみえなくもない⚠ ⚠シリアス⚠ ⚠日韓中のやつと繋がってるとも言えなくもない…?見てなくても大丈夫です。⚠ ⚠戦争賛美・政治的意図はありません。この世の全てと関係ありません。⚠ ⚠パラオ視点です。⚠
それではドウゾ
…植民地時代。
ヨーロッパからの支配から抜けられた、とはいえ、植民地であることには変わりない。
ドイツが負けた。 ドイツ、あんなに強いのに負けるんだ、ってなんか意外だった。
で、日帝?っていう国に渡された。
でも、会わずとも大体分かる。
どうせ僕をまた“あんな風”に、雑に扱うんだろう。 …もう、疲れてきちゃったな…。
でも、大丈夫。
多分、ヘラヘラと笑ってれば、多少はマシになる。
僕だって今は勝てない相手に逆らうほどバカじゃない。 それで散々痛い目を見てきたから。
だから、なにもかも諦めて。
なにもかも受け入れなきゃ。
多分、それがきっと、一番楽だから。
…信じられなかった。
確かに、僕に対して笑いはしなかったし、別段愛想よくされたことだってない。
でも、違う。
ヨーロッパとは、どこか、明らかに。 …何より、目が違った。
ヨーロッパの植民地だった時は信じられないくらい手厚い設備をしてくれた。 …どうしてそこまでするの?
なんだか逆に怖くなってきた。 紅い眼帯で隠れている右目が、なにかを隠しているようで。
…でも、それでも。
ここまで他国に温かくされたのが、本当に、嬉しくて。
…依存、してしまいそうで。
本当はダメなのに。
もしも何か企んでるんだとしたら、僕は今僕の首を締めていることになる。
裏切られたときの悲しみなんて、味わいたくない。
ねぇ、お願い。
お願いだから、やめて。 また酷く扱われたって構わない。
だからッ______
______そんな優しい目で、僕を見ないで…
気がつけば、第二次世界大戦が始まっていた。
日帝も、アメリカと敵対している。 …そして、僕の領土を奪おうとしていた。
痛いのは嫌だから正直乗り気ではなかったけど、カントリーヒューマンズとして僕は僕の領土を守らないといけなかった。
…だから、戦場に行くって言ったのに。
日帝は、こう言ったんだ。 …「これは、私達の戦いだ。部外者が邪魔をするな」…と。
正気かって思った。 戦力が増えるに越したことはないはずなのに。
結論から言うと…日帝軍はほぼ壊滅した。
…だけどパラオ人の戦死者は誰一人としていなかった。
…おかしいでしょ。 ここまでして、僕らを守ろうとしてたなんて。
ヨーロッパの植民地だった頃じゃ…考えられなかった。
…だから、かな。
なんだか…日帝に、貴方に、酷く安心感を覚えた。
だって、僕に唯一優しくしてくれた国だもん。 …そりゃ、安心もするよ。
嗚呼______よかった。
僕、ちゃんと、人を愛すること。 できるようになりそうだよ、日帝のおかげでね。
全部全部、日帝の…ナイチの、お陰。
____________僕は久しぶりに、人を心から敬愛した。
…あれからどのくらい経っただろう。
ナイチが、負けた。敗戦した。 …降伏した。
あんなに…あんなに、僕のために、守るために、戦ってたのに。
…嗚呼、アメリカっていう国が悪いんだ。
アメリカが、日帝を降伏させたんだ。
……あれ、てことは。 …僕、アメリカの植民地になっちゃうのかな。
………いや。
でも、大丈夫。
アメリカは支配される苦しみが分かってる…はず。
アメリカのことはよく知らない。 …けど、ヨーロッパよりかはマシかもしれない。
それに…ナイチのように、してくれるかも…
…そんなふうに思ってた。
アメリカ
パラオ
アメリカ
…えっ?
…今、なんて?
そのうち…独立させる?僕を? …植民地にしたほうがいいんじゃ…?
…というか、いいかって… それイエス以外言えないんだけど。
パラオ
アメリカ
…
…よかった…ヨーロッパよりかは全然優しいみたい。 日帝ほどかどうかはアレだけど。
アメリカ
と、アメリカはどこかしらに合図をした。
すると… …よく見てた、あの軍服姿じゃない…しかも、あの眼帯をつけていない日帝がきた。
日本
パラオ
勢いよく抱きついた。
姿が変わっても、日帝であることには変わりないって思ったから。
…でも。
日本
………
………は?
…コイツ、今、なんて?
笑った?ご迷惑をおかけしました?
違う。
違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う違う。
だって、日帝はこんな、ふわふわなんて、してない。
なんでなの。
ねぇ。
僕が好きだった“日帝”はどこいったの______?
アメリカ
日本
なんで。
どうして。
違う。“日帝”はそんな事言わない。
“日帝”と同じ顔で…そんなこと…言わないでよ…!
僕が好きなのは“日帝”だったのに!!!
こんなのって…!!!
それから僕は“日帝”の存在証明がしたくて色々した。
右目に黄色い眼帯をつけた。日帝が紅い眼帯をつけていたように。
日帝の旗のイヤリングをつけた。 日帝がそうしていたように。
日帝から貰った手袋をつけた。 日帝の手袋も同じものだったから。
…それでも、収まらない。
ねぇ。
日帝は、どこ行っちゃったの…?
…あぁ。
依存なんて、しなければよかった。
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主