TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

あの後何があったかなんて覚えてない

思い出したくもない

あのほんの一瞬で、私の学校生活は悲しい結末を迎える準備ができてしまった

別に興味のないやつからはなんて言われようと気にしない

だけど、そうじゃないからこんなにも心苦しい

瑠愛

(心配でしかないな……)

昨日のことが全て消えているなんて思わないけど

瑠愛

(友達に、信じてもらわないと)

瑠愛

(私じゃなくて、いじめたやつが悪いんだって教えないと)

私の心は、まだ折れてない

瑠愛

おはよー

ザワザワ……

瑠愛

(これはやってるわ)

蜂楽廻

おっはよ〜!

瑠愛

蜂楽おはよ!

瑠愛

潔もおはよう!

潔世一

おう、おはよう

瑠愛

(……なんだ)

瑠愛

(まだ私大丈夫じゃん)

まだ全人類に嫌われてるわけじゃなさそうだ

瑠愛

(ひとまず安心か)

一息つこうとしたその時、私はあらぬ光景を目にする

友達

ヒッ……

女子生徒

大丈夫?

瑠愛

は?

何故か悪女と友達が一緒にいた

友達を影で指示していじめてたのは確実にアイツだ

瑠愛

(主犯と一緒にいたらもっとヤバい状況になるんじゃ……)

瑠愛

ねえねえ!

友達

っ!

女子生徒

何?またいじめにきたの?

瑠愛

君には話しかけてないよ

瑠愛

あのさ

友達

……

瑠愛

その子と一緒に居ないほうがいいよ

瑠愛

君を裏でいじめてたのこの人だし

友達

何デタラメ言ってるの!?

友達

全部瑠愛が私をいじめてるって聞いたんだから!

瑠愛

いやデマで草

瑠愛

それを鵜呑みにしちゃ駄目だよ

友達

胡散臭いし、もう話しかけてこないで!

瑠愛

勘違いしてるよ!

瑠愛

コイツが私を間接的にいじめるために、君をいじめてるんだよ!

瑠愛

私にとってはかけがえのない友達なんだから!

友達

そうやって騙そうとしないでよ!

友達

気持ち悪い!

瑠愛

いや、ガチな話なんだってば

友達

私達友達じゃないって言ったでしょ!?

友達

重いししつこいのよ!

女子生徒

ほんと何を根拠の言ってんの?

女子生徒

いじめといてそれはなくない?

女子生徒

人じゃないよそれ

瑠愛

なんでこんなボロクソに言われるん?

瑠愛

私って君達に何か言った?暴力奮った?

友達

もう嫌……!

友達

怖いのよっ!

女子生徒

自分の罪くらい認めたら?

女子生徒

少なくとも土下座くらいしなよ

マジそれくらいは必要だよな

被害者が言うなら確定

瑠愛

(土下座とか本当に漫画かよ……)

友達ってこんな嫌なやつだったっけ

悪女が何か吹き込んだのは確定だけど……

瑠愛

(知らないうちに、こんなに信頼無くなってたんだ)

今はただ、呆然と状況を見据えることしかできなくて

自分を崩さないようにするのが精一杯だった

瑠愛

(欠席人数が多かったのって、私と仲良くなりそうな人を潰してたから?)

瑠愛

(私が最初から標的に変わりなかったってこと……?)

女子生徒

潔くんも蜂楽くんも、そろそろ関わるのやめたほうがいいよ

女子生徒

この人サッカー部の紅一点になりたいだけのぶりっ子ですし

瑠愛

(……違うよ)

即座に否定したかったけど、不思議と声が出なかった

潔世一

……でも、瑠愛は

女子生徒

噂も酷いじゃん

友達

なんで前はあんなに優しかったのに、こうなっちゃったの……?

友達

ねえ、なんでよ!

蜂楽廻

一回落ち着いてよ

蜂楽廻

瑠愛は、そんなことしてないよね?

その瞬間、クラスの視線が私へ集まる

それがなんだか異様に怖く感じられた

緊迫した空気が俺たちを襲う

潔世一

(なんでこんなことになったんだよ……)

瑠愛とはずっと一緒にいた

でも彼女にそんな素振りも奇行も見当たらなかった

潔世一

(瑠愛は、やってない)

蜂楽廻

……

蜂楽も、多分同じ心境だ

蜂楽廻

瑠愛っちが思ってること言えばいいんだよ♪

潔世一

あんまり、深く考えなくていい

瑠愛

……

友達

……

女子生徒

……早く答えてよ

潔世一

(……てか、この人どっから出てきたんだ?)

今まで瑠愛とも友達とも関わりはほとんどないに等しかったのに

急に仕切り始める理由なんて無いだろ

潔世一

(これは瑠愛と彼女の問題だろ)

潔世一

(この人があーだこーだ言う必要はないはず……)

でも、そんなこと考えたらわかることだった

潔世一

(何時からだ……?)

潔世一

(何時から仕組まれてたんだ?)

瑠愛

……よ

女子生徒

は?

友達

真面目に答えてよ!!

友達

この裏切り悪女が!

潔世一

おい、そこまで言う必要……

瑠愛

だから!!

瑠愛

私やってないから知らないよ!

瑠愛

昔から変わってないし、君をいじめてもない!

瑠愛

変わったのはそっちでしょ!?

流石に堪えたのか、瑠愛も強く言い返した

女子生徒

反省のハの字もないの?

女子生徒

ホントあんたってば……

瑠愛

そりゃ反省のハの字もないわ!

瑠愛

反省することがないんだから!!

瑠愛

君もいつまで正義ぶってるわけ?

瑠愛

嘘つきの女狐はそっちでしょ!?

女子生徒

なんで、私がそんなっ……

友達

また他の人を泣かすの!?

逆ギレ?

どうすんのこれ

友達

こんな最低野郎なのに、なんで私は気づかなかったんだろう……

瑠愛

最低野郎は君たちでしょ

瑠愛

もう限界だよ

瑠愛

私がどれだけ心配してたと思ってんの!?

蜂楽廻

瑠愛、一回落ち着こ?

蜂楽廻

このままあいつらに言い返し続けても意味ないよ

潔世一

……っ

クラスにはそれに加勢したりする奴はいなかった

ただただ呆然としていた

もちろん、俺も

瑠愛を信じているはずなのに……

俺は傍観者となってしまった

サッカー部に関わったらいじめられた

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

353

コメント

9

ユーザー

いっかい友達殴った方が良いのでは…?

ユーザー

ヤバイヤバイどんどんすごい方に行ってるよ、潔君はどっちなの??

ユーザー

素敵!これから先どうなっていくんだろ〜!本当に楽しみです!頑張ってください!応援してます!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚