テラーノベル
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いつも通り、今日が終わる。 他のみんなは太陽が照らす日向に、私はだれにも見つけられっこない日陰に。 別に気にはしてない。だってこれが自分なんだから。むしろこっちの方が居心地 いいくらいだ。
私
だれも聞こえないような独り言をいってから、私は屋上へ向かった。
彼女
そこには、下を見て俯いている同級生が居た。
私
彼女
レイ
彼女はあはは。と笑いながら言う。でも何処かぎこちなくて、哀しそうで。 訳がわからなくなって何も言えずに居た。
レイ
レイ
レイ
私
そう言った瞬間、彼女の目から 涙が溢れ出した。
それから彼女は少しずつ話してくれた。 クラスの変なノリに対して、笑ってるはずなのに、ちゃんと笑えてる気がしなくなったこと。 好きだったものも、楽しかったことも、全部わからなくなって しまったこと。 全てがどうでも良くなってきて しまったこと。 全部、話してくれた。
レイ
私
レイ
実家みたいな安心感がある。 と、君は笑った。
それから、私たちは放課後に屋上で話すようになった。 最近楽しかったことから、 辛かったことまで。
レイ
私
レイ
私
たくさん、話した。笑ったり、泣いたり。 2人で話す時は、お互いありのままでいられた。 なのに 『助けて』とは、 言ってくれなかった。
ある日君は学校に来なくなった。
こんなことなら、連絡先でも 交換しておくんだった。 それでも交換しなかったのは、いつまでもあそこで会えると思っていたからで。 でも、もしかしたら明日は来るかもと思って毎日放課後に屋上に足を運んでいた。
先約がいる日も、雨の日も。何気ない日も、毎日。 そろそろもう現実を見た方がいいのかなと思い始めたある日。
今日も君は来なくて。
でも今日はその代わりに
私がこの前好きと言った 紙パックのジュースと、
1枚の紙切れが置かれていた。
コメント
1件
うん!泣くよ?( i _ i ) なんだろなんか『あの夏が飽和する』みたいな感じだね〜