🎲🌟🎼⏳短編集

芽吹き だしてる あの子 の 恋に 気付かぬほど 鈍くは 無いに決まってる、

季節外れ の 熱中症 、なんて 嘘になる かな。

もうとっくに手遅れだなぁ。

綺麗なあの子が気に入らない。

悩める睫毛 と 恋する子 の 瞳 を 見逃したくない。

どうして 愛しいの。 それでいて どうして こんな に 憎らしいの。 青い春に咲くあの子が気にいらない。

恋を打ち明けるほど未熟じゃないけど。 その僕と居る時は澄ました眉毛が 動いてくれる所、見てみたいとは思うけど。

この熱がバレてしまいそうで、 貴方の手に触れることもまだ 自分からはできないな。

君の恋する瞳が好きだけど嫌い。 多分。僕の思いは救われないんだろうな。 友達以上になってみたいのにな。

嗚呼、この唇に、 君から貰った喜びを。

可愛いあの子が気に入らない。 悩める声と恋する音を 俺は見逃さない。

可愛いあの子達の幸せよ、 崩れないでくれ。