Br
………

Br
(調べてわかったことは)

このホテルの近くには死刑宣告をされた者を公開処刑する場所があった。
ホテルのオーナーは孤児院の子供達自身のホテルの従業員にさせるべく、
何度も孤児院を訪れたり、数々の孤児院を訪れていたと言われている。
そしてその中から選ばれた子供達には、
社会で生きていく最低限の教育をさせていたこと。
これが正しいなら、
シャークんやベルマンさんも
これに該当することになる。
Br
(なんでこんな事まで書いてんだよ…)

その選ばれた子供達は
誰しも完璧とは言いがたく、
むしろオーナー本人が欠点のある子供達を選んでいるように見える。
もしくは、なにか事情があるであろう
子供達などを選んでいるようにも見える
とされている。
Br
(子供だったらなんでもいいのか?)

Br
(何度も子供の里親代わり…)

Br
(地下の怨念のためだったりするのか…?)

Br
(あの数なら有り得はするけど……)

Br
……

Br
……チッ

大人達全員が完璧なわけないのに、
子供にはそんな事容易く言ってる所。
心底ムカつく
Br
(どうせそこらの
クソジジイが言ってんだ)

Br
(もう死んでるんだし、
むしろざまぁって感じだ。ったく…)

Br
クソが…ッ

おや、ぶるーく君朝から早いね

Br
!

若いのはいいねぇ
元気がありあまっとる

Br
…お、おはよう、ございます……

君はたしか午後の部だけじゃなかったかな?

Br
いえ、私情で
調べたいことがあったので

Br
すみません、朝っぱらから

そうかそうか、遠慮なく使いなさい

何せ、この国での
情報屋ともされる程の資料がある

ここで働いてる分、
元を取るのは良いことだ。

Br
…ありがとう、ございます

この人は会社で一番古くからいる人。
今現在会社で最高齢者だからなのか、
上司も逆らえない程の権力者。
とだけ聞いたことがある。
ちなみに、その調べてるものについて聞いても?

Br
……前に僕が記事にした、

Br
HOTEL PETRICHORについて…
なんですけど……

あぁ、あそこか!

Br
…なにか、ご存知なんですか?

私が若い頃から有名だったよ

マイナスイメージのある雨を
ホテルのモチーフにしてたからね
特に印象が残ってるよ

なんだっけな…
私も母親に教えてもらったくらいなのだが…

私が赤ん坊の時、

そのホテルの従業員が
1人死刑になったんだよ

Br
……

Br
はい、?

まぁ私も最初は嘘だと思ったよ。

あのホテルから、
そんな罪人が出るなんてな

まず有り得ない

そんな物騒な話、あってたまるか
と思ったもんでな

だがしかし、記事を
調べるにつれ出てくるのは

事件のことばかり

青年ながらに、この国にも
残酷な事件はあると思い知ったよ

若くして死刑になったそうだ

Br
…本当なんですか、それ

あぁ、本当だ

…少しばかりだが、説明しよう

君はおそらく、ホテルの近くに
公開処刑場があるのを知ってるね?

Br
…はい、この記事に
昔の地図と一緒に書いてありました

その記事の3ページ

死刑された
ホテルの従業員の写真がある

そして、その死刑理由も
その記事に満遍なく書いているよ

Br
……

Br
!

Br
…うそ、……

Br
…この、顔……

?どうした、
知り合いの誰かにでも
顔が似とったのか?

Br
……いえ、なんでも

Br
…少し、幼すぎると思ったので

Br
…青年くらいでしょうか……?

Br
まだ、成長途中でしょうに

たしかにな

きっとその青年も、

大人になればもっと
凛々しい男になれただろうに…

彼はホテルでも
汗水流しながら頑張っていた

ベルマンとして、お客様のために
キラキラした目でな

よく覚えてるよ

Br
…埋もれたんでしょうね

Br
誰にも発見されず、原石のまま

きっと、そうなんだろうな

Br
……あの、

Br
この記事、少しお借りしても?

Br
無理なら全て板書しますし…!

Br
難しいとは思いますが…
そこを、なんとか…

あぁ、構わんよ

Br
!

Br
いいんですか…!?

たしかに君の板書のスピードは
素早いものだ。

だが、全てを板書するとなると
手を痛めるだろう

予備がまだいくつか残ってる

それに、私が許可を出すから
さほど問題ないはずだ

…何やら、君が
深刻そうな顔をしているからな

Br
……ありがとうございます…!

まあその分、
今日の仕事も頑張れよ

Br
はい!

帰りに他の記事も用意しておこう

その事件にまつわる記事は
まだあったからな

Br
助かります!
