久しぶりの桃赤
ザァーザァー
海の滑らかな音が広がる海辺
俺は今日
ここで死ぬ
重すぎたんだなにもかも
俺がいなければきっと
きっと
彼は自由になる
朝起きたら彼がいなかった
何回も何回も名前を呼んだ
けれど
彼の返事は帰ってこなかった
チャプチャプ
靴下と靴を脱ぎ海へはいる
この時期に海に来る人はいないからなのか
人の気配は全くなかった
彼の声に似てる
海が冷たく寒く
幻聴が聞こえてきたのか
はっきりと聞こえた
彼の声
赤
なんで
なんでそこに居るの
赤
赤
なんて言いながら抱きついてくる彼
行く宛ても無かったからここに来ただけなのに
ここで死のうと決めたのに
桃
赤
赤
桃
チュッ
周りの背景なんて目に入らない
大好きな彼とのキス
桃
赤
理由なんてない
でも一つだけ
俺の愛が重すぎたから
ザァーザァー
桃
赤
そんな泣きそうな顔するなよ
嗚呼、だいすきだな
彼の泣き顔も笑った顔も怒った顔も
泣き声も笑い声も怒り声も
彼の全部大好きなんだよな
赤
海の音に負けないぐらいの声で
彼は言った
赤
は、
なんて言った今
赤
赤
彼は来世も俺と居たいと思ってくれているのか
誰に何と言われようと俺らはとめれない
桃
赤
ギュッ
手を繋いで
逝こう、大好きな彼と───
コメント
8件
フォロー失礼します🙇♀️
えっ!えっ!えっ!! ゆうの桃赤久しぶりでほんとにうれしい!!! ゆうの書くお話大好きだけどまた桃赤見れるの最高、泣
むーりだー!!! ほんとに久しぶりの桃赤すぎて没りすぎてる泣きそう、泣