芽依
あ、あれっ?これもう始まってる?えっ、?
主
おん
芽依
えっ、えっ!嘘!?まだメイクしてないよ
主
誰もお前のすっぴんなんて興味ねーよ
芽依
………そうだよね
芽依
私は、由依みたいに、可愛くないし………
主
本編入るけん、感傷に浸んな
主
ほら、いくで(グイッ!)
芽依
きゃっ…!?(いやん、ちょっと強引/////)
𝕃𝕖𝕥'𝕤 𝕘𝕠!
私には、似ても似つかわしくない、双子の妹がいる。
芽依
はぁ……
由依
お姉ちゃんっ!
芽依
あ……
器量よし。
由依
開けていい?
芽依
うん、いいよ
スタイルよし。
由依
あのね、パパが明日の夜ご飯は、私たちだけで食べてだって(*ˊ▿ˋ*)
芽依
あ、そう……
気遣いができて。
由依
何がいい?
芽依
………由依の食べたいものでいいよ
誰もが、理想とする女の子そのものの私の妹。
芽依
もうそろそろ帰って?
芽依
課題、やらないと……
由依
うん!そうだね!
由依
ごめんね、邪魔して💦
芽依
ううん、全然
鼻歌を歌いながら、部屋を出ていった由依。
誰もが理想とする女の子の、姉である私。
顔も、声も、そっくりだけど。
決定的な違いがある。
それは___
雨の日は嫌いだ。
私の心を表しているみたいだから。
由依
雨、嫌だねぇ
芽依
………そうだね
隣で傘をさして、呟いた由依。それすら、絵になっている。
涼真
はよー
由依
りょうくん!
幼馴染の涼真が近づいてきた。
由依
おはよう!雨だねー(*•̀ᴗ•́*)و ̑̑
涼真
ん、だね
欠伸をしながら、だるそうに答えた涼真。
ふいに、突然私の肩を叩いた。
芽依
……えっ、何
涼真
別に。朝ちゃんと食ったか?
芽依
……ん……食べたよ
なんでそんなこと聞くんだろう。
由依
あのね、あのねっ!朝、卵スープ飲んだの!おいしかったぁ〜♡ ᑎ ᑎ ♡ ( ˶ᐢᗜᐢ˶)つ ⊂♡ | ♡ | __ꓛ ♡
涼真
涼真
おぉ、……良かったな
由依
うん!それでね…………
2人が喋り始めたので、私は歩くスピードを早めた。
これ以上、負の感情が心に広がらないように。
芽依
ふぅっ……
1人の空間が1番落ち着く。
“私”が“私”でいられる時間だから。
芽依
はぁ…(´Д`)ハァ…
由依はいいな。
だって、自分のままでいられるもの。
気なんか、使ったことないんでしょ?
芽依
っ、ダメダメ
芽依
由依は、何も悪いことしてないんだから。
だめだ(*`Д´)ノ
今日は1人でも悪いことばっか考えちゃう。
芽依
もう教室帰ろう……
足を1歩踏み出した時だった。
芽依
えッ………
体のバランスが崩れる。
芽依
ッ………!
芽依
(落ちる__ッ!)