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5 - シ導塾 5話

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2022年05月03日

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楽音が、音楽準備室にある合格者数が書いてある表を見た

合格者 篠原、東上、黒岡、絵崎歌璃、清刃、村方

楽音「あたしの、名前...」

楽音が困惑したように呟く

蓮「楽音さん♪」

蓮が何処からか楽音の真横に現れた

楽音「ひっ...!?」

蓮「不合格者ですか...ざーんねん♪」

蓮が楽音の両腕を掴む

楽音「うあっ!?」

楽音「ハァッ...ハァッ...」

歌璃「!?おいお前ぇ!楽音を離しやがれ!!!」

廊下にいた歌璃の叫びに楽音が気付く

楽音の目に歌璃と紫、涼海が映る

楽音「か、歌璃!あたしを助けて!!約束はッ...約束はどうしたのォ!!?っうあアアぁあアぁア!!!歌璃!!助けてよォ!!歌...」

楽音が名前を言いかけたその瞬間、三角定規の角が勢いよく額に当たった

歌璃「!!!」

楽音「あ"ぁ"っ...!!」

額から大量に出血する

楽音「.....る.....」

楽音はその言葉を最後に倒れて事切れた

蓮「ハイ!さようなら〜」

歌璃「........っ」

涼海「ひぇっ....」

紫「......!!?」

三人が動揺していると、蓮が三人に向かって言った

蓮「いやぁ、残念でしたねェ♪」

蓮「...ね?絵崎さーん♪」

歌璃(コイツッ....!)

蓮や他教員の狂気じみた発言、行動に、涼海と紫は絶句した

紫「か、歌璃、児童室に戻ろう。...ね?」

歌璃「......」

歌璃は顔を曇らせ黙って児童室に戻っていった

児童室に戻った三人は、他の児童に状況を聞かれた

が、三人とも黙っていた

察しがついた児童は、それ以上刺激しなかった

それから何時間か経った時の事。涼海と煉華が歌璃の所に行った。

黙っていた歌璃に、煉華が言った

煉華「...お前の気持ち、わかるよ」

歌璃「......」

煉華「家族が死ぬっていうの...なんか、気持ちぐちゃぐちゃになるよな」

歌璃「.....うるせぇ」

煉華「実はオレも...」

歌璃「ッうるせえって言ってんだろォオオオ!!!」

そう叫ぶと、歌璃は煉華の方へ走り手で襟元を掴んた

煉華「!!」

歌璃「お前なんかにぃッ...わかるわけねぇだろォオオオ!!!」

歌璃が煉華に殴りかかろうとした瞬間、涼海が言った

涼海「や やめようよ!!」

歌璃「あ?口出し...」

涼海「さっき里津さんが言いかけた事は、絵崎さんと同じ様な事かも知れないっ...だから、分かる訳ないなんて言わないで...!!」

涼海「そっそれに、こんなことしてる絵崎さんなんてらしくな...」

歌璃「オレがオレらしくねぇなんて言ってんじゃねぇよ!!そもそもオレ等はここ数日間の仲で、ちょっとしか知らねぇだろうが...!!」

涼海「ぁ...ごめ...」

涼海が震えていると、煉華が言った

煉華「歌璃。」

歌璃「!」

煉華「今の歌璃は見てて不快だ。励ましに来たオレや止めようとしてくれている涼海に怒鳴る...?教員と同じくらいクソ人間じゃねぇか」

歌璃「...!!」

煉華の声が、何時もより重々しく、心なしか良く響いたような気がした

歌璃「チッ...悪かったな...」

歌璃は不満げに就寝部屋へと去ってしまった

煉華「ハァ...涼海」

涼海「な 何?」

煉華「アイツはしばらくああだろうから、時間の解決を待つしかない所もある...。」

煉華「あと...ありがとな。お前気弱なのに、勇気出してくれて」

涼海「い、いや、それほどでも...ボク、まだ自分の心臓の音聞こえてるんだよ」

煉華「そんくらい頑張ったって事だろ?まっ、オレ等も早く寝ようぜ!」

涼海「あ、うん!」

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