ずーっと好きだった先輩と付き合えたのに。
これでもかってくらい君と話せていない
学年が違うからか俺に覚めたのかわからない。
もちろん俺も話しかけに行くんだけど
桃
なんて言って逃げちゃうの
赤
青
赤
ギュ~…
青
青
赤
青
青
気付くと俺は壁ドンされてて
ついでに
チュ…ッ
俺のファーストキスまで奪っていった
青
チュ…ッ…
そこからはキスの嵐
口を離したと思えば次のが来て息が出来そうにない
青
と、口に舌が入ってくる
赤
その舌が上手くて
気持ちよくて
俺の汚い声がこぼれ出る
赤
桃
いつもの桃くんとは違う声
怒っていて少し怖い
青
青
俺を隠すように立つ青くん
桃
青
桃
青
たしかに桃ちゃんとは
キスも、デートも、ハグもした事ない
いや、断られていた
赤
そう思い返すと苦しくて
悲しくて、そこにいたくなくて
気付いたら走っていた
ついたのは桃ちゃんに告白した場所
緑色の草原が広がっていて。
奥に行くと太くて大きい木が1本
その木に腰をかけ静かに涙を流す
桃
赤
お前がが行く場所なんて大体わかる
なんて、かっこいいセリフは言えず
静かに赤を抱きしめた
赤
強く、もっと強く
もう赤が俺から逃げないように
俺が手放さないように
強く、固く抱きしめた
桃
怖かったんだ
体が小さく細い赤だから
触ったら壊してしまいそうで
赤を傷付けてしまいそうで
でも、その行動こそが赤を傷付けてしまった
だから、次は
不安にさせないように
悲しませないように
沢山 愛すからね
桃
桃
初めての言葉に驚きしかなくて
固まってしまった俺に
触れるだけの優しいキスをして
俺の反応を見る彼
それじゃあ、ちゃんと期待に答えなきゃね
赤
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