雄一郎
ん……
雄一郎
……あれ?ここは…家?
母さん
雄一郎……
父さん
雄一郎……
雄一郎
母さん…父さん…
雄一郎
…………
会話が続かない
その時
ギュッ
雄一郎
ぐっ…母さん?
母さん
うっ……ひっく…
雄一郎
母さん?
母さん
もう……し…心配したんだから…
雄一郎
……ごめん
父さん
インターホーンが鳴ったから
玄関に出てみれば雄一郎が
倒れていたから母さんその場で
泣き崩れたんだぞ
玄関に出てみれば雄一郎が
倒れていたから母さんその場で
泣き崩れたんだぞ
父さん
まったく……
父さん
無事で……本当に…よかった
雄一郎
父さん……
母さんと父さんが 泣くのを初めて見た
雄一郎
(迷惑…かけちゃったな…)
雄一郎
………ねぇ…母さん…父さん…
雄一郎
…俺……
母さん
分かってる…超能力者……なんでしょ?
雄一郎
………
俺は黙ってうなずいた
父さん
雄一郎……大丈夫だ
父さんと母さんは
雄一郎の味方だから
父さんと母さんは
雄一郎の味方だから
母さん
超能力者でも
雄一郎は雄一郎だからね
雄一郎は雄一郎だからね
その言葉を聞いた瞬間
ツー
何かが頬を伝った
雄一郎
…え?
雄一郎
…涙?
母さん
…泣いてもいいのよ?
父さん
泣きたいときは泣いていいからな
雄一郎
…い、いやだなぁ
俺は…もう…もう…
俺は…もう…もう…
慌てて涙を拭いたが 次から次へと 溢れ出してくる
雄一郎
もう…………
雄一郎
……………ッ!
俺は泣いた
思いっきり泣いた
隠してた思いを 吐き出すように 泣いた
父さん
落ち着いたか?
雄一郎
…はい、落ち着きました
母さん
なんで敬語なの?
雄一郎
いや、だって、うん
久々にあんなに泣いたから
ちょっと、ねぇ
久々にあんなに泣いたから
ちょっと、ねぇ
母さん
恥ずかしかったのね
雄一郎
…はい
父さん
まぁ、何も泣くことは
恥ずかしいことじゃない
恥ずかしいことじゃない
父さん
人間の感情の表し方の
一つだからな
一つだからな
母さん
そうね
母さん
…………
母さん
……雄一郎
母さん
雄一郎はこれから
どうするつもり?
どうするつもり?
雄一郎
………
雄一郎
まだ…正直よく分からない
雄一郎
学校とか友達、近所付き合い
いろいろ考えることが多すぎて……
いろいろ考えることが多すぎて……
父さん
まぁまぁ母さん
今日はもう遅いし
また明日話そう
今日はもう遅いし
また明日話そう
母さん
そうね
父さん
学校はしばらくないらしいから
雄一郎もらゆっくり休みなさい
雄一郎もらゆっくり休みなさい
雄一郎
…分かった
雄一郎
じゃあお風呂に入ってくる
雄一郎
…朝か……
昨日はいろいろ考え事が多すぎて お風呂もご飯も寝るのも 時間がかかってしまった
雄一郎
…ひとまず今日は何しようか
雄一郎
外は…まぁ無理だな
雄一郎
家の中で出来ることはないかな?
雄一郎
………
雄一郎
…お腹空かないな
雄一郎
…………寝よ
布団にもう一度入った
その時
母さん
雄一郎〜
雄一郎
ん……なに?
母さん
奏ちゃんと慶介くんが
来たんだけど……
来たんだけど……
母さん
家にあげても良いかしら?
雄一郎
………
雄一郎
……良いよ
母さん
無理…しなくても良いのよ
雄一郎
無理はしてない…
むしろ会わなきゃいけない
むしろ会わなきゃいけない
母さん
そ…そう
雄一郎
あ、そうだ
雄一郎
母さんと父さんは
ごめんだけど
二階には上がってこないで
ごめんだけど
二階には上がってこないで
母さん
…分かったわ
雄一郎
じゃあ俺は着替えてくる
慶介
…………
奏
…………
雄一郎
…………
雄一郎
(やっぱり話づらいよな…)
奏
……ねぇ
意外にも 奏が最初に口を開いた
奏
どうして……どうして
雄一郎は超能力者ってことを
隠してたの?
雄一郎は超能力者ってことを
隠してたの?
奏
今の関係が壊れるのが
怖かったとかいろいろ理由が
あると思うけど
やっぱり雄一郎の口から
直接聞きたい
怖かったとかいろいろ理由が
あると思うけど
やっぱり雄一郎の口から
直接聞きたい
慶介
…俺もそう思ってた
雄一郎
どうして……か
雄一郎
…………
雄一郎
……確かに奏の言う通り
今の関係が壊れるとか
そういうのはもちろん
恐れてた
今の関係が壊れるとか
そういうのはもちろん
恐れてた
雄一郎
でも…実はもっと違う理由なんだ
雄一郎
慶介には話したけど
俺、超能力を発動することが
できないっていったよな?
俺、超能力を発動することが
できないっていったよな?
慶介
あ、あぁ…
雄一郎
あれ……嘘なんだ
慶介
え……?
雄一郎
本当は……一度だけ
雄一郎
一度だけ…発動したことがあるんだ
雄一郎
それが…超能力を
隠してた理由なんだその
隠してた理由なんだその






