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4 - kidくんの家へ(ty&hr)

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2025年11月09日

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Kenmochi

前言ってた漫画本、今日甲斐田くん家に取りに行ってもいい?

kaida

まあいいですけど…

収録も終わり、剣持はそそくさと帰り支度をしていた甲斐田に声をかけた。

Kenmochi

じゃあお先に~

fuwa

おぅもちさんおつかれー

kagami

おつかれさまです

kaida

お先に失礼しまーす

剣持が率先して残りの二人に声をかけ出ていく。 甲斐田も剣持についていくが二人とは目を合わせない。

Kenmochi

(まあ、そうなるよねぇ。)

大人だしビジネスだから、個人の感情で収録に穴をあけるわけにはいかないけどってところだろう。 僕に対しては普通なのは、先日の件に関わってないから。ただそれだけ。

Kenmochi

(さて、どうしたもんかなぁ。)

kaida

寒いですしお茶くらい出しますよ。上がって。

Kenmochi

どうも、おかまいなく。

甲斐田の家に着き、剣持は促されるままソファに腰を下ろす。 甲斐田はスティックタイプのカフェオレの粉をマグカップに入れ、お湯を注いでかきまぜたものを剣持に手渡した。

kaida

じゃ、僕は漫画探してくるんでゆっくりしてて…

Kenmochi

そんな急がなくても。寒かったのは甲斐田くんも一緒だし、一息つけば?

kaida

ん~、じゃぁ、まあ。

甲斐田はキッチンへ向かい、自分の分のマグカップを持って戻ってきた。 二人でソファに並びながら、カフェオレをすする。

しばしの沈黙。

Kenmochi

ねえ、甲斐田くんさぁ。なんかあった?

視線を合わせず剣持が言う。手に持ったマグカップを見つめたままでも、甲斐田が身体を硬くしたのははっきり分かった。

kaida

え…別に、なにもないよ。もしかしたらちょっと頭痛かったから、そのせいかな?

Kenmochi

そっか、体調悪かったんだね。ごめんね気づかなくて。今は大丈夫なの?

kaida

あ、うん。鎮痛剤も飲んだし、平気。

甲斐田は愛想笑いを浮かべて言った。

またしばしの沈黙。

Kenmochi

(まあ、切り出すしかないよね。)

剣持は覚悟を決めて言った。

Kenmochi

僕さ、甲斐田くんと不破くんが付き合ってるのは知ってるよ。

kaida

えっ…

Kenmochi

ていうか僕は今日、甲斐田くんのこと抱きに来たんだ。不破くんに頼まれて。

kaida

…!!

甲斐田はバッと立ち上がり、剣持と距離を取る。

Kenmochi

甲斐田く…

kaida

いやだ!! 近づかないで!!

Kenmochi

(まあ、そうなるよね。それはわかってた。)

剣持は小さくため息をついて、静かに言った。

Kenmochi

そのままでいいから、聞いて。
信じてもらえないかもしれないけど、僕は甲斐田くんを傷つけたいわけじゃない。
少なくとも僕と甲斐田くんの体格差で無理矢理なにかしたりはできないってことは、わかるでしょ?

kaida

…わけがわかんない。不破さんはどうしてそんなことをいうの?僕のこと嫌いになったの?僕がなにかしたの?

kaida

もちさんも、僕のことをめちゃくちゃにしてやりたい、って思ったから来たの?

Kenmochi

別にそんな風には思ってないよ。
不破くんが何を考えてるのかとかも、僕が正確にわかってるわけじゃないから僕からは何も言ってあげられない。

Kenmochi

ただ、僕は甲斐田くんに選択肢をあげようと思って来たんだ。

Kenmochi

きっと言葉にして伝えても伝わらないからさ。
甲斐田くんにセックスにもいろんなかたちがあるんだよって教えに来ただけ。
僕は甲斐田くんに恋愛感情もってるわけでもないし、悪意をもってるわけでもない。
ただ気持ちよくなるためだけに身体を重ねるって選択もあるんだよって実践しに来ただけ。

Kenmochi

その結果それをどんなふうに受け止めるのかは甲斐田くん次第だし、
もちろんそんなのは嫌だって今断ったっていいよ。

甲斐田は壁に背中を預け、膝を抱えて床に座り込んだ。

kaida

…5分。考えさせて。

剣持はあえて何も言わず、取り出したスマホに目を落とした。

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