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主だよー

小説書くよー

レッツゴー

真っ黒に染まる君

その病気が発症したのは

7月という季節に合わない ひんやりとした日だった…

そう… あの日は確か

桃屋

あおー!

空緒

ん、
おはよぉ桃屋君

桃屋

お前な!
いつまで寝てるんだよw

空緒

分からないwww

桃屋

ってそんなことは置いといて

桃屋

あのな!
報告があるんだけどいいか?

空緒

えっ?
改まってどうしたの?

そう 桃屋君から衝撃なことを言われたのは

太陽が雲に覆われて どこにいるのか分からないような曇り空の昼下がりだった

桃屋

この度
紅月桃屋
人生初の彼女が出来ましたー!

その瞬間 僕は右頬をグーで殴られたみたく なって 危うく椅子から落ちるところだった

自分でも なんでだか分からないが 無性に泣きたくなる

空緒

ちょっとトイレ行ってくる…

いてもたっても いられなくなって席を立つ

桃屋

お、おう

そして 少し心配そうに僕を見つめる桃屋君をよそに僕はトイレへ駆け込んだ

空緒

くっ…ふぅ…

空緒

な、んで…
涙がで、るの?

嗚咽を押し込めながら 何度も泣きながら顔を洗った

そして 鏡を見た僕は愕然とした

空緒

なに
この…黒い点

自分の顔の右頬に 黒い点が着いていたのだ

その時はこんなことになるなんて思わなかった

空緒

ただいまぁー

桃屋

おかえ…?!

空緒

どうした?
なんか着いてる?

桃屋

いや…
なんかそんなことところにホクロあったっけ?

そう言って 僕の右頬をさす

僕のことならなんでも1番最初に気づいてくれる それが桃屋君だった

空緒

んー
分からないけどさっき見たらいつの間にか

僕は 桃屋君に目を合わせることができなくって 少し無理やりに笑顔を作った

空緒

まぁ
大丈夫だよー!

桃屋

そう、か

空緒

うん!

その次の日から 桃屋君は彼女さんと一緒にいることが多くなった

桃屋君と彼女さんはとっても幸せそうで…

そんな 2人の姿を見る度に あちこちが殴られたように痛くなる

そして

そうなると必ず 体のどこかに黒い点が着くようになった

空緒

ねっむ…

空緒

はぁ…?!

ベッドの前にある姿見を見て 僕は言葉を失った

空緒

何…これ

そこには 黒い点がいくつも着いて 人には見せられないうな体の僕がいた

空緒

嫌だ…

空緒

気持ち…悪い…

こんなの 桃屋君には絶対に見せられない

空緒

なんで…
こんな時まで…桃屋君のこと…

あれっ…

空緒

桃屋君って誰だ?

空緒

なんか…
大切な人だった…ような…

って何言ってんだよ! 桃屋君は桃屋君だよ!

空緒

とにかく今日は病院行かないと

そう思い 学校に休みの連絡をかけ 病院へと急いだ

医者

八木空緒さん

空緒

は、はい

医者

あなたは
単刀直入に言うと

医者

後天性黑半纏病です

空緒

こ、こうてんせい

空緒

こくはんてんびょう?

医者

はい

医者

後天性黑半纏病は

医者

治療法も原因も不明の病気です

空緒

な、なんだよそれ…

医者

そして…申し訳ないのですが

医者

空緒さんの寿命はあと1ヶ月です…

僕は その言葉を信じたくなかった…

空緒

そ、そんな

動揺する僕とは正反対に医者は 淡々と説明を続ける

医者

後天性黑半纏病は

医者

片思いをしている時…
恋が実らなかった時になりやすい病気であり

医者

症状はその時好きだった相手のことが思い出せなかったり

医者

黒い半纏が体を覆い
最終的には真っ黒になったりする病です

僕はそのドラマや、小説のような状況をただ眺めることしか出来なかった

医者

そして
最後には灰のようになって
人の誰の記憶からも消える病気です

空緒

嫌だ…そんなの嫌だ!

僕はいつの間にか 病院を駆け出していた

医者

八木さん!

空緒

はぁはぁ

空緒

嫌だ…

空緒

忘れ…たくない

空緒

忘れられたくない…

あれ… 僕は誰に忘れられたくないんだ?

空緒

気持ち悪い…

空緒

嫌だ!

僕はその日1日中泣いていた

空緒

朝だ…

空緒

起きなきゃ

空緒

学校は…もう行けないかな

それに もう行く意味もないし

…あれ そういえば僕は勉強も嫌いなのになんで学校に毎日ズル休みもしないで行ってたんだっけ

空緒

どうしよう…

空緒

分からない

そうして 僕は一日の大半を寝て過ごすようになった

寝てる間にも 黒いものは僕の体を少しづつ蝕んで行く

空緒

もう真っ黒だ

唯一 僕のチャームポイントだった 髪の毛も真っ黒になってしまった

空緒

そういえば
明日が1ヶ月後か

空緒

怖いなぁ

そんな時 静かにチャイムがなった

空緒

だ、れ?

モニターを除くと 桃色の髪に藍色の目の綺麗な子が立って居た

空緒

はい。

ガチャ

桃屋

空緒!

空緒

空緒

どちら様ですか

桃屋

え…

空緒

すいません

桃屋

覚えてないの?

空緒

え、あ、すいません

桃屋

本当に覚えてないの?

そう言ってその子は僕に近づいてくる

空緒

は、はい

桃屋

そ、んな

空緒

空緒

あ、の

桃屋

ん?

空緒

用がないなら帰ってもらっても

空緒

いいですか?

空緒

あんまり人と関わりたくなくて

桃屋

桃屋

それには
その体が原因なの?

そう言われ 僕は思わずかっと来てしまった

空緒

もういいです!

空緒

帰ってください!

強引にその子を帰らせた

ガチャン

桃屋

空緒!

空緒

な、んで

よく分からないけど あの人を見たあとから 胸がドキドキしてしょうがない

空緒

おかしい…

そんなことを思いながら 眠りに着いた

空緒

ャバィ…

空緒

あのまま寝てた

空緒

って…え?

自分の腕がサラサラとなくなっているのを感じる

空緒

嘘…

空緒

嫌だ!

空緒

誰か…

空緒

誰か助けて!

でも僕の思いは届かなく 粉になって消えた

空緒

桃屋く…

そうポツリと呟いたのが最後の僕の言葉だった

桃屋

…あ、お?

昨日の様子が気になって 空緒の家を尋ねる

ドアが空いていたから 入ってみたらそこに空緒はいなかった

桃屋

居ない…

桃屋

何これ?

桃屋

チリ?

灰か何かが落ちている

桃屋

これ

桃屋

後天性黑斑点病の最期

桃屋

っまさか

その瞬間 俺の後ろから 「幸せにね」という 空緒の声が聞こえた

10年後

僕は天国を司る天使となっていた

空緒

お久しぶり

空緒

桃屋君

桃屋

えっと…

桃屋

誰?

空緒

(*^^*)

空緒

空緒って言うのよろしくね

桃屋

よろしく!

桃屋

俺は桃屋!

今日からまた始めようね

長くなった!

ごめん

だから締めるね
バイバイ!

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