テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
あの日から秀太郎はいつも通りになった
秀太郎
顎をくいっ、とあげ 顔を近づける
憂乃
秀太郎
憂乃
秀太郎
最近、俺のなかに逃げるという選択肢が 消えていっている気がする、
秀太郎は、俺が決まった生活をしていれば
何もしてこない、
身体が
ここがいい、心地良いといっている
あの家の中では 息をするのも辛かったのに
秀太郎に見つめられるだけで 身体が温かくなる
憂乃
秀太郎
相変わらず時間は教えてくれない
秀太郎
秀太郎
秀太郎
憂乃
秀太郎
憂乃
憂乃
秀太郎
俺を逃げさせる気なんて到底ないんだ
一生ここで暮らす気だ
憂乃
秀太郎
憂乃
秀太郎
なで、
憂乃
いま、…何時だろう、
宇賀
宇賀
憂乃
宇賀
宇賀
憂乃
宇賀
宇賀
宇賀
宇賀
憂乃
宇賀
宇賀
宇賀
宇賀
憂乃
憂乃
宇賀
憂乃
母さんは優しい人だった
嘘もつけなくて
いつも表情が顔に出る
でも何より
強かった
麻里奈
麻里奈
憂乃
麻里奈
いつものように手を繋ぎながら信号が 赤から緑に変わるのを待っていた
目の前には俺と同じような背丈の子供がいた
隣の親は電話に夢中で子供を見ていない
麻里奈
その時だった
目の前の子供が飛び出そうとしている
ニ、三歩、歩き始めている
左からトラックが来たのが見えた母親は
俺の手を離し勢いよく走り出した
憂乃
麻里奈
ッ______!
勢いよく音が鳴る
目の前は血に塗れた母と押されて泣いている子供
そして電話をしていた母親は驚愕とした顔
周りのざわざわ
スマホのカメラを向けるもの
救助を呼ぶもの
空間は混沌へと変わっていった
憂乃
鮮明に覚えてる
「自分の子供を置いて目の前の子供を助けるなんて…親失格すぎる」
「まだ小さい子もいるのに…」
「目の前の命を助けた母親勇敢すぎる!すごい!」
「でも…」
「母親としては失格ね」
憂乃
宇賀
宇賀
憂乃
宇賀
宇賀
憂乃
気持ち悪、
こんな生活
…今すぐにでも
憂乃
憂乃
憂乃
秀太郎
とんとん、
秀太郎
秀太郎
秀太郎
憂乃
秀太郎
秀太郎
ちゅ、
コメント
1件