ガンッバンッ
ムーチョ
神坂琴音
神坂琴音
ムーチョ
ムーチョ
神坂琴音
神坂琴音
神坂琴音
ムーチョ
神坂琴音
私の家は和の家元【神坂家】だった
私はそこの28代目の巫女として産まれた
周りの大人は私を私として見てくれない
神坂母
神坂母
神坂母
母がそう言った時
私は悟った
この家にいる限り
私は私を殺さないといけなくなる
だから一回逃げた
逃げて、逃げて、逃げた
でも、すぐに捕まった
それから私はずっと監禁された
心を巫女にするために
そんなある日だった
彩乃がうちに来たのは
コンコン
神坂琴音
私はこの時から耳が良かった
小さな音を探り出せるぐらいに
玄関の方からだった
麻倉彩乃
麻倉彩乃
神坂母
神坂母
麻倉彩乃
足音が向かってくるのは 私の監禁されてる部屋のところだった
ボールを取り終わったのか
帰ろうとした足がピタッと ドアの前で止まる
麻倉彩乃
ドアを開けて入ってくる
その時のことは鮮明に覚えてる
麻倉彩乃
神坂琴音
麻倉彩乃
神坂琴音
麻倉彩乃
神坂琴音
麻倉彩乃
私が何も答えないからか
彩乃は考え出した。
その時
神坂母
母が部屋の中に入ってきた
神坂母
やっぱりこうなる
心の中で期待しなくて良かったと 感じる自分がいた
麻倉彩乃
神坂母
麻倉彩乃
純粋な質問だ
普通は気になるよ。
神坂母
神坂母
麻倉彩乃
神坂母
麻倉彩乃
神坂母
神坂琴音
何を言ってるのか意味がわからなかった
初代が孤独じゃないなんて 今の人には分かるわけがないのだから
神坂母
麻倉彩乃
神坂母
神坂琴音
麻倉彩乃
麻倉彩乃
麻倉彩乃
麻倉彩乃
麻倉彩乃
神坂母
神坂琴音
この時は驚いた
家の人も父ですら母には逆らわなかった
母が86代目の巫女だったから
麻倉彩乃
麻倉彩乃
麻倉彩乃
麻倉彩乃
麻倉彩乃
母に問いかけたその目は 暖かくて優しかった
神坂母
神坂母
神坂母
神坂母
神坂母
神坂母
神坂母
麻倉彩乃
神坂母
麻倉彩乃
麻倉彩乃
麻倉彩乃
神坂母
神坂母
そう言って母は私の監禁を解いてくれた
神坂母
神坂母
神坂琴音
その時の母の目はいつもと違う
優しくて暖かい目だった
その日から母も家の人もみんな 私のことを大切にしてくれた
でも、1番は彩乃が私を私として 見てくれたことが何より嬉しかった
神坂琴音
神坂琴音
神坂琴音
神坂琴音
ムーチョ
神坂琴音
神坂琴音
ガンッ
神坂琴音
神坂琴音
神坂琴音
ガンッバキッ
ムーチョ
神坂琴音
神坂琴音
ガンッ
ムーチョ
神坂琴音
神坂琴音
神坂琴音
ムーチョ
神坂琴音
神坂琴音