しんぺい神
『あるところに、小さな夢がありました
しんぺい神
だれが見たのかわからない
しんぺい神
それは本当に小さい夢でした。小さい夢は思いました。
しんぺい神
このまま消えていくのはいやだ。
しんぺい神
どうすれば、人に僕を見てもらえるのだろう。
しんぺい神
小さい夢は考えて考えて、そしてついに思いつきました。
しんぺい神
人間を自分の中に迷い込ませて、世界を作らせればいいと。』
しんぺい神
絵本『人柱アリス』
ひとらんらん
一番目アリスは勇ましく剣を片手に、不思議の国。
ひとらんらん
いろんなものを斬り捨てて、真っ赤な道を敷いていった。
ひとらんらん
そんなアリスは、森の奥。
ひとらんらん
罪人のように閉じ込められて。
ひとらんらん
森に出来た道以外に、彼の生を知る術はなし。
ロボロ
二番目アリスはおとなしく歌を歌って、不思議の国。
ロボロ
いろんな音を溢れさせて、狂った世界を生み出した。
ロボロ
そんなアリスは、薔薇の花
ロボロ
いかれた男に撃ち殺されて。
ロボロ
真っ赤な花を一輪咲かせ皆に愛られ枯れていく。
オスマン
三番目アリスは幼い娘。綺麗な姿で、不思議の国。
オスマン
いろんな人を惑わせて、おかしな国を守る創りあげた。
オスマン
そんなアリスは国の王。
オスマン
歪な夢に取り憑かれて。
オスマン
朽ちゆく体に怯えながら、国の頂点に君臨する。
ショッピ
森の小道を辿ったり
チーノ
薔薇の木の下でお茶会
ショッピ
お城からの招待状は
チーノ
ハートの
新人組
トランプ
新人組
四番目アリスは双子の子。好奇心から不思議の国。
新人組
いろんな扉を潜り抜けて、ついさっきやってきたばかり。
ショッピ
気の強い兄と、
チーノ
賢い弟。
新人組
一番アリスに近かったけど、
新人組
二人の夢は覚めないまま、不思議の国を彷徨った