桃
…なんか…嫌…ッ
紫
…野生の本能的なやつ?
桃
…なぐるよ…?
紫
帰るか
桃
…ん。
紫
いいよ、好きにしてて
桃
わぁ~家の中久しぶり!
紫
…お前家は?
桃
ん~?
桃
ない、と言うのが正解かな
紫
どういうこと?
桃
…死んだ人間の
帰る場所はないでしょw
帰る場所はないでしょw
紫
いやそうじゃなくて!!
桃
…ね、お腹すいた!
紫
はぁ…?
桃
ねね、これなに?
紫
ぁ~それ?
紫
お前これ知らない時代?
桃
知らん。
紫
S●itch
紫
ゲーム機だよ
桃
へぇ~…
桃
…ね、この辺はなんか
遊べるものあるの?
遊べるものあるの?
紫
ぁ~公園かゲーセンか
紫
あと今は夏だし
祭りとかもあるかな
祭りとかもあるかな
桃
…祭り?
紫
…は、?お前それも知らんの?
紫
いくら20年前でもあるぞ?
桃
…ごめ
紫
いやッ、なんで謝る?
桃
…俺、そういうの
言ったこと…ない…ッ
言ったこと…ない…ッ
紫
ない…って、
紫
…なんで?
桃
なんでも何も…ッ
桃
…そういう家庭だったから…
紫
…お前記憶…
桃
ッ!
桃
ぁ、
そのお祭り行ってみたいなッ!
そのお祭り行ってみたいなッ!
紫
…。
紫
らん、
桃
…ッ
紫
わかった
紫
祭りに連れて行く、
桃
ほんと!?
紫
ただし
紫
…らんの覚えてること話して
桃
…今…ッ?
紫
…いつでもいい
紫
でも早めに頼むわ
桃
…わかったニコッ
桃
わぁ~ッ綺麗ッッ!!
桃
いるま、あれ何?
紫
…花火だよ
紫
あんまはしゃぐなよ
桃
は~い!
子供みたいに笑って走りまわるらん
あいつが死んだのは確か小2だっけ
紫
短い人生だからな…
桃
…ふふっ!
桃
いるま、ありがと!
紫
…おん
桃
俺ね、!
桃
…また、お母さんに
笑っててほしかっただけなんだ。
笑っててほしかっただけなんだ。
紫
ぇ?
桃
俺の家は生まれつき
お父さんがいなくてさ、ニコッ
お父さんがいなくてさ、ニコッ
桃
母子家庭でずっと…
朝から晩まで仕事してて…
朝から晩まで仕事してて…
桃
あるのはちょっとした
メモとお金だけ
メモとお金だけ
桃
基本的にお母さんと
話すことはなかった
話すことはなかった
桃
それでも…朝4時に起きて仕事に行くお母さんの顔は楽しそうなんてものはなくて
桃
…辛く疲れて、苦しそうだった
桃
だからね、
桃
もう一度笑っててほしくて
できることは全部した
できることは全部した
桃
そしたらお母さん言ったの
桃
お母さんの純情な子でいてねって
紫
従うままに生きろってこと?
桃
正解
桃
…俺、お母さんが笑ってくれる
ならなんでもよかったんだ
ならなんでもよかったんだ
桃
それで、お母さんは俺を
外に連れていかなくなった
外に連れていかなくなった
紫
は?
紫
なんで…
桃
都合がいいからだよ
桃
…殺した日を分からなくするのに。
紫
はッ?






