カンナ
(真冬くんが今、どうして関係があるの?世界が崩れるって何?)
みこ
君たちは真実に気がつけたみたいだね。
ミズキ
あれはあくまで仮説でしたけどね。
みこ
あはは、まずは誉めて上げなくちゃね。おめでとう。
ミズキ
ありがとうございます。最初っから説明、してくれますか?
みこ
もちろんさ。まず、この世界が出来たのは全て真冬君の意思だ。
みこ
真冬くんは、不慮の事故により死んだ。しかし、まだ生きたいと願った彼は他の世界でもいいから生きたいと僕に言った。
みこ
だから叶えて上げることにしたんだ。でも他の世界を作りすぎたペナルティで二つ条件が追加されてされてしまった。
みこ
彼が一番愛する人に見つかったらこの世界は崩壊する。んで、この事を君たちに話しても崩壊する。崩壊はいまから一日後。
みこ
さっきから電話で聞いてる君はどうするつもりだい?
カンナ
「…気付いてたんだ。」
みこ
まぁね。
みこ
今から会いに行ったら?真冬くんのもとに。そして、ミズキはカナくんの事を解決する。
ミズキ
…私たちが向こうの世界に戻ったらこっちの世界はどうなるの?
みこ
端から見たら壊れたように見えるだけで中身はそのままだ。だからこそカナくんの件は解決してから戻らないと…。
ミズキ
あんたに言われなくてももとからそのつもり。
カンナ
ミズキ、案はあるの?
ミズキ
私たちが向こうの世界に帰れるからこそできる案ならあるよ。
カナ
え、殺すとか言わないよね…?
ミズキ
違う、わたしがおとりになるの。警察に逮捕してもらえるように。
カンナ
…なるほどね。
みこ
今の時間が午後八時だから明日のこの時間ぴったりに壊れると思う。
ミズキ
ほら、お姉ちゃん、行っておいで。どーせ場所はおおよそ分かってんでしょ
カンナ
うん!行ってきます!
タッタッタッ…。
カンナ
(あのとき、まわりに人はいなかった!あの状況で、私が無傷の状態で助けられたのはきっと隠れてた人だけ…。)
カンナ
(私に見つかっちゃ行けないんならあれは真冬君の可能性が高い…それに、きっと抜き取られたガムランボールも真冬くんがもってる!)
白浜海岸
カンナ
真冬くん!
カンナ
(彼に届くように、ありったけの声を振り絞って!)
真冬
…!かんな!
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