それからずっと2人で支え合って生きてきた
春千夜
クソっ今日も殴られた
鶴蝶
辛いよな
俺たちは中学生になった
未だに虐待は続いていた
春千夜
なぁ鶴蝶
鶴蝶
なんだ?
春千夜
お前の家でもまだ虐待続いてるのか?
鶴蝶
....嗚呼
春千夜
そうか
春千夜
それで考えたんだけどよ
春千夜
あいつらに見つからないとこに家買って、そこで2人で暮らさないか?
鶴蝶
いいのか?!
春千夜
もちろんだ
鶴蝶
じゃあそうしよう
春千夜
それと、俺たちはこのままだと舐められるから
鶴蝶
頭も喧嘩も1番になろうってことだな
春千夜
そういうことだ
それから俺たちは来る日も来る日も勉強と喧嘩の練習を続けた
いろんなチームと喧嘩をした
いつしか俺らに勝てるやつがいなくなっていた
関東中の不良が
俺らに従った
俺らは東と西に分けて治めることにした
見張りを欠かさなかった
俺らは喧嘩の時は常に仮面をしていたため
俺らの素顔を知る人はいなかった
仮面はおそろいだ
春千夜
俺はこの仮面と桜のピアスをつけてる
春千夜
鶴蝶
俺は仮面とこのピアスだ
鶴蝶
俺は『西の夜桜』
鶴蝶は『東のアゲハ』
そう呼ばれるようになっていた