ぴんぽーん
母
はーい
ガチャ
彗母
あ、初めまして
彗母
隣に越してきた西条です、
彗母
これ、つまらないものですが
母
あら、ご親切にどうも
母
ここら辺、同世代くらいの人いなくて寂しかったんですよ
母
ぜひ仲良くしましょうね
彗母
ええ、ありがとうございます
ある日うちの玄関のチャイムが鳴った その時からだ。 俺の日常が変わっていったのは
母
颯ー?
楓
何〜
母
ちょっとこれ作りすぎたから西条さんとこ持ってってくれないかしら
楓
えーー、めんどくさい
母
いーじゃない
母
挨拶がてら行ってきなさい
楓
はー、わかったよ
翌日、俺は母に頼まれごとをされ、急遽隣の家へ向かう
ぴんぽーん
・ ・ ・
彗母
はーい!
楓
あ、どうも、
楓
隣の者ですけど、
彗母
あー!喜多さんのとこの
楓
母が揚げ物作りすぎてしまって、
楓
お裾分けに来ました
彗母
ええありがとう!
彗母
よかったらお茶してかない?
彗母
少しおはなししましょ?
楓
えっ、
楓
まあ、いいですけど、
彗母
決まり!上がって上がって
楓
お邪魔します、
彗母
ええ、くつろいでってね
楓
ありがとーございます
彗
ん、誰
楓
えっ、
彗母
あら彗、起きたの
彗
まあ、腹減ったし
彗母
ちょうどよかった
彗母
今お隣さんのとこの子が来ててね
彗母
彗と同い年だから仲良くしなさいよ
彗
あー、...。よろしく
楓
うん、よろしく、
楓
あっ、名前...
彗
俺、彗
彗
彗星の彗。
楓
俺颯、立つに風で、
彗
颯、いー名前だね
楓
ありがとう、?
彗
俺高校2年。颯は?
楓
!俺も高2
彗
おー。タメじゃん
楓
だね
楓
彗くん大人っぽいから
楓
高三くらいかと思ってた
彗
背が高いだけ
楓
え、いくつくらい?
彗
あーー、183か4だったと思う
楓
たか、!
楓
俺確か174とか、
彗
低くねーじゃん
楓
彗くんに比べたら低いよ
彗
俺と比べんな
楓
それもそうだね、笑
彗
そーいや、うちで飯食ってく?
彗
て親が
楓
え、どーしよ
彗
俺的にはそっちのがいーんだけど
楓
え、何、好き?
彗
そんなんじゃない。
彗
俺目つき悪いからさぁ
彗
話す前から避けられてんの
楓
話せばおもしろいのに
楓
もったいない事するね
彗
...ありがと
彗
とりあえず、食ってくて事でいーね。
楓
あ、うん
彗
りょーかい
彗
親に連絡しとけ
ご飯中の会話の内容は薄いので 省きます
楓
お邪魔しました!
彗母
ええ、またきてね
彗
またな。
彗
いうて明日会うけど、
楓
うん!また明日ねおやすみ
彗
おー。おやすみ
彗side
親の都合で県外に引っ越した。 昔からこの目つきで、話す前から避けられて、という日々を送っていた 隣の家の、颯とか言う奴。 可愛げがある目と、落ち着く声と雰囲気 一緒にいて心地がいい。 他のやつとは違って、俺の目を見て話してくれるいい奴 話したら面白い、とか言われて、嬉しかったのを覚えてる アイツのいろんな顔が見てみたくなる 泣いてる顔、怒ってる顔、笑ってる顔、 ...犯してみたらどんな顔するんだろう
end







