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ズキズキ…ズキズキ……

天城 真紘

(ほっぺた…痛い…)

男性

君!大丈夫か!!

天城 真紘

…え?

真紘は目を開き、自分が道路の上で転がってるのに気づく。

天城 真紘

…あ、あれ

天城 真紘

なん…なんで

天城 真紘

俺、車に…っ

男性

……

男の人はある方向を見て、ギュッと口をつむいだ。

天城 真紘

…?

真紘は重い体を起こし、男の人が見ている方向に視線を向けた。

天城 真紘

…………あ

そこにはたくさんの人が何かを囲っていた。

囲われている中に1人、道路に倒れている人がいた。

天城 真紘

……う、…

天城 真紘

や、………

真紘の喉からヒュッと声が出る。

頭から血を流し、道路に倒れているのは真紘の幼馴染の__

天城 真紘

……え

美園誉だった。

天城 真紘

…うそ、ほま…ほまれ…っ

ピクリとも動かず、ただ倒れているだけ。

真紘の頭の中には「死」という単語が浮かび上がった。

天城 真紘

誉…っ!!!

真紘は大勢の人がいるところに突っ込んでいく。

女性

触っちゃダメ!今応急処置してるから!

天城 真紘

誉…!誉は、無事なんですか…!?

女性2

…私、医療関係の仕事をしてるんだけど___

女性2

この出血じゃ___

天城 真紘

…うぁっ…

天城 真紘

…誉……

誉が死ぬ

天城 真紘

(うそだ…)

天城 真紘

(誉が、死……っ)

プツン

真紘の意識が途切れた。

天城 真紘

……ん

真紘は重い瞼を開けた。

朽葉 慎之介

……真紘!!

天城 真紘

しん、のすけ……?

真紘はハッとしてベッドから起き上がる。

天城 真紘

ここは病院!?

天城 真紘

誉は!?

朽葉 慎之介

真紘…落ち着け

天城 真紘

でもっ、誉…!!

朽葉 慎之介

真紘。深呼吸

天城 真紘

…っ

天城 真紘

…ふぅ………

朽葉 慎之介

よし、落ち着いたな

天城 真紘

…うん

朽葉 慎之介

まず、ここは京都の病院だ

朽葉 慎之介

真紘が寝て10時間経った

天城 真紘

今は朝の7時くらい…?

朽葉 慎之介

そう

朽葉 慎之介

それで、誉は___

ドクンッ、ドクンッ…

朽葉 慎之介

今、意識がない状態だ

天城 真紘

意識が……ない

朽葉 慎之介

言うなら、意識不明の重体ってやつ

天城 真紘

(そんな………!)

天城 真紘

重体…なんてっ、ほぼ助からないじゃん!!!

慎之介は真紘の頬を叩いた。

天城 真紘

い"…

朽葉 慎之介

助からないとか言うな

朽葉 慎之介

まだアイツは死んでない

朽葉 慎之介

今、頑張ってんだ

慎之介の手は震えていていた。

真紘の手の上にその手を重ねた。

朽葉 慎之介

俺らは…信じて待つしか出来ない

朽葉 慎之介

俺もすげぇ怖い…

天城 真紘

…!!

俺は何言ってんだ

慎之介は……!

慎之介は小さい頃、お母さんを交通事故で亡くしてたんだ!!

天城 真紘

(なのに、ほぼ助からないとか最低だ俺…)

天城 真紘

(多分…誉は俺を庇った)

天城 真紘

(後ろから、誰かに押された感覚がしたんだ……)

天城 真紘

(だから、誉は俺のせいで…っ)

朽葉 慎之介

真紘、とにかく俺はお前が無事でよかった

朽葉 慎之介

自分を責めるな

天城 真紘

…っ

朽葉 慎之介

万里は今、誉の部屋にいる

朽葉 慎之介

事情を知ってるのは俺と真紘と万里

朽葉 慎之介

あとは教師陣…

朽葉 慎之介

他の生徒には何も言ってない

朽葉 慎之介

近くで事故があったことは知ってるが、誉だとは知らない

天城 真紘

……うん

朽葉 慎之介

先生らはこのまま病院にいろって

天城 真紘

わかった

朽葉 慎之介

真紘が目覚めたこと、先生に言ってくるな

朽葉 慎之介

ちょっと待ってろ

天城 真紘

…うん、ありがとう

ガララ…

病室に担任と慎之介が入ってきた。

先生

大丈夫か、天城

天城 真紘

先生!

先生

どこか痛むところは

天城 真紘

ないです

先生

そうか。医者を呼んでくるから待ってろ

天城 真紘

ありがとうございます

担任が出ていくとすぐに病室に万里が入ってきた。

天城 真紘

(羽島、いつもヘラヘラしてるのに…なんだか__)

羽島 万里

……

天城 真紘

羽島…

羽島 万里

天城、怪我してないよね?

天城 真紘

…?う、うん

天城 真紘

したといえば、この頬の傷だけで…

すると、万里はズッと真紘に近づき、真紘の胸ぐらを掴んだ。

朽葉 慎之介

おい!!万里!!

羽島 万里

黙ってろよ、慎之介

天城 真紘

はね、じま……

羽島 万里

っざけんな天城__

羽島 万里

聞いたぞ、誉がお前を庇ったこと…

天城 真紘

っ!!

天城 真紘

ごめ…

羽島 万里

チッ…

羽島 万里

俺に謝っても意味ないだろーが!!

万里は胸ぐらを前後に乱暴に振った。

朽葉 慎之介

万里!コイツも病人__

羽島 万里

だから嫌いなんだよ!お前のこと!!

天城 真紘

!!

羽島 万里

なんで誉が怪我しなきゃなんないんだよ……

羽島 万里

なんで誉はこいつなんか……!

羽島 万里

誉がこのまま居なくなっちゃったらどうするつもりだよ

天城 真紘

…そ、れはっ…

羽島 万里

どう責任負えるんだ!?

天城 真紘

……ッ!

朽葉 慎之介

バカ!やめろ万里!!

慎之介は万里と真紘の間に入って、2人を引き剥がした。

朽葉 慎之介

万里。頭を冷やせ

羽島 万里

…クソっ…

万里は病室のドアを開き、

羽島 万里

許してないから、天城のこと

と、言い残して病室を出ていった。

朽葉 慎之介

真紘。気にすんなよ

朽葉 慎之介

あいつも混乱してて……

天城 真紘

だ、いじょうぶだよ……

天城 真紘

(今の言葉……多分羽島は__)

誉じゃなく、お前が怪我すればよかった

天城 真紘

(そう言ってたように聞こえた…)

天城 真紘

(そんなの……ッ)

天城 真紘

(俺が1番思ってる……!)

作者

本編終了後に作者が失礼します!

作者

うわぁあああああ!

作者

誉ぇええええ!!

作者

って思いながら話をかいてました

作者

そして!

作者

そろそろ新連載も開始しようかなと!

作者

思ってたり思わなかったり!

作者

はい!どうでもいいことばかり話しててすみませんでした!

作者

ハートやコメントでの感想など、たくさんやっちゃってください〜🥰

作者

失礼しました!
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