2日後-喫茶店・午後(9月)
コジマ ミナミ
おまたせ。
アイバ タケル
ごめん、呼び出して。
コジマ ミナミ
ううん、珍しいね。
アイバ タケル
あの・・・イシハラがさ、あ、この間会った、
コジマ ミナミ
ああ、高校の野球部で一緒だった人?
アイバ タケル
うん、あいつがさ・・・ミナミちゃんと・・・
また会いたいって言っててさ、
また会いたいって言っててさ、
コジマ ミナミ
私と?
アイバ タケル
うん、できれば・・・2人でって・・・
あっ、別にダメならいいんだ、断るんで、
あっ、別にダメならいいんだ、断るんで、
コジマ ミナミ
いいよ。
アイバ タケル
(!!)
え?あ、いや、ムリには、
え?あ、いや、ムリには、
コジマ ミナミ
アイバくんの友達でしょ。
アイバ タケル
(!!)
コジマ ミナミ
アイバくんのお願いだし。
後日-デート中・午前11時(9月)
コジマ ミナミ
1年生でベンチ入りって凄いですね。
イシハラ ケイタ
そんなことないよ。
コジマ ミナミ
でも、アイバくん、どうして野球やめちゃったんだろ?
イシハラ ケイタ
アイツ3軍だったし、通用しないと思ったんだろうな。
コジマ ミナミ
高校時代のこと、あんまり知らないけど。
イシハラ ケイタ
(やっぱり深い仲じゃない。)
(ま、当然か。)
あの・・・コジマさん、彼氏・・・とかは?
(ま、当然か。)
あの・・・コジマさん、彼氏・・・とかは?
コジマ ミナミ
いないです。
(お洒落な香り?)
(お洒落な香り?)
イシハラ ケイタ
本当!?じゃあ、立候補しちゃおっかなァ?
コジマ ミナミ
ありがとうございます。
イシハラ ケイタ
(!!)
えッ!?OK!?
えッ!?OK!?
コジマ ミナミ
はい、立候補は自由です。
イシハラ ケイタ
あ・・・
ナンパとかされない?
ナンパとかされない?
コジマ ミナミ
あァ・・・そういうの苦手で・・・何か断っちゃいます。
イシハラ ケイタ
そっか。
コジマ ミナミ
・・・
イシハラ ケイタ
・・・
コジマ ミナミ
あの・・・1軍と3軍って、そんなに違うんですか?
イシハラ ケイタ
うん、練習の度合いが違いすぎる。
オレたちはアイツらの何倍も努力してた。
オレたちはアイツらの何倍も努力してた。
コジマ ミナミ
努力?
イシハラ ケイタ
そう、一目瞭然。
コジマ ミナミ
あの、努力って第三者が判断することじゃないと思うんです。
イシハラ ケイタ
(!!)
コジマ ミナミ
結果に繋がらない努力だってあるんじゃないですか?
でも、それだって立派な努力なんだと思います。
本人さえそう思えれば・・・
でも、それだって立派な努力なんだと思います。
本人さえそう思えれば・・・
イシハラ ケイタ
・・・
コジマ ミナミ
あ、ごめんなさい。
イシハラ ケイタ
あ、いや・・・
コジマ ミナミ
・・・
イシハラ ケイタ
・・・
コジマ ミナミ
実は・・・気になる人がいるんです。
イシハラ ケイタ
(!!)
コジマ ミナミ
他に考えられなくて・・・
イシハラ ケイタ
・・・伝えたの?
コジマ ミナミ
いえ・・・
イシハラ ケイタ
・・・気づいてないってこと?その人。
コジマ ミナミ
伝えていないので・・・
イシハラ ケイタ
・・・
(このコの気持ちに気づかないって、どんなバカだ!)
(このコの気持ちに気づかないって、どんなバカだ!)
コジマ ミナミ
・・・
イシハラ ケイタ
・・・そっか。
コジマ ミナミ
ごめんなさい。