ダークヒーロー

生まれた時から

そうだった

親と全く似てなくて

ケモ耳に尻尾変な目の色

親とは正反対の髪色

最初に俺を見てお母さんが言ったのは

気持ち悪い

そんな言葉だった

自分達の印象まで悪くなるって言われて

外では、遊ばせてもらえなかった。

だってさ。

同い年の子も両親も他人の人も

俺を見てこう言うんだよ

「悪魔」だって

そりゃそうか

だって親から受け継いだもの見た目になんて1つも

無いもんね

物心がついた時

俺の家には

白衣を着た男と

黒い服を着た男が着た

(ｶﾞｼｯ

お父さんとお母さんの声を呼んでも

返事はない

むしろ

パパと、ママと、呼ばないで。

そう言われたのが最後だった。

ここからが

俺人生の

地獄の始まりだった

(ﾌﾟｽｯ

いつくらいだろうか一度聞いた事があった

その時本当に何かの

糸が切れたような気がした

よくわからない薬を刺されて

体に力が入らなくて息が荒くなって

言う事を聞かなかったら電気を流されて

叩かれてそれの繰り返しを

毎日

毎日

でも、変わったことがあった。

俺が、16になったとき。

その光景は今でも忘れらない。

目が覚めた時、俺がいたのは

ベッドの上だった

頭が混乱してる中

知らない男が入ってきた。

おん、な、？

いやいや。俺はゴリゴリの男。

ここにきた時から、髪がないから、勘違いしたのだろうか。

俺は男です。そう言おうと思ったとき、

パコる、？どう言うこと、？

知らない言葉をわりいながらいわ笑いながら言われた。

急に押さえつけられ混乱した俺は、

大きな声で抵抗してしまった。

その時だった。

(ドゴｯｯ″

お腹のみぞおちを思いきり殴られた。

(ｶﾞﾗﾗﾗｯｯ ﾊﾞﾝｯ

おそ、う、？

まって、それってｯ″！

顔を殴られる。

そう思って目を瞑った時だっけ、？

そうした時、後ろからこんな声が聞こえたんだ。

(ﾄﾞﾝｯｯ

なんで、俺に触れない？

どうした？俺、何も、

(ｶﾞﾗﾗﾗｯｯ

ﾊﾞﾝｯｯｯ″

悪魔そんな言葉よりも

あの顔が、あの言動が頭から離れない

恐怖を感じた

今までの、何よりも。

そこから、どんどん実験が悪化していった。

毎日

毎日

何かしらの、体罰が増えていく。

毎日

毎日

変な薬を刺された。

毎日

毎日

毎日

毎日

毎日

毎日

毎日

(ｼﾞｬﾗｯ、ｼﾞｬﾗｯ、

もう限界だった

自分が悪魔なのか狐なのか人間なのか

わからない

でも、そんな時

(ブーｯブーｯ″！

おいお前ら実験隊が逃げたぞｯｯ！

捕まえろ！

早くしろｯｯ！

全員だ全員で捕まろｯｯ！

チャンスだと思った

(ｼﾞｬﾗ

今なら

この地獄から

逃げられる

必死に非力な力で脆くなっているところに

体当たりをして

いくらボロボロになったって

絶対に

諦めない

(ｶﾞﾝｯ!

奇跡だった

本当に

(ﾊﾞｯ

ずっと走って走って

息が荒くなっていく

でもここで諦めたら

前みたいになるのは絶対に嫌だ絶対に

まるで心臓から出たような言葉

心からの言葉だった

本当にこの地獄から

ずっと逃げ出したかったんだ

(タｯタｯタｯタｯ

嫌だ

捕まるなんて

戻りたくない

戻りたく無い

戻りたく無い

もう

(ﾊﾞﾝｯｯ！

逃げ切れるなんて事なかった

だからもう

飛び降りて人生を終わらせようと思った。

あんな恐怖しかない思い出を思い出すくらいの人生なら

死んだほうがマシだ。

(ｶﾞｼｬﾝｯｯ

もうダメだ

そう思った時俺の視界に映ったのは

ただ俺を見つめる男の人だった

叫んだ自分の思いを

もう全部忘れてしまいたかった

だけど

俺にとっては

絶望する言葉だった

この人もきっと気持ち悪いって思ってる

怖い聞きたく無い嫌だ

いや__

崩れそうになった時、

自分が崩れ落ちるのは、固い地面じゃなくて

男の人の腕の中だった。

全部吐き出して

泣いて

過呼吸になって

苦しくて感情が溢れて

泣くことしかできないでもさ

この人だけだった

俺を受け入れてくれて

とてもあたたかい人は

優しくて優しくて

俺が

初めて信用した

俺はこんなところで

家族から貰えるはずだった愛情も

暖かいご飯も

くれたのは全部もふくんで

こんな人と俺は会えなくなるのだろうか

そんなの、絶対に嫌だ俺はまだ

眠っちゃダメだｯｯ！

嘘、3人、？避けきれない、

(ﾊﾞﾝｯ

ここどこ〜？

(ﾊﾞﾝｯ

ある、？

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