左翔太郎
はぁあ…今日はそんなに依頼は来なかったし、ついてねぇな…
左翔太郎
どっかの誰かさんが、「ハードボイルド」じゃなく、「ハーフボイルド」って言ってくるし…
左翔太郎
全く…ハーフボイルドったらありゃしない
左翔太郎
逆に、こんな夜道を出歩くこそ、ハードボイルドだっつーの…
この時までは、翔太郎はまだ気づいていなかった。 …謎の少女に好奇心を抱くことを…
鳴海探偵事務所
左翔太郎
たっだいまー。
鳴海亜樹子
あっ、翔太郎君!お客さん来てるよ!
左翔太郎
えっ?こんな夜遅くに!?
左翔太郎
今、22時半だぞ!?
フィリップ
きっと、なにか理由があるんじゃないかな?
左翔太郎
まぁ、確かに…
左翔太郎
で、依頼人はどこだ?
鳴海亜樹子
あそこ!
左翔太郎
…
左翔太郎
な、なんで、
こんな若い女が、こんな時間に来てんだよ!
あ、ご、ごめんなさい…
左翔太郎
い、いや、別に構わないが…なんでこんな遅くに…?
……
左翔太郎
? …!?
うっ…うぅ……
ごめんなさい…探偵さん…
左翔太郎
な、なんで泣いてんだよ、事情聞いてやっから、な…?
あ、ありがとうございます……
5分後
鳴海亜樹子
少しは落ち着いた?
はい、ありがとうございます…
鳴海亜樹子
えへへ、で!何があったか話してくれない?
あ、はい…
でも……
鳴海亜樹子
…
そして、沈黙が少し続いた後 翔太郎は、少女の肩を叩き、後に続いた。
左翔太郎
なんでも、受け止めてやっから。
左翔太郎
だから、なんでも話してくれ。俺達は探偵なんだ。絶対、お前を助けてやる。
探偵さん…
フィリップ
うん、なんでも力になるよ。
鳴海亜樹子
だから、話してみて!本当のこと!
…分かりました。
私、家から追い出されて…どこかで休めるとこはないかなと探したのが、ここの探偵事務所だったんです…
…なので、訪問しにいったんです…。
左翔太郎
なるほどな…
左翔太郎
辛かったろ、家から追い出されて、オマケに当たる所がない…。
左翔太郎
しばらくは、ここに泊まっていけ。ここなら、食料もあるし、雨風凌げるぜ。
…
左翔太郎
大丈夫だ。もしもの時は、俺達がいる。なんでも頼れよ?
鳴海亜樹子
ふふっ、やっぱり翔太郎君はハーフボイルドだねぇ〜…
左翔太郎
あ!?
フィリップ
ハードボイルドの欠けらも無い。
左翔太郎
ふぃ、フィリップまで!
鳴海亜樹子
まぁ、いいんじゃない?それが、翔太郎君の良さだし!
左翔太郎
俺はな!ハーフボイルドなんかじゃねぇんだよ!ハードボイルドだ!ぜってぇ間違えんなよ!!
鳴海亜樹子
やーい、ハーフボイルド〜!
左翔太郎
亜〜樹〜子〜…!!
…ぷっ!
アハハハハッ!
左翔太郎
なに笑ってんだよ!
ごめんなさい!でも、久しぶりにこんな笑った気がします…!
鳴海亜樹子
良かったじゃん!この子を笑わすことができて!
左翔太郎
そんなことで笑われても…
嬉しくねぇぇえ!!!






