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その日は珍しく

昔の夢を見た

今はもう亡くなってしまった

祖父がいた

いつぶりだろうか

夢を見たのは

婚約者

💗さん!

婚約者

今日はありがとうございました!

💗

あぁ…

婚約者

ねぇ、💗さん?

婚約者

今日、何の日か知ってる?

💗

え、分からない

婚約者

実はね、今日は私たちのデート5回目なの!

婚約者

この前話してくれた時に、今までの婚約者での最高回数は4回だって言ってたでしょ?

婚約者

私、更新しちゃった!

💗

あぁ…

婚約者

だからさ、何かお祝いごとでもしない?

婚約者

ここまで続くのも、私たちの相性が合ってのことだと思うの!

💗

あの、ごめん

婚約者

なに?

💗

この縁談は、白紙に

婚約者

…え?

婚約者

どうして?

💗

合わない

💗

それに、きっと君には俺よりいい人がいる

婚約者

…そんなこと!

💗

あるよ

💗

最初は君も嫌がってたじゃないか

💗

俺の仕事を聞くなり

婚約者

…でもそれは

💗

とにかく、ごめん

💗

こんな形で

💗

さようなら

婚約者

…ちょ、待って!

ねぇ…また!?

しーっ!

隣で💗は寝てるんだ

起こさないように、

…はぁ

で?

今回は何

何がいけなかったの…

それは…

いつも通りだ…

はぁ…

また断ったの?

縁談を

しかも親の許可無く勝手に

なぁ…

もう辞めないか?

💗はまだ17だ

法律的にも結婚できないだろ?

だから婚約をしておくのよ!

18になった時には結婚相手がいる状況を作るために18になる前に婚約するんじゃない!

それに、ヤクザなんてやっておきながら法律なんて言ってられないわよ

年齢詐称なんていくらでもできるでしょう?

そんな簡単に言われてもなぁ…

とにかく、やっぱりあの子には今婚約者が必要なの!

💗

(うるさいなぁ…)

💗

(起こさないようにとか言ってるけど、もうとっくに起きてるっつの…)

💗

(マジで婚約者はもういらない…)

💗

(俺は…)

💗

(親には言ってないけど…)

💗

💗

(あの人がいいんだ…)

とりあえず、明日一応あなたからも一言言ってちょうだい!

私もあの子のことが嫌いだからわざと婚約者をつけようとしている訳じゃないの

そこを理解して欲しいの

…一応、伝えとく

よろしくね

はぁ…

じゃあ、私達も寝ましょう

準備をしてくるから、先に布団に入っててもいいわよ

あぁ

分かった

💗

(はぁ…)

💗

(やっと終わったみたいだ)

💗

(これでやっと…)

💗

(寝れ…)

祖父

おい!((ボソ

祖父

💗ー!((ボソッ

💗

んぁ…?

💗

(じーちゃんかよ…)

💗

(んだよ…)

💗

なに

祖父

話し相手になれよ

祖父

ちょっと、外で話でもしないか?

💗

じーちゃんも早く寝な

💗

あと少しで90なんだからさ、

祖父

おいおい

祖父

年寄りは早く寝るもんだと誰が決めつけたんだ?

祖父

俺は年寄りではあるが、直ぐに寝るような奴らとは違うぞ

💗

あぁ、もう

💗

分かったよ

💗

付き合うから

祖父

お、

祖父

じゃあ、いつもの場所で待ってるな

💗

はいはい…

💗

はぁ…

💗

あと少しで寝付けそうだったのに…

💗

…寒っ

祖父

さすがに冷えるな

祖父

そろそろコタツもいる頃だな

💗

で、なに?

💗

何について話したいの

祖父

お前の婚約者の話だよ

💗

…俺帰る

💗

んだよ、なんか珍しい話でも聞けると思って来たのに

💗

どーせ、

💗

じーちゃんも、俺の親たちから何か言うように言われてたんだろ?

💗

言っとくけど、そういうのいいから

💗

婚約者とか、俺いらない

💗

じゃあ

💗

おやすみ

祖父

珍しい話…か

祖父

そうだな

祖父

じゃあ、お前の父の婚約者についての話はどうだ?

祖父

親の恋愛事情はちょっとだけ気になるのがお前だろ?

💗

💗

…じーちゃん性格悪い

祖父

ははっWWWWW

祖父

図星かWWWWW

祖父

だがな、聞いておいて損は無いことだと思うぞ?

💗

…なに

祖父

お前の父ちゃんは…

祖父

今はお前のお母さんと仲良いが、昔は全く女性に興味示さなかったんだぞ?

💗

…ふーん

祖父

ところが、どうだ

祖父

今のアイツは

祖父

私の前でもイチャイチャしやがって

祖父

汚らわしい

💗

祖父

いいか

祖父

お前も、婚約者はすぐには決めなくていい

💗

そしたら親がうるせぇだろ

💗

じーちゃんは良くても親が決めさせるんだ

祖父

そこも、俺から言っておくよ

祖父

だから、なんの心配も要らない

祖父

だがな

祖父

これだけは覚えておけ

💗

なに

祖父

もし女性に親切にされたら、その人のことは絶対に忘れるな

祖父

お前の父ちゃんは昔助けてくれた人と結婚したいと言って急に家を飛び出して、

祖父

連れてきたのが今のおまえの母親だ

💗

えっ

祖父

いいか?

祖父

これから先、全く人に助けられず、

祖父

自分一人だけで生きていくなんて、

祖父

絶対に無理だ

祖父

助けると言っても幅があるだろう?

祖父

これから先、誰かに命を助けられるかもしれないし、

祖父

ほんの些細なことだが、落し物を拾ってもらうこともあるかもしれない

祖父

どんなに小さなことでも、大きなことでも、

祖父

それは人助けに含まれる

祖父

そして

祖父

未来、

祖父

何が起こるかは

祖父

誰にも分からない

祖父

それはわかるだろ?

祖父

いつ助けられるかも分からない

祖父

いつ、助ける側になるかも分からない

祖父

ただ、その時を気長に待てばいいんだ

祖父

分かったな

💗

おう

祖父

最後に言えてよかった

祖父

お前がどんなやつを好きになるのか、見ものだろうな笑

💗

は?

祖父

いやいや

祖父

気にすんな!

祖父

んじゃ、寒いだろ

祖父

部屋に戻ろう、💗

その2週間後

祖父は亡くなった

実の息子である俺の父ですら知らなかったことで、

じーちゃんは病気を持っていたそう

その事は遺書で知った

最後の最後まで、自分のことを心配1つさせてくれない奴だった

「最後に」とは、こういうことだったんだろう

だが、じーちゃんはちゃんと親に伝えてくれたみたいだ

あの会話の翌日から、縁談の話は全く来なくなった

そして

祖父が亡くなった翌月

俺は○にかけ、1人の学生に出会った

その人のおかげで俺は命が助かり、

今を生きている

その後、じーちゃんの言葉通り

俺はあの学生の元へと通うようになった

💗

…っ

💗

変な時間に起きちゃったな…

💗

はぁ…

💗

💙は…

真隣から

寝息が聞こえる

💗

大丈夫そうだな

💗

(帰ってくるなりいきなり使用人達が💙の血縁者が来たとの事だったが…)

💗

(関係が良くないことは承認の上だったから、どこか怪我がないかと心配したけど……)

💗

大丈夫そうだな…

💗

まだ起きる時間まで1時間30分近くある

💗

また寝るか…

そうして

直に意識が遠のいていき

やがて穏やかな眠りについていった…

💙結婚相手ははヤクザ!?💗

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