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誰しも必死で何かに立ち向かう日が来る
自分にとっての日なのか、誰かのための日なのか、それがいつなのか、条件は人それぞれ
だけど、自分にとってそれは今なのは間違いない
気づいたら学校の裏庭に来ていた
なぜこんなところにいるのか、そう問われても答えることが出来ない
ここにいる理由を探っていると奥から誰かの声がする。徐々にその声から何か小さな違和感を感じて歩いてみた
歩いた先ではこの学校の生徒であろう者が、苦しそうに走っている様子が真っ先に目に入った
少女
その少女を自分は知っている気がして、なぜか焦りが生まれる。
いつまでたってもこの感覚の意味について考えても答えは見つけられなかった。
見つける前にお迎えが来てしまったみたいだ
目の前が突如真っ白に光る。次に目を開けた時この光景は見えなかった
放送部 部室
…近くで誰かの声がする
リン
その声で体を起こすとそこにいたのは同じ部活の先輩。【月浪ソウヤ】先輩がいた。
リン
ソウヤ
先輩の言う通り僕、【佐倉リン】はちょっと寝不足だった
図星だったので思わず顔が歪んでしまう。
リン
ソウヤ
ソウヤ
ソウヤ
あ、ダメだ。また変なの始まった…w
この人に化学っていう単語が絡むとめちゃくちゃ面倒になるのだ
普段いい人な分勿体ない
その面倒な話を聞くのが毎回僕の仕事みたいなもん
化学トークを聞かされてると彼の背中が思いっきしバシッと叩かれる音がする
その方向に目を向けると、その犯人は鈍器をもって仁王立ちしていた
この人は【戸張ひまり】先輩。この部活の部長だ
小柄な外見と精神面の幼さから1年生の僕らでも親しみやすい
ひまり
ひまり
ソウヤ
リン
ひまり
正直、ひまり先輩って怒っても全く怖くない。ただ吠えてる子犬みたいなもんだ
僕らが談笑していると部員が数名入ってくる
コスモ
フウカ
ラスナ
約1名変な奴が混じっていたが、僕と同期の1年生3人が入ってきた。
ひまり
ひまり
すると隣の職員室から怒鳴り声が聞こえてくる
ひまり
フウカ
コスモ
ソウヤ
フウカ
ひまり
ひまり
ソウヤ
ソウヤ
リン
ラスナ
ソウヤ
コスモ
ラスナ
ソウヤ
ソウヤ
コスモ
コスモ
ソウヤ
ラスナ
ソウヤ
フウカ
リン
って感じでソウ先輩は僕ら1年生からしたら、ただのおもちゃ扱いなんだよね
とくに【小鳥遊ラスナ】さんと【椿 フウカ】さんはぶっ刺しに行ってる気がする
【日野 コスモ】さんもかなりの毒舌だから怒らせたくない
ひまり
ラスナ
フウカ
ソウヤ
リン
コスモ
コスモ
ラスナ
ひまり
ひまり
リン
ひまり
ひまり先輩は勢いよく立上り大きな声を上げて、部室から出ていった
ソウヤ
ラスナ
ソウヤ
ラスナ
リン
勢いよく出ていったひまり先輩と入れ替わるように2年の【支倉 トウマ】先輩がきた
トウマ
フウカ
コスモ
トウマ
ラスナ
トウマ
リン
フウカ
やっぱりラスナさんはどの先輩に対しても扱いが雑い。ホント上下関係がない部活なんだから
フウカ
トウマ
ラスナ
ソウヤ
ラスナ
フウカ
ソウヤ
ソウヤ
ソウヤ
リン
ラスナ
トウマ
ソウヤ
コスモ
ラスナ
コスモ
フウカ
ソウヤ
リン
ソウヤ
トウマ
ラスナ
トウマ
ソウヤ
コスモ
リン
トウマ
ラスナ
コスモ
コスモ
フウカ
ソウヤ
ソウ先輩は頭を抱えて困惑する様子を見せる。
コスモ
ソウヤ
トウマ
リン
ソウヤ
なぜかソウ先輩は大きなため息をついていた
ラスナ
コスモ
ソウヤ
リン
ラスナ
フウカ
コスモ
トウマ
リン
トウマ
コスモ
ラスナ
リン
コスモ
コスモ
ラスナ
フウカ
ソウヤ
ソウヤ
ソウヤ
ラスナ
トウマ
僕らは別に運動部では無い、だから本気でやる必要は無いんだ
ソウヤ
ソウヤ
トウマ
フウカ
ラスナ
コスモ
この部活では部室の鍵を職員室に返す権利をかけてじゃんけんをする
俺が鍵を持って職員室に寄って帰るっていうことはそういうことだ
リン
リン
リン
俺は駐輪所に向かおうとすると校舎裏でひまり先輩が誰かと話してるのが目に見える
リン
リン
だけど遠目から見た先輩は僕の知ってるいつもの先輩じゃなかった
先輩の目はキリッとつりあがり、威圧的で少し怖い
普段穏やかな分尚更だ
先輩は指を相手にビシッと向けて俺にも聞こえる距離で啖呵を切る音がする
ひまり
相手の男の人は去っていき先輩1人になり、声をかけようか迷ってると先輩は僕に気づいて僕の方まで駆け寄ってくる
だけど威圧的な先輩ではなく、いつもの穏やかな先輩だった
ひまり
リン
ひまり
ひまり
ひまり
こうしてなんだかんだ一緒に下校することになった
ひまり
先輩は突如思い詰めた表情をする
たけど夕暮れに映える先輩のひまわり色の髪は綺麗だった
リン
すると先輩は立ち止まって真っ直ぐ俺を見る
その顔はさっきの威圧的な先輩といつもの幼い先輩をたして2で割ったような、だけど優しそうな感じがする
ひまり
リン
僕はいきなりの質問にちゃんと答えることができなかった
だけどそれは放送部が好きじゃないとかそんな理由じゃない
もちろん部活は大好きだ、だけどこの答えが喉から出てきてくれなかった
リン
ひまり
ひまり
ひまり
リン
ここから先は穏やかな先輩に戻ってくれて一緒に途中まで下校する
リン
リン
ひまり
ひまり
先輩は舌をぺろっと出して笑う、その笑顔がすごく可愛らしく、思わず僕も笑顔になる
ひまり
リン
ひまり
リン
ひまり
ひまり
リン
ひまり
リン
ひまり
ひまり
リン
リン
リン
ひまり
ひまり
リン
ひまり
ほんと、先輩は読めない人だ
無邪気に笑う先輩を見ていると、さっきと違って幼い妹を連想させられる。
ひまり
リン
ひまり
リン
先輩は僕に向かって大きく手を振る
純粋無垢で真っ直ぐで、僕にとって大好きな先輩だ
リン
僕がふと時計をみると時計の針は上下をさしていた
リン
僕は予定を思い出して、急いで向かう
俺は急ぎ足でバイト先にむかった
校内では禁止されてるが僕はこのカフェでアルバイトをしている
リン
フウカ
リン
リン
フウカ
リン
フウカ
学校外のフウカさんは部活の時と違ってハッキリ話す。これが彼女の素なんだとか
彼女は信頼の薄い人と面と向かって話すことが極端に嫌いで、普段はぽつりぽつりとしか話せないらしい
ラスナ
フウカ
ラスナ
リン
フウカ
ラスナ
リン
ラスナ
ここの店長さんはラスナさんのお兄さんらしく、ラスナさんが僕にバイトをすすめてくれたんだ
リン
フウカ
フウカ
ラスナ
リン
こうやって、僕のアルバイトが始まる。のんびり働く中、2人はずっと喋ってる
ラスナ
リン
フウカ
フウカ
ラスナ
ラスナ
リン
リン
ラスナ
フウカ
フウカ
ラスナ
ラスナ
ラスナ
リン
リン
フウカ
フウカ
ラスナ
リン
フウカ
ラスナ
フウカ
リン
僕は仕事の手を再度動かした
するとラスナさんが声を上げる
ラスナ
ラスナ
リン
ラスナ
フウカ
リン
フウカ
ラスナ
リン
こうやって僕らの放課後は続く
気がつくと私は屋上にいた
そこでは少年と少女がもめている
少女
少女
少女
少女
私はこの光景に見覚えがあって、見ているとなぜか心が苦しくなる
その心苦しさを残して私は朝を迎えた
リン
リン
僕がボヤいてると保健室から怒鳴り声が聞こえる
リン
リン
僕はその場から逃げるように部室に避難した
リン
コスモ
コスモ
リン
コスモ
リン
リン
トウマ
リン
リン
コスモ
コスモ
コスモ
トウマ
コスモ
コスモ
コスモ
リン
トウマ
コスモ
コスモ
コスモ
ラスナ
フウカ
コスモ
ラスナ
リン
ラスナ
リン
ラスナ
リン
ラスナ
ひまり
ひまり
ソウヤ
フウカ
ソウヤ
ひまり
ひまり先輩がパンっと手を叩き、僕らの仕事が始まる
ひまり
トウマ
リン
ラスナ
トウマ
トウマ
トウマ
ひまり
ひまり
コスモ
ひまり
コスモ
ラスナ
ひまり
リン
リン
ひまり
フウカ
ひまり
ひまり
ひまり
ラスナ
僕らはいつもの仕事に取り掛かる。
コスモ
ひまり
ソウヤ
ひまり
ひまり
トウマ
トウマ
リン
ラスナ
コスモ
ソウヤ
トウマ
トウマ
トウマ
フウカ
ラスナ
コスモ
リン
ソウヤ
ラスナ
コスモ
トウマ
リン
ラスナ
コスモ
リン
トウマ
トウマ
トウマ
ラスナ
コスモ
ラスナ
リン
ラスナ
リン
ラスナ
トウマ
コスモ
トウマ
コスモ
トウマ
リン
トウマ
トウマ
トウマ
ラスナ
ラスナ
コスモ
ラスナ
トウマ
リン
コスモ
コスモ
トウマ
トウマ
ラスナ
リン
ひまり
ラスナ
コスモ
トウマ
リン
僕たちが行こうとすると保健室の先生に声をかけられる
ラスナ
先生は僕に真っ白なレースのハンカチを渡してきた
ほんのり柑橘類の香りがする
トウマ
ラスナ
コスモ
ラスナ
トウマ
ラスナ
コスモ
フウカ
ひまり
ひまり
ひまり
リン
ひまり
ひまり
トウマ
ソウヤ
ラスナ
ソウヤ
ソウヤ
フウカ
コスモ
フウカ
トウマ
コスモ
リン
ラスナ
フウカ
ひまり
ひまり
リン
ラスナ
ひまり
ひまり
トウマ
ソウヤ
ラスナ
トウマ
フウカ
コスモ
ラスナ
フウカ
ラスナ
コスモ
フウカ
フウカ
コスモ
コスモ
ラスナ
コスモ
フウカ
ラスナ
フウカ
リン
フウカ
フウカ
ラスナ
ラスナ
コスモ
ラスナ
ラスナ
フウカ
コスモ
フウカ
フウカ
リン
リン
ラスナ
フウカ
リン
僕は急いで学校に戻った
ラスナ
コスモ
フウカ
フウカ
フウカ
フウカ
ラスナ
コスモ
コスモ
フウカ
ラスナ
フウカ
コスモ
リン
リン
リン
僕が全力で数学教室に向かってると誰かにぶつかる
リン
リン
リン
リン
リン
リン
リン
リン
はっきり言うと本気で怖かった…
昨日のひまり先輩みたいに恐ろしい目付きをしていて、背筋が凍る。
どうして昨日の先輩と同じことをあの人は聞いてきたんだろう
気にしても仕方なく、急いで僕は提出物を出しに行った
リン
リン
リン
リン
そう思って僕は真っ暗になった校内を歩き、門へ向かおうとするとひまり先輩たちがいた
リン
そりゃ驚くだろう、部活が終わって数十分経ってるのにひまり先輩たちはまだ帰ってなかったのだから
理由はわからないが驚くのと同時に少し変な感情も抱いていた
ソウヤ
ひまり
リン
なぜかこの変な感覚のせいで謎の焦燥感にかられる
ソウヤ
ソウヤ
リン
リン
ソウヤ
リン
リン
ソウヤ
リン
リン
ソウヤ
ソウヤ
リン
リン
リン
この言葉を最後に僕たちは体育祭まで顔を合わせることはなかった
ひまり
いつもの時間になっても、夕方に感じた違和感と会長に言われたことが気になってしまい、仕事の手が上手く動いてなかった
フウカ
ラスナ
フウカ
リン
フウカ
ラスナ
リン
リン
フウカ
ラスナ
リン
リン
フウカ
フウカ
フウカ
ラスナ
ラスナ
ラスナ
ラスナ
フウカ
リン
ラスナ
フウカ
ラスナ
フウカ
ラスナ
フウカ
フウカ
ラスナ
フウカ
リン
ラスナ
フウカ
リン
僕は違和感を胸に隠し、仕事に打ち込んだ
最近、少し前の夢をよく見る
こうやって夢だと自覚してたら明晰夢っていうんだっけか
右手にはバトンを握りしめて、揺らぐ視界の中、精一杯走る
ここまで皆がつないでくれたバトンを最後まで繋げるために
だけど、現実は厳しいもので
次々と色んな人に抜かされていき、焦りのせいか呼吸が安定しない
ソウヤ
自分の視界の奥にはあの人が笑ってたっていた
ここで私の夢は覚めてしまった
けれどここまでの数日で見た夢は私にとっては大切なことなんだと思う
外で体育祭を行ってる中、僕がこんな屋上にいるっていうのはそういうことだ
なんとなく僕は外に出て、物思いにふけていた
悪く言えばサボりだな
リン
リン
トウマ
リン
リン
トウマ
リン
トウマ
トウマ
トウマ
リン
トウマ
トウマ
トウマ
リン
リン
トウマ
トウマ
先輩は優しく笑って僕の目をまっすぐみる
リン
リン
トウマ
リン
リン
リン
リン
リン
トウマ
トウマ
リン
リン
リン
リン
トウマ
リン
リン
リン
トウマ
リン
リン
トウマ
トウマ
トウマ
トウマ先輩は大声をあげて笑い出した
リン
トウマ
リン
風が僕らをうち、トウマ先輩は空を見上げて僕に言う
トウマ
トウマ
リン
トウマ
リン
トウマ
トウマ
トウマ
トウマ
リン
トウマ
トウマ
トウマ
リン
トウマ
トウマ
トウマ
リン
トウマ
トウマ
トウマ
リン
トウマ
トウマ
トウマ
リン
リン
リン
トウマ
リン
トウマ
リン
トウマ
フウカ
リン
トウマ
フウカ
リン
トウマ
フウカ
フウカ
トウマ
フウカ
トウマ
トウマ
フウカ
フウカさんは屋上を出て行ってしまう
リン
そして僕に着信をかけてきた
フウカ
リン
トウマ
フウカ
フウカ
数日前
ひまり
ひまり
フウカ
僕はうつ伏せになってただけなんだけどね
ソウヤ
ひまり
ひまり
そしたら月浪がかなり強い口調でいったんだ
ソウヤ
ソウヤ
ソウヤ
ソウヤ
ひまり
ひまり
ソウヤ
ひまり
ひまり
ソウヤ
驚いたよ、ひまり先輩も月浪に劣らず強い口調でこたえたのもだけど
まさかここでリンのことが出てくるんだから
ひまり
ソウヤ
ひまり
ひまり
ひまり
ひまり
ソウヤ
ひまり
ひまり
ソウヤ
ひまり
ひまり
フウカ
リン
リン
フウカ
トウマ
トウマ
リン
リン
フウカ
トウマ
トウマ
リン
トウマ
リン
フウカ
僕らが作戦会議をしていると、スピーカーから声がする
普段なら聞いてて笑顔なる声なのに、この人の声を聞いてここまで絶望的に感じたことは無い
ひまり
ひまり
ひまり
ひまり
リン
トウマ
フウカ
僕達は入場門に集まった
そこには楽しそうに笑ってるひまり先輩とコスモさん
コスモ
ひまり
トウマ
ひまり
ひまり
リン
ソウヤ
僕らは放送部の声とともに自分の定位置につく
そしてピストルの音とともに第1走者は走り出す
ひまり
リン
なんとかして先輩を走らせないようにしないとなのに、着々とタイムアップは近づいてくる
それを感じさせるような選手たちの足音に僕の鼓動も早まる
ひまり
さすが元陸部、他の部活なんて見えないくらい前で走っている
ひまり
ひまり
そして、トウマ先輩からコスモさんにバトンが渡る
僕はどうにかして先輩を止める方法をずっと考えていて、リレーどころじゃなかった
リン
ひまり
ひまり
リレーを楽しそうに笑顔で見ている先輩の目から僕の脳に言葉が伝わってくる。
「助けて」と
リン
リン
ひまり
リン
ひまり
ひまり
ひまり
リン
ひまり
ひまり
ソウヤ
ひまり
ソウヤ
ひまり
一瞬、僕の2つの目にはひまり先輩とソウ先輩がうつった
だけどそんなの関係ない
僕は目に映る2人を吹き飛ばすかのような、あの時のひまりさんのように強い目で僕は彼女を見た
リン
リン
ひまり
先輩は笑って僕の背中に手を置く
ひまり
ひまり
ひまり
リン
ひまり
リン
そして僕はスタート地点にたって、コスモさんを待ち構える
コスモ
リン
コスモ
僕はコスモさんからバトンを受け取る
お世辞にも僕はさっきの2人よりも足が早いとは言えない
だけど、僕は前を向いて走るだけだった
ひまり
コスモ
ひまり
ひまり
コスモ
少しでも前に進もうとしたが、現実は甘くない
次々と僕は後続に抜かれていった
内心、すごく怖かった
どんどん1人になっていく恐怖感、ここまで皆がつないでくれたバトンを落としてしまいそうで焦る。
ボクの視界が徐々に暗転していく
リン
リン
その時、スピーカーから誰かの声がする
ソウヤ
ラスナ
フウカ
放送ブースからの声で僕の背中はどんどん押されていく、体もだんだん軽くなっていく
そしてようやく僕は大好きな部活の先輩のところまでたどり着く
ひまり
ひまり
ソウヤ
ひまり
リン
先輩にバトンを渡す時、ひまり先輩にしか渡してないのになぜかソウ先輩にもバトンを渡してる気分になった
ひまり先輩は前の人たちに向かって我武者羅にはしる
先程僕を追い抜かした他の選手達は瞬く間に先輩が抜かし返した
誰しも必死で何かに立ち向かう日が来る
自分にとっての日なのか、誰かのための日なのか、それがいつなのか、条件は人それぞれ
だけどその時は絶対今だ
守るべき大切なものを悲しませないために
あの時私を守ってくれた仲間たちに恩を返すために
私を見守ってくれる部員たちに応えるために
必死に戦っている
ひまり
ひまり
これまで培ってきた大切なもの達が、次々と前の人を後ろに流す
残すはあと1人、だけど残す距離はあと10数メートル
私はゴールテープを自分の手で切る事はできなかった
リン
僕は今日までのお礼を言うためにひまり先輩を探し歩いている
ゴールして退場した後、ひまり先輩は放送ブースに帰ってこずに体育祭が終わってしまったから
リン
僕が裏庭に探しに来てると、ソウ先輩が突っ立ってた
ソウヤ
リン
ソウヤ
リン
リン
リン
ソウヤ
ソウヤ
ソウヤ
リン
リン
ソウヤ
リン
ソウヤ
ソウヤ
リン
ソウヤ
ソウヤ
リン
そして僕はその場を後にして、保健室に走っていった
リン
僕が保健室に入ると先輩は顔を真っ白にして眠っていた
初めて見た青白くなった先輩は完全に気を失ってるように見える
リン
僕は眠ってる先輩にむけて、今の思いを全て吐き出す
リン
リン
リン
リン
僕は先輩の真横にレースのハンカチをおいて部屋を後にする前に、いちばん言わないといけないことを伝えた
リン
リン
リン
そしてボクは保健室から出ていった
ひまり
ひまり
ひまり
ひまり
ひまり