/s/[storyId]/_components/heading/assets/back_arrow_icon.4081080bcaba67b8.svg){kind=icon}
/s/[storyId]/_containers/report-container/assets/more-icon.20cfac1b79e24f56.svg){kind=icon}
【────数年前】
元はと言えば最初虐められていたのは僕だったんです
羽山響
な、んでっ……泣
羽山響
やめてよ、……！
羽山響
お願い止めて、って……！
高山
は、お前が悪いんだからな！！
高山
一々先生にチクリやがって！！
主犯は確か高山という名前だったと思います
下の名前は覚えていません
山田
そうだそうだ！！
山田
しかもナヨナヨして……気持ち悪いんだよ！！
山中
お前にはこれがお似合いなんだよ！！
高山の取り巻きの二人は山田と山中という名前で
学校では三ツ山と呼ばれていました
羽山響
あっ、……！！
羽山響
そんな、一方的な理由で……！
高山
うるせぇよ！！
高山
そうやって真面目ぶりやがって！！
高山
キモイんだよﾀﾋね！！
羽山響
っ、……
当時、僕の家は貧乏で汚かったのもあるんだと思います
親や弟や妹を楽させてあげようと勉強に励んでいました
傍から見ると真面目なガリ勉、というイメージだったんでしょう
その勉強も辛くなって来て学校では泣き虫な僕に友達なんて一人もいなくて
ﾀﾋにたいと、そう自分でも考えていたのです
羽山響
分かってるよ、……っ
羽山響
そんな事……、
高山
あ？
その時です、彼女が助けてくれたのは
〇〇
＿＿＿＿三ツ山！！
〇〇
何やってんの！！
高山
げ、糸師……
〇〇
何やってるかって聞いてんの、耳ある？
山中
うるせぇな黙っとけよ！！
山田
お前には関係ねぇだろ！！
〇〇
あるから言ってんじゃねぇか、馬鹿！！
〇〇
何私の学年で虐めなんて阿呆らしい事やってんの！！
〇〇
今度こんな事やってるの分かったら顔面にボール当ててやるからな！！
〇〇
威力はお前らが知ってんだろ！！
高山
そ、それを出すのは違ぇだろ！！！
〇〇
一緒だわ馬鹿！！！
山田
テスト全然点取れてないくせに！！
〇〇
黙れ！！お前らみたいなダサいことやってるやつよりマシ！！！
〇〇
それとも……ここはボールだらけだけど私に勝てると？
高山
っ、くそ……！！
山田
お前が蹴ったボールはボールじゃねぇ！！
山中
あんなん当ったら倒れるじゃすまないぞ……！！
高山
行くぞ！！！
〇〇
二度とするなよ馬鹿！！
羽山響
あの、あっ、……！
彼女の事は知っていた
学校でも噂の的だったから
でも僕とは関わりは無いと思っていた
この日、この瞬間までは
〇〇
うわぁ、あいつらやったなぁ……
〇〇
後で一発ずつ殴ってやる
羽山響
……汚いよ、
〇〇
……？
羽山響
ゴミ箱投げられたから……
羽山響
食べ掛けのとかあるでしょ、？
〇〇
……？？？
〇〇
だから？
羽山響
え、……？
〇〇
そりゃ食べ掛けは汚いけどさ、君は汚くないじゃん
〇〇
君、ずっと満点とってる花山響人って人だよね！
羽山響
え、……
僕のことを知ってくれている人が居るんだと初めて分かった
〇〇
よし、全部取れた！
〇〇
うん、格好良いじゃん！
〇〇
響人くん！！！
羽山響
いや、あの……自信満々に言ってるとこ悪いけど……
羽山響
名前、間違えてる……
〇〇
え、嘘？！？
〇〇
絶対合ってると思ってた……
〇〇
あれ〜？
〇〇
私、覚えるの苦手だからなぁ……
羽山響
僕、羽山響って言います……
〇〇
え、全然格好良い名前じゃん！
〇〇
羽山ってかっこいい〜！！ま、糸師には叶わないけどね！！！
羽山響
…………
〇〇
……立てる？
羽山響
…うん
〇〇
よし、響くん遊ぼう！！
羽山響
え、今から……？
〇〇
え、駄目？
羽山響
駄目というか、僕勉強しなきゃ……
〇〇
勉強するの凄！！
〇〇
あ、じゃあ図書館行こうよ！！
〇〇
実は凛ちゃんも冴兄もクラブチームで今日遅くなるの
〇〇
けど私のとこは休みだしー？
〇〇
暇だったから丁度いいや勉強教えて！！
羽山響
……僕でいいの？
〇〇
君がいいの！！
〇〇
さ、ほら行こ！！
羽山響
……分かった！
それが初めの出会いです。
/s/[storyId]/_containers/next-in-series-container/next-in-series/assets/list-icon.c10ab777f3210550.svg){kind=icon}
作品ページこの作品はいかがでしたか？
290
コメント
2件
やったー久しぶりに見れた！◯◯ちゃんが虐められてた理由気になる！主様語彙力あるからみてて楽しいし、ストーリー神だから最高！応援してます。頑張って！
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。
