瀬瑠
あれ…
瀬瑠
私…寝てた…?
瀬瑠
ん?
聖
こんにちは
瀬瑠
ひゃぅ!?
聖
君、門番の人に運ばれて来たんだよ
瀬瑠
門番…?
瀬瑠
(て言うかこの子誰…?)
聖
あ、僕は聖(セイ)だよ
君の名前は?
君の名前は?
瀬瑠
あ…私は瀬瑠って言うの…よろしくね。
聖
うん、よろしく
聖
ところで門番の人に聞いたんだけど、君もあの宣言。聞いたんだね
瀬瑠
(まさか一緒…?)
瀬瑠
うん。もしかして聖さんも?
聖
うん。
瀬瑠
(初めての仲間…!)
瀬瑠
そうなんだね!
聖
あ、聖で良いよ。
僕、君を瀬瑠ちゃんって呼ぶね
僕、君を瀬瑠ちゃんって呼ぶね
瀬瑠
うん。よろしく!
聖
………。
瀬瑠
って…あの、此処は?
聖
宿屋…って感じな所かな?
今は朝の9時だよ
今は朝の9時だよ
瀬瑠
わ、私…何時運ばれて来たの…?
聖
夜ぐらいに…6時に運ばれて来たね
瀬瑠
(め、滅茶苦茶私寝てたじゃん)
瀬瑠
(ん?待てよ?じゃあこの人は?)
瀬瑠
あの…貴方は…何時ここに?
聖
あ、僕も君と同じ時間に此処に来たんだよ。で、門番の人に呼び止められて「瀬瑠ちゃんを見てくれ」って…
瀬瑠
わ、私の事見てくれたんだね…
瀬瑠
ありがとう…
聖
どういたしまして
瀬瑠
あの…
聖
?
瀬瑠
私ね…あの宣言を聞いてから世界制覇を阻止しようと思ってるんだ…。
聖
…はぁ
瀬瑠
そ、それでね…
瀬瑠
い、一緒に…世界制覇を阻止しない…?
聖
…
聖
いいよ
瀬瑠
!
聖
僕も君と一緒に行くよ
瀬瑠
ほ、本当にっ?
聖
うん
聖
でもね、
聖
その前に言わなくちゃいけないんだ
瀬瑠
な、何?
聖
僕、球体関節人形なんだよね
瀬瑠
………ん?
瀬瑠
(球体関節人形?)
瀬瑠
(人形?)
瀬瑠
(球体関節…)
瀬瑠
ん??????
聖
あらら、困惑してる
瀬瑠
え?ん?
瀬瑠
球体関節人形…?
瀬瑠
手首見せてくれる…?
聖
はい
キイ
瀬瑠
(関節が丸い…)
瀬瑠
きゃぁぁぃぁぁぃぃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
聖
うるさいよ…
瀬瑠
人、形?
瀬瑠
え?
瀬瑠
え?
瀬瑠
え??
聖
滅茶苦茶混乱してるね!
瀬瑠
当たり前だよっ!
聖
あはは
聖
僕は人形なんだ
瀬瑠
…
瀬瑠
そ、そ、そっか…この世にはたくさんの生き物がいるもんね…?
聖
そうだね
瀬瑠
あの、人形でも性別とかは?
聖
僕は男の人形だよ
聖
そう造られた
聖
ほら、肌スベスベで触り心地良いでしょ?
瀬瑠
う、うん…
瀬瑠
って言うか宿屋出ないと!
瀬瑠
お金が…
瀬瑠
あ
瀬瑠
(私、何も持たずに家を出たんだった…)
瀬瑠
あああああ…
聖
(すごい落ち込んでるな)
聖
お金なら余ってるから色々買ってあげるよ
聖
この2部の国はお金が貯めやすくて生活しやすいんだ
瀬瑠
へ、へぇ…
瀬瑠
あれ?と言うか此処は?
聖
2部の国だよ。
君は門番の人に道を通されて2部の国に来た
君は門番の人に道を通されて2部の国に来た
瀬瑠
そ、そうなんだ…
瀬瑠
たしか私の知ってる中では1部の国、2部の国、3部の国、4部の国がある…んだよね?
聖
そうだねぇ
聖
じゃ、武器探しに宿屋を出ようか
聖
お腹も減ってるだろうし、僕が何か買ってあげる
瀬瑠
あ、ありがとう…。
続く