芽依
………見つけた。
木の陰から顔を覗かせ、何かをずっと見ている女子高生が居た
その目線の先に居るのは、クラスの人気者、水原涼真
イケメン、高身長、成績優秀。神に愛された子だ
しかし、完璧という物は存在せず、なにかと隠し事があるものだ
芽依
昨日の夜、私が見たのが本当なら彼はきっと……
芽依
……露出狂だわ
そう。彼は変態であった
芽依
………同族
同じく、彼女も変態であった
芽依
ねぇ、ちょっといい?
涼真
ん、俺?
芽依
そう、二人きりで話したいことがあるの
涼真
あー……分かった。じゃ向こう行こっか
彼は勘違いしていた
よくある告白だろう、と
彼は油断していた
これが彼の人生において重大な事になると知らずに
芽依
で、話なんだけど……
涼真
うん
芽依
あなた……
芽依
露出狂でしょ?
涼真
………
芽依
あの……
涼真
えっ…いや、あの
芽依
露出狂ですよね?
彼の頭はスパコンと化し、今後の学校生活が終わったことを悟った
涼真
あは……あははは
芽依
違うんです!その、脅したりとかじゃなくて
涼真
…?
芽依
実は私も露出狂なんです
涼真
え?
芽依
なので……今日の夜、一緒に徘徊しましょう!
その時、彼の脳はフリーズした
つづく