太宰さん
うちは、いろんな所から恨みを買うからね
太宰さん
それにあれ、高性能爆弾だよ
太宰さん
犯人の言うとおりあれが爆発したらこのフロアくらい簡単に吹き飛ぶね
○○
ワーオ、凄い爆弾ですね(*´▽`)
敦くん
怖くないの?○○ちゃん
○○
…怖くないよ
太宰さん
爆弾になにか被せればある程度爆風を押さえられるとは思うが…この状況じゃあね
太宰さん
しかも、女性を人質に取るとは卑怯な…
敦くん
あの女性は?
太宰さん
彼女は、ナオミちゃん。バイトの事務員さんだ
○○
とばっちりですね…
○○
どうにか出来ないかな…?
国木田くん
社長が主張中でよかった
太宰さん
となると、方法はひとつ
敦くん
?
○○
…
太宰さん
にゃはははは
国木田くん
ぐぬぅ……
太宰さんの喜び方独特だな…
国木田さんの悔しがり方可愛いな…
国木田くん
おい、落ち着け…少年
爆弾魔
来るな…!社長以外に用はない…!妙な素振り見せたら、吹き飛ばすよ!!
○○
……
敦くん
○○ちゃん…?
流石の演技でも…ナオミちゃんを泣かせてはいけないな~
敦くん
○、○○ちゃん…?
○○
……!どした?敦くん
敦くん
い、いやなんでもない
国木田くん
分かった
爆弾魔
知ってるぞ。あんたは国木田だ…!僕を油断させてあの嫌みな異能力を使うつもりだろう…!
爆弾魔
そうは、いかないぞ!!机の上に四つん這いになり、両手を見えるところに置け!
国木田くん
ギロッ
爆弾魔
言うとおりにしないと皆道連れだぞ!
国木田くん
…分かった
太宰さん
まずいな…探偵社に私怨を持つだけあって、やつは社員の顔と名前を把握してる、
太宰さん
これじゃあ、社員の私が行っても彼を刺激するだけだ…さて……どうしたものか…
太宰さん
敦くん○○ちゃん!
敦くん
嫌ですよ!!僕は!
○○
敦くん…
○○
太宰さん、私いきますよ
太宰さん
本当かい?!
太宰さん
助かるよ
○○
いえ、お気になさらず…
でも、お手伝いが必要ですね
○○
敦くん…行ける?
敦くん
うぅ、分かった
○○
ありがと
行くよ
○○
こんにちは、爆弾魔さん
爆弾魔
誰だ!!
○○
はじめまして、私は○○って言います。こっそり入ったら爆弾魔さんが居るんだもん
○○
ね?お兄ちゃん
敦くん
そ、そうだね
○○
ねぇ、こんなことやめた方がいいと思いますよ?
爆弾魔
部外者には、俺の気持ちなんて分かるか!!
○○
ピキッ
○○
分かるわけないでしょ?
敦くん
え…?
爆弾魔
は…?
○○
分かるわけない。あんたの気持ちは誰にも分かんない。誰かに話さない限り分かりっこない
○○
ずっと溜め込んでたんだよね…きっと。良く頑張ったね。でもさ、こんなしてまでやる必要…ある?
○○
さっき、俺の気持ちが分かるかって言ったよね?
○○
じゃあ、私の気持ちも分かんないよね?私が今、どんな気持ちでここに立ってるか。分かる?
爆弾魔
分からない…
○○
じゃあ、教えてあげる
あんたさ、自分がどれほど幸せか自覚したら?
爆弾魔
は…?
○○
だって、この世界にはからだが動かせない人や目が見えない人、声が出せない人、耳が聞こえない人、親から虐待を受けてる子、他にもたくさんいる
○○
あなたは?腕はちゃんと2本ある足だって指だって声も出せるし、耳も聞こえるし、目も見える…
○○
辛いとき苦しいときいつでも助けを求められたはずでしょ…?
○○
……私、あなたみたいになりたかった
○○
自分の意見がハッキリ言えて…親に暴力受けたりカッターで体を切られてる間いつも言ってたのは
○○
「ごめんなさい」「許して」「やめて」「痛い」だけ、貴方みたいな行動力がある人として生まれたかったな…
爆弾魔
パタッ
○○
国木田さん!!今!
国木田くん
あ、あぁ!!
○○
ウワー容赦ないな~アハハ
敦くん
○○ちゃん…
○○
ん?どうした?
敦くん
さっきのって…
○○
ほんとのことだよニコ
○○
詳しくあとで話すね
爆弾魔
くそッくそッ
こうなったら…皆まとめて…!
○○
!!爆弾が!!
○○
花の声-クロユリ!
太宰さん
?!
敦くん
?!
国木田くん
?!
○○
フゥー間に合った~!!
敦くん
○○ちゃん…異能力あったの…?
○○
うん、あるよ
○○
花言葉の異能力で死んだ人もよみがえらせることが出来ます
○○
でも、その人が生きたいと願っていない限り無理ですけど
太宰さん
どんな姿になってても…いいのかい?
○○
はい、生きていたのなら誰でも
たぶん、織田作さんのことだろうな…
でも、織田作さんは…たぶん、
爆弾魔
あの~紐、はずして貰っても…?
○○
あっごめんなさい
今、はずしますね
敦くん
○○ちゃん…?なにやってるの?
○○
ニコ
ナオミちゃん
お兄様~!!
谷崎くん
オゴッ
ナオミちゃん
はぁん、悪いお兄様スッゴく素敵でしたわ~!!縛られて、脅されて私もうたまりませんでした…
敦くん
?
○○
敦くん…分かってない顔してるね
国木田くん
小僧、小娘恨むなら太宰を恨め。さもなくば小僧は仕事斡旋人を間違えた己を恨め
敦くん
…ってことは、これって…
太宰さん
言っただろ?ちょっとした試験があるって
敦くん
つまり、入社試験…?
社長
その通りだ
○○
!!
社長
そこの太宰めが有能な異能力者がいる、それに仕事が出来そうな事務員もというゆえ、その魂の真贋、試させて貰った
社長
それより、そこの娘は気づいていたのだろう?
どこで分かった?
○○
うーん、まず爆弾魔さんからスッゴいやらせ感を感じたのと爆弾魔さんも異能をお持ちだって分かったから…かな?
○○
私、異能持ってるか分かるんですよ
社長
ほぅ…
太宰さん
いやね?君達を社員と事務員に推薦したんだけれど如何せん敦くんは区の指定猛獣だ、保護すべきか否か社員でもめてね
太宰さん
それにここは、武装探偵社だから事務員としても危険を伴うのだよ
国木田くん
それで?社長。どのようなご判断を?
社長
太宰に一任する
社長
娘は、社員として入って貰おう
○○
分かりました。ありがとうございますニコ
敦くん
ちょ、ちょっと待ってください!それじゃあ、僕に紹介する仕事って…
太宰さん
合格だそうだよ。探偵社にようこそ中島敦くん、闇夜○○ちゃん
ナオミちゃん
おめでとうございます
谷崎くん
お役に立ててよかった