この作品はいかがでしたか?
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コメント
12件
ぐふッッッ( やばい、性癖にささってしまいましたわ✨
うわ、はっ…やば…お酒で酔ってる桃くんちょー可愛い、…そして可愛い…(( こうゆうぼーっとした?っていうの…?そうゆう付き合い方が刺さったりするんだよね…✨
はわわッッッ…最後大好きすぎる… ないとくん呼びもなれへんなぁw
Kailu
Kailu
Kailu
Kailu
Kailu
Kailu
Kailu
Kailu
Kailu
Kailu
Kailu
💙
💗
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そんな純粋無垢な、なにも知らないような顔
その表情を向けられ、嬉しくも少し苦しくも感じる
頭ではわかってるのに次に声に出す言葉が出てこない
喉の奥に突っかかって何も出ていかない
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俺の正面でじっと俺を見つめるないこ
それも相まって余計ぎこちなくなってしまう
こんな格好悪い姿、ないこに見せたくなかった…
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そう言って微笑んだないこは前を向いてしまった
これが俺の初恋だった
……
だったのだが……
先輩
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目に入ったのは丁寧な物言いで 礼儀正しく頭を下げている彼が見えた
あの綺麗な桃髪を真っ黒に染めて、 彼の顔に合わないようなスーツを身に纏っている
あと、それと
……俺の、想い人
先輩
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名前を呼ばれ意識が戻る
前々から新入社員の指導をすることは知っていたが新入社員がないこだったなんて
元、…というか拗らせて未だに片思い中の相手を指導するとなると流石に気まずい
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危うく『ないこ』と言ってしまうところだった
流石にないこは俺のこと覚えていないだろうし、 これから初対面ってことでやっていかないと
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ないこが『いふ』呼び…馴れないな…
まさか会社の先輩がまろだったなんて
苗字は前々から知らされてたからまさかとは思ったけど…
あの綺麗な青髪を真っ黒に染めて、学生の頃の見た目はあんまり残ってないけど、雰囲気と名前でなんとなくわかる
だって物心付いたときから一緒にいた、幼馴染だし?
あ、あと…それと、俺の初恋の人、だもん
また一緒にいれるのは嬉しいけど、… まろ、俺のこと覚えてないっぽいから
変に意識するとまろにも負担かけちゃうかも
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噂をすれば、両手に缶コーヒーを持ったまろが声をかけてきた
わざわざ右手と左手でコーヒーのメーカーが違った
俺の進みを見に来たのだろう
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渡されたほうのコーヒーは俺が前々から好きだったメーカー
………偶然かな
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変な空気にしてしまったまま会話は終了。
まろは去っていってしまった
そのまま俺も、仕事に戻った
上司
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上司
上司
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上司
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上司
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断るつもりが来てしまった…
いやでも上司の頼みとか断れるわけなくね!?
しかも俺の歓迎会とか…良心でやってくれてるだろうし…
てか、俺お酒苦手なのに普通にお酒頼まれちゃったんだけど
上司
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上司
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上司
上司に肩を組まれ至近距離で一方的に会話がされる
上司の酒の進みが早すぎてもう出来上がっている
酒くさ…
なんて思うが目上の人にそんな口聞けるわけがない
先輩
先輩
先輩
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よくある飲み会の馬鹿げたゲームが始まってしまった
酒が回ってきたのかやけにテンションの高い先輩たち
血の気の引いていく俺に比べ顔を真赤にして大騒ぎしている
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上司
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上司の圧がすごい。どんだけ俺に参加させたいんだよ。
俺が主役なはずなのに、主役の俺には発言権はもちろん拒否権すらないらしい
これが俗に言うアルハラ…
今ここにいる人数は7人。
運にもよるが、7分の1の確率だって考えれば俺が負けることはそうないだろう
ないよな…?
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先輩
冷や汗が止まらない
ビールから漂うアルコールの匂いでもう酔ってしまいそうだ
初めに頼んだビールもまだ二口くらいしか飲めてない
2杯も飲むってなるとぶっ倒れる気しかしない
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先輩
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この状況から逃れられることなく迫られる
もう逃げるという考えは諦めて、グラスを近づけ傾けた
💗
先輩
苦い
胃が熱い
頭がフワフワする
上司
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あ、…やばい
なんも考えらんない
頭、…回んない
きもち、…わるい…
自分の欲が、…制御できない…
『ないこ。』
まろ、…
『いっひひwしゃーないなぁw』
まろ
なんで、…
『なーいこ。』
『これからも、ずっと一緒にいような』
……
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先輩
先輩
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手に握るスマホの画面には上司との連絡履歴が。
仕事が終わって帰ろうとしたら飲み会に誘われてしまった
ストレスで力が入り過ぎてスマホが軽くミシミシと悲鳴を上げている
家にいれば行けない理由がつくれて楽だったが今は会社を出たところ。
逃げようにも逃げられない
上司には家にいないことがバレてるのか断れば給料が減ると脅され逃げ道を塞がれている
💙
うちの上司は飲み会になるととことん面倒くさくなる
特に手を焼くのは上司からのアルコールハラスメント。
この件に関しては新米社員が一番可哀想だと思う。
なんて考えいると目的地についてしまった
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店の取っ手に手をかけた
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上司
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俺が巻き込まれないためにも。
上司
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それが迷惑だって言ってんだよ
同僚
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部長の横から同僚が声をかけてくる
それどころじゃないって…何があったんだよ
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同僚
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なんて少し強い口調で言うと、細々と手を上げたのは上司と同僚だった
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上司
同僚
同僚
なんて言い訳をする2人
正直言ってくっそ腹立つ
上司とか同僚だとか関係なしに殴りたい
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上司
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……で、その酔いつぶれた張本人は……
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くっっっっそかわいい…、
じゃなかった。
さっきからずっとくっつかれてる
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先輩
心配しただけなのに急に泣き出してしまった
酒が回って感情の制御が効かないのだろう
先輩もめちゃくちゃ驚いている
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俺のスーツを強く握りボロボロと涙をながすないこ
酔ってるからといって…これは俺が耐えられるか…
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誘ってんのかお前。
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先輩
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先輩
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先輩とそんな話をしながらないこの世話をする
水を飲ませ、荷物の整理をし、立てなそうだったからおぶって帰る
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先輩
そう言ってないこを連れて居酒屋から出ていった
ひんやりとした秋の夜風が肌を撫でる
背中にぴたりとひっつくないこを優しく背負いとりあえず自分の家に帰る
居酒屋を出たあとの人の多い騒がしい場所から一点
人が少くて静かな道に入った
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ないこは、俺のこと覚えてた
今なら…ここなら。俺の気持ちを伝えてもバレないかな。
もうこれで。この恋は終わりにしよう。
これでキリをつけてしまおう
これ以上、引きずり続けないように。
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これで諦めよう。もう、これ以上引きずらない。
ないこも、俺も。 お互い別の人と恋をして。
この恋はなかったことにする
それが一番、ないこが幸せになる道だから。
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こんなロマンチックもクソもない そんな日で、場所で、雰囲気だけど。
俺らにはこれが一番ちょうどいい。