息を整えながら 僕に好きだ、と言うジョングク。
ジミン
グク
うつむいているジョングク。
その顔はまだ、 なにか言いたげだ。
グク
再びジョングガが口を開いた時、 看護師さんが入ってきた。
看護師
なんてタイミング。
グガが何を言いかけたか 気にもなったけれど、
正直まだ聞きたくない気持ちだった。
せっかく決まりかけた気持ちが、 揺らいでしまいそうだったから。
看護師
ジミン
病室前の椅子に腰を掛けると、
僕は物思いに耽らずには いられなかった。
ジョングガは僕のことを 好いてくれてる。
しかも、彼は僕の長年の片思いだ。
でも、 ジンヒョンの優しさを知って
はっきり言って今は ジンヒョンのことしか考えられない。
それならジンヒョンじゃない、 とみんなは言うかもしれない。
でも僕には、 長年片思いでずっと想ってきた過去と、
この短い期間で 好きになった想いの
どちらを取ればいいのか わからない。
ジミン
思わず頭を抱える、僕。
傍から見たら、 廊下の椅子で頭を抱えてるなんて
相当な人に映るだろう。
そんなふうに、 ひたすら悩んでいたその時。
ユンギ
ユンギ
たまたまそこに、 ユンギヒョンが通りかかった。
ジミン
ジミン
ジミン
ジミン
また、思わず涙腺が緩む。
ユンギ
ユンギ
ジミン
ユンギ
ユンギ
ヒョンは僕のことを いつも心配してくれてる。
僕は本当にメンバーに恵まれたな、 とつくづく感じた。
ジミン
ジミン
ユンギ
ジミン
ユンギ
ユンギ
ジミン
沈黙が走る。
こころなしか、ユンギヒョンの顔は 切なげに見えた。
ジミン
ユンギ
「あの。」 「なあ。」
ジミン
二人の声がかぶる。
ジミン
ユンギ
ユンギ
そう言ってヒョンは、 僕の隣に腰掛けた。
ユンギ
ジミン
ユンギ
ジミン
ユンギ
ユンギ
ジミン
ジミン
ジミン
ユンギ
ユンギ
ジミン
そんな事も知らずに僕、 ジンヒョンにグガのこと相談してた…。
それでも耳を傾けてくれて、 僕のために泣いてもくれて。
やっぱりジンヒョンは すごい人だ。
ユンギ
ユンギ
ジミン
ジミン
ジミン
ユンギ
ジミン
ジミン
ジミン
ユンギ
ユンギ
ジミン
ユンギ
ユンギ
ジミン
ユンギ
ジミン
ジミン
ユンギ
ユンギヒョンは諭すように 話しだした。
ユンギ
ユンギ
ジミン
ユンギ
面会時間が短ぇんだよ、ど ぼやきながら
ヒョンは去っていった。
ジミン
自分の胸の中にあった つっかえ棒が、
すとんと落ちた気がした。
ーYOONGI SIDEー
今、 僕の恋が終わりにぐっと近づいた。
ジンヒョンとグガで 迷っていたジミナ。
ジミナが好きなジンヒョン。
今ここで俺がジンヒョンに告白したら
きっとジンヒョンは すごく苦しんでしまう。
自分の恋は実らなくて 辛くても。
ジンヒョンが泣くのを見るよりは 数千倍マシだ。
ユンギ
自問しても、答えは出ない。
きっと後に、 このことを後悔する日が来るだろう。
それでも僕は、 ジンヒョンの笑顔を。
そしてジンヒョンの幸せを、
大切にしたい、って想ったから。
溢れてくる、 柄にもない涙。
ハハッ、と出る乾いた笑い。
ジンヒョン。
きっと貴方は 僕に見向きもしないでしょう。
僕は貴方を、
「それでも、愛してる。」
病室に戻ると、 そこにはジョングガがいる。
ジミン
グク
グク
力なく笑うグガ。
ジミン
ジミン
グク
グク
グク
グク
ジミン
グク
グク
ジミン
グク
グク
グク
ジミン
ジョングガの目から、 そして 僕の目から
溢れ出す涙。
ああ、今日は泣いてばっかりだ。
グク
そういってジョングガは 僕の涙を拭う。
グク
ジミン
ジミン
そういって僕たちは笑いあった。
〜ジンの病室にて…〜
ジミン
ジョングクが帰ったあと、 僕はダッシュでジニヒョンの 病室に向かった。
ジン
ジン
慌てているジニヒョン。
ジミン
ジン
首をかしげる、ジニヒョン。
ジミン
「ジニヒョンが大好きです!」
それから、僕たちは お互いの愛のかたちを確かめ合うように
深く、抱擁を交わした。
〜プロローグ〜
さっき、ジニヒョンから カトクが入った。
「ユンギー! 僕、ジミナと付き合うことになった!」
ってね。
なんでだろう、僕はやっぱり辛くて
好きな人の幸せをまだ素直に喜べる 気分じゃなかった。
そして 無心で空を眺めたくて
俺は病院の屋上にやってきた。
ユンギ
さようなら、僕の恋。
さようなら、僕のー。
ガチャ。
突然、 屋上の扉が開く音がした。
慌てて涙を拭くと、 そこにはー。
ユンギ
ナムジュン
ナムジュナがいた。
ナムジュン
ユンギ
ユンギ
ナムジュン
ユンギ
ナムジュン
ユンギ
ナムジュン
そう言って笑う、ナムジュナ。
ナムジュン
そういってナムジュンは、 ユンギのことを 優しく包み込んだ。
すべての恋が叶うとは限らない。
誰かの恋が叶えば、 きっとそれは誰かの恋が終わるとき。
でも、
叶わなくたっていつかまた、 きっと新しい恋が始まる。
結局恋愛というのは、 なるようにしかならないのかも、 しれない。
終
あとがき
ここまで読んで下さった皆様、 どうもありがとうございました。 回を追うごとにコメントを 頂くことが増えたり、 フォロワー様が増えたりして 本当に励みになりました。 ありがとうございます。
最終回はいかがでしたか? 長くなってしまって 申し訳ないですが… 少しでも楽しんで いただけたのなら嬉しいです♡
さて、次回作ですが、 実はまだテーマが決まっておりません。 そこでぜひ、 皆様からリクエストを 募集しようかと思います。 頂いたリクエストは 極力すべて 執筆しようと思いますので、 どうぞご協力ください。ペコリ 最後になりますが、 もういちど。 フォロワー様、そして この物語を楽しんでくれた皆様。 ありがとうございました💜 これからもよろしくおねがいします!
コメント
7件
とっても面白かったですぅ!🥲 途中辺りはどうなるんだろう!ってなって最後の締め方上手すぎません!?ほんっと、主様天才ですっ😍
凄く面白かった…フォロー失礼します*_ _)
もう最終回だぁ早かったなぁ面白かったです^^*ユンギヤはナムジュナとなるのかな?あと語彙力神すぎて飛びました🎈次回はわがままなんですけどテギかSINどいって出来ますか?