期待

先に警察に連絡しておいた

準備は満タンだ

後は俺の勇気次第

ﾋﾟ-ﾝﾎﾟ-ﾝ

5分程たったけどなかなか出てこない

働いてないし大体家に居るはずなのに、ぁ、ギャンブラーか、

もう一度インターホンに手を伸ばそうとした時

扉が開いた

ｶﾞﾁｬｯ

母の手、父の足が俺目掛けて近付いてくる

足のすね、お腹目掛けて向かってくる

お腹を抱えてしゃがみ込んだ

いや、お腹を抱えて倒れ込んだ

それから手や足が何度も何度も俺目掛けて飛んで来た

俺は最初は何とかよけようとした

でも、あいつらの動きは高速道路並に早い

俺には避けられなかった

貯金もこいつらで半分以上使った

その半分は兄弟たちのお小遣いに使った

俺が使うお金は無い

いや、お前らが働けばいいだけじゃん

ギャンブラー辞めればいいじゃん

ﾊﾞﾝｯ！

警察だ

あぁ、助かった

父の足がお腹目掛けてとんでくる

それは他と比べ物にならないくらい強かった

お腹を抱えながら薄目をなんとか開けてあいつらを見た

警察は父を気絶させた

母はそれを見て逃げようとしてる

その先にはもう1人の警察官

捕まえられて手錠がかけられた

ﾊﾞｧﾝｯ