バンッ
✎_Or
✎_Dz
沈黙を破ったのは、生徒会長のドズさんだった。
俺は人差し指を立てて横に振る。
✎_Qn
✎_Dz
小さく頷いた。
ちょっとだけ手話を覚えてくれているため、便利な部分がある。
✎_Dz
✎_Qn
今回は少し長いから、メモに書いて渡す。
✎_Dz
✎_Or
困惑をしているおらふくんにドズさんが声をかける。
✎_Dz
✎_Or
さっきの力強いドアの開け方を見て腰を抜かしたらしいおらふくん。
何も言わずにそばにしゃがみ肩をかす。
✎_Or
小さく会釈をすると、ドズさんが軽くヒョイっとおらふくんを持ち上げた。
✎_Or
✎_Dz
✎_Qn
なんて言うけど、まぁ、こんな手話教えてないから伝わるわけもない。
✎_Dz
俺はドズさんのことは気にせず、ドアに近寄って開ける。
✎_Dz
まぁ、早くこの場から立ち去りたいと言うのもあるのだが。
保健室におらふくんを預けた後、ドズさんと2人で廊下を歩く。
✎_Dz
✎_Qn
✎_Dz
✎_Bn
うるさ…なんて思いつつ、先輩に言えるわけもなく出ない声を引っ込ませる。
✎_Qn
✎_Dz
✎_Bn
ぼんさんがいる時大体やる手話だからか、
ドズさんは意味がわかったらしい。
…当の本人はわかってないらしいが、
✎_Dz
✎_Bn
そういえば、ドズさんが言いかけたことってなんだったんだろう。
そんな疑問を覚えつつ、時間になりそうだから、
✎_Qn
のメモだけ渡してその場をさることにした。
教室に戻るともうすでに戻っていたおらふくんと目が合う。
✎_Or
✎_Or
✎_Qn
✎_Or
少しキョトンとした顔をしてみる。
✎_Or
今度は小さく頷いて答える。
✎_Or
✎_Or
✎_Qn
小さく笑うとおらふくんが一気に顔を明るくした。
✎_Or
そういえば…笑ってなかったけ、俺。
いつから…、?思い出せないや。
✎_Or
そんなことを言われてまた少し微笑んでしまう自分がいる。
✎_Qn
手話をした後にメモに書いて渡す。
✎_Or
興味をもってくれたおらふくん。
でも、どうせ君も…
“離れていく”んでしょッ?
みんな…そうだったもんッ
結局は一定の距離は離れたまんま。
…ッもう、
“人を信じたくないんだ”…ッ
ごめんね、おらふくん。
あーあ…ッ
帰ったら“やろっかな”…ッ
自衛のためだもん…ッね、
そんなことを考えつつ、つけていたイヤホンに音楽を流し始める。
授業までの間だけど…ね、
面倒ごとに巻き込まれる前に静かに家へ帰ってきた。
ある程度の支度を済ませ、引き出しを開ける。
…ちょっとくらい、ねッ
そうやって俺は、
また“これ”を握るんだ…ッ
Next⇨逸楓(いっちゃん)
コメント
6件
お … っと !?結構重要な場面が 、回ってきた … !頑張りマス !