自分に価値があるって期待したくない。
裏切られた時辛いから。
“俺には価値がない”って…知っているからッ。
なのに、心のどこかで期待したいと願う自分がいる。
そんなことを考えながら、
今日
“も”
“1人で”
教室に向かう。
…はずだった。
✎_Or
今まではこんなことなかったからわかりやすく肩を揺らしてしまった。
✎_Qn
✎_Or
✎_Qn
と、軽く会釈をすればみるみるうちに
君は…、おらふくんは笑顔になっていった。
イヤホンをしているにも関わらず聞こえてくる、
ビックボイス。
軽く握ったグーを自分の頭の横で揺らす。
✎_Dz
✎_Or
✎_Dz
✎_Dz
✎_Or
✎_Or
✎_Dz
そんな2人を置いて教室に向かった。
教科書とかを鞄から取り出し、引き出しにしまう。
ズキッ
と、小さく左腕が痛んだ。
✎_Qn
今までは痛むことなんてなかったんだけどな…
初めてのことにちょっと動揺して、 すぐにブレザーを脱ぎ反対の手で左腕を押さえた。
✎_Qn
なんか…、湿ってッる、?
人気のない場所に行け!!
考える間もなく、脳がそう叫んだ。
カバンに入れっぱなしだったポーチを持って 教室を駆け出した。
人気のない場所。
それは屋上だな、と
脳が勝手に判断していた。
押さえている手を離すと、白いワイシャツに広がる赤いシミ。
押さえていた手にも少しばかりついている。
✎_Qn
これからどうしようか、
左腕に力を入れた時に傷口が開いた、?
まぁいいや、
そんなことより視線を感じる気がするのは気のせいか、?
…うん、気のせいだろう。
こんな俺を誰かがわざわざ追ってくるわけがない。
手慣れた手つきで包帯を解き。新しいものをポーチから取り出す。
どれくらいの長さが必要かとか、
慣れすぎて覚えてしまっている自分が怖い気がしなくもない。
✎_Qn
なんで俺はこんな必死になって隠そうとしてるんだ?
どうせ誰にも気づかれないのに。
そう思うとなんだかバカらしくなってきた。
帰ってブレザー着てればワイシャツが赤いのは誰も気づかない。
うん、大丈夫だ。
出したものをポーチにしまう。
…ただ、
一つだけしまい忘れた…いや、落としてしまったものが、
あんなことになるなんて…ッ
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コメント
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なんか 、えっ 、聞いてはいたけど 、繋げてありがとうという気持ちと 、この続き … 私が書くのが … という緊張 、?を抱く自分がいる w