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花寧々推し🩷
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かもめ学園には、、7つの怪異がいる。
その中でも"7番"は、旧校舎の3階女子トイレに棲む怪異ー地縛少年、花子くん。
花子くん
寧々
今日も今日とて、ヤシロこと八尋寧々は、花子くんに押し切られる形で旧校舎を歩いていた。
廊下の蛍光灯はチカチカと不安定に光り、外は曇り空。 天気も、雰囲気も最悪。
寧々
花子くん
花子くんの声が、いつになく低く、真面目だった。
花子くん
寧々の背筋がすっと冷える。
寧々
花子くん
寧々
寧々
花子くん
花子くんの表情に一瞬、影がさした。 その時ーー
光くん
遠くから聞き慣れた声がした。振り返れば、走ってくるのは光くん。その背後から、ふんわりと漂うようにミツバくんがついてくる。
寧々
光くん
花子くん
光くん
光くんはポケットから一枚の紙を取り出す。それは、明らかに誰かが手書きで書いたーーー怪異の噂。
[第八の怪異] 叶えたい願いを一つ書いて、旧校舎の音楽室に貼ると、その願いが"かなったように見える"ただし、本当に叶ったかどうかは......分からない。
花子くん
光くん
花子くん
花子くんの声が鋭くなる。ミツバくんが眉をひそめる。
ミツバくん
寧々
光くん
ミツバくん
ミツバくんはぷいとそっぽを向いたが、その頬はほんのり赤い。
寧々ちゃんは、そんな様子に苦笑しつつも、花子くんの横顔を見る。どこか、いつもより冷たい空気をまとっていた。
寧々
第八の怪異。 願いとは引き換えに奪われる"何か"。それは、まだ誰も知らないーーでも、きっと誰かがもう"手を出してしまったもの"
花子くん
花子くんが、すっと手を差し出す。寧々ちゃんは迷わず、その手を取った。
その瞬間、窓の外で風が吹き、空が揺れた。 ーーー何かが始まろうとしていた。
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