一覧ページ

感謝の気持ち

第1話 - 感謝の気持ち

500

2019年01月13日

#恋愛

あーりん

悠斗

行ってきまーす！

彩夏

行ってらっしゃい！

私達は、幸せに暮らしている夫婦。

いつものように、夫(悠斗)が会社に行く時、手を振っている

そんなある日･･･

彩夏

あれ、手紙届いてる･･･

彩夏

おばちゃんからだ...。

10年前

彩夏とママのメッセージ

彩夏

ママ〜

彩夏

算数のノートが無くなりそうだから、ついでに買ってきて〜！

ママ

了解〜

彩夏

わかんない問題があって、教えて欲しいからなるべく早く帰ってきて〜

ママ

出来れば早く帰れるかも。

彩夏

はぁ～い(о´∀`о) 気をつけてね〜

2時間後

彩夏

あれ、ママ遅いな〜

彩夏

電話掛けてみよっかな

彩夏

不在着信

彩夏

不在着信

彩夏

ん？出ない

彩夏

何で？

彩夏

ママ〜

彩夏

どうしたの〜？

彩夏

そう言えば、お父さんもそろそろ仕事から

彩夏

帰ってきてもいい時間なのに･･･

彩夏

どうしたんだろう

ガチャ

お父さん

ただいま

彩夏

あ、お父さん

彩夏

ママが全然帰ってこないの

お父さん

あ、その事なんだけど...。

彩夏

え、お父さん何か知ってるの？

お父さん

し、知ってる

彩夏

え、ママはどうしたの？

お父さん

いいか、落ち着いて聞くんだぞ

彩夏

う、うん分かった

お父さん

ママは

お父さん

交通事故で亡くなったんだ

彩夏

え、

彩夏

ほんと？

お父さん

ああ

彩夏

お父さんは、何でその事を知ってるの？

お父さん

ママが事故にあった時、

お父さん

その近くにいたほかの人たちが、救急車呼んでくれたみたいで、

お父さん

救急隊の人から、お父さんに連絡があって、駆けつけたんだ

彩夏

そうなんだ...。泣

お父さん

そうだよな…本当に悲しいよな…

お父さん

一応、これからは朝もちょっとゆっくり出させてもらって、帰りも少し早くするから、お父さんが朝ごはんと夜ごはん作るよ。

彩夏

ありがとう...。

彩夏

でも、無理はしないでね...。

彩夏

家事とかは、できる限り私もやるから

お父さん

あ、ありがとな

お父さん

じゃあ今日はちょっと夜遅いし、寝る準備しよっか

彩夏

うん...。

翌朝

お父さん

おはよう

彩夏

お、おはよ

お父さん

いま、朝ごはん作るから待っててな

彩夏

...。

10分後

お父さん

出来たぞ〜

お父さん

じゃあいただきます

彩夏

⋯⋯いた、だき、ま、ます

お父さんが家を出る時間

お父さん

よし。じゃあお父さん行ってくるぞ

彩夏

い、いってらっしゃい ((ﾎﾞｿｯ…

お父さん

いってきまーす。

彩夏の学校

さくら

彩夏、どうしたの？

さくら

元気ないよ

さくら

ほとんど泣きっぱなしだし...。

彩夏

(涙)(٭°̧̧̧꒳°̧̧̧٭)

さくら

じゃあ、話せるようになったらでいいから

さくら

また、言える時が来たら教えてね

さくら

なんでも相談乗るから

さくらと悠斗の会話

悠斗

ねえ、彩夏どうしたの？

さくら

わかんない

さくら

泣きっぱなしで答えてくれない

悠斗

そうか...。

さくら

でも一応、相談にはのる、とは言っておいた

悠斗

そうか、彩夏は俺にも相談してくれるかな？

さくら

え、？

悠斗

あ、いや、、なんでもない

さくら

じゃあまた後で

悠斗

うん

学校が終わって

彩夏はずっと家で泣いていた

泣きたくなる時

泣きたくならない時が

交互にやってくる

それからも毎日そんな日々が続いた

5年後

彩夏は中3になった

彩夏の学校

悠斗

ねえ、ちょっと話があるんだけど...。

彩夏

ん？なに？

悠斗

あ、ちょっとこっち来て

体育倉庫裏

彩夏

話って？

悠斗

あの、俺、、

悠斗

彩夏のことが好きなんだ！

彩夏

え、

悠斗

小学生の頃からずっと好きだった

彩夏

あ、実はね、私も好きだったの

彩夏

悠斗のこと

悠斗

マジ？よっしゃーーーーーーーーーー

彩夏

ふふ、声大きい！

悠斗

ごめんごめん！笑笑

悠斗

これからよろしくな！

彩夏

うん！

こうして、彩夏と悠斗は付き合うことになった

１ヶ月後

△△病院

通話
07:04

△△病院から電話が来た

その内容は、

お父さんが仕事中、急に倒れて

亡くなったという報告だった

最初は信じられなかった

嘘だと思いたかった

両親が無くなり、

彩夏の心は、

もうボロボロだった

学校でも泣いた

でも、その事は誰にも言わなかった

そして5年後

おばあちゃんから手紙が来た

彩夏

なんだろう...。

おばあちゃん

「元気ですか？

おばあちゃん

私は、もうすぐです

おばあちゃん

でも、しっかり幸せな家庭をこれからも築いていってくださいね。

おばあちゃん

なぜ、手紙を書こうと思ったかと言うと、

おばあちゃん

思い出すのは辛いと思うけど、

おばあちゃん

彩夏の両親は、

おばあちゃん

亡くなりましたね、

おばあちゃん

でも、

おばあちゃん

いつまでも2人は生きています

おばあちゃん

みんなの心の中で生きています

おばあちゃん

ずっとずっと生きています

おばあちゃん

私が手紙を書くのはこれで最後だと思います

おばあちゃん

でも、誰がいなくなったって、

おばあちゃん

いつまでも本当は生きています

おばあちゃん

誰もがみんなの心の中で生きています」

彩夏

( ᵕ̩̩ㅅᵕ̩̩ )

彩夏

おばあちゃん...。

7時間後

悠斗

ただいま〜

彩夏

おかえり

悠斗

あれ、元気ない？

悠斗

朝は元気だったのに

彩夏

あのね、悠斗に話さなくちゃいけないことがあるの

悠斗

ん？なに？

彩夏

私の両親ね、

彩夏

実はもういないの

悠斗

え、

彩夏

ほら、私が小学生のとき、泣いてたでしょ？

彩夏

その時に、母を交通事故で無くして、

彩夏

中学の時に、父を無くした

彩夏

もう既に私の心は、ボロボロだった

彩夏

でも、今日

彩夏

おばあちゃんから手紙が届いた

彩夏

いなくなった人は、みんな心の中で生きていますって

彩夏

それで、私も今悠斗に言うことが出来てる

彩夏

私は安心した

彩夏

これからも、悠斗と一緒にいれることも

彩夏

だから、改めてこれからもよろしく (涙)

悠斗

うん😊 こちらこそ

悠斗

もう、彩夏ったらすぐ泣くんだから〜

彩夏

今一緒にいれることが嬉しくて

悠斗

ありがとな

誰しもが、心の中で生きている

この2人も生きている

一生、固い絆で結ばれている

皆さんも、いろんな人に、感謝の気持ちを忘れずに

この作品はいかがでしたか？

500

0件

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう！

あーりん

プロフィール

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

感謝の気持ち

第1話 - 感謝の気持ち

関連するタグ