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主
主
主
主
主
りずな
主
春夏
主
主
本編𝕃𝕖𝕥'𝕤 𝕘𝕠
気づいたら見知らぬ神社の近くに立っていた
夜なのか朝なのか判断しづらい空の色だった
そして少し気持ち悪い温度だった
辺りを見回すも木や竹や神社ぐらいしかなかった
奇妙なことにその場に人の気配はなかった まして人どころか動物,虫すらいなかった
私以外生物は何一つなかった
それが現実ならば私は必死になって人を探しただろう
りずな
りずな
りずな
取り敢えず付近を探索することにした
りずな
目の前にはただ一つの石の橋があり その橋は新品な物より綺麗で人が使った痕跡はなかった
りずな
りずな
りずな
少し古い設計だったのにも関わらず 立てられたばかりかのように綺麗な建物が沢山並んでいた
主
りずな
りずな
コツコツコツコツ
りずな
段々足音が近ずいてくるのがわかった
何時もなら怯えて何処かに隠れる筈が その足音の主がわかっているかのようにその場から動かなかった
コツコツコツコツコツコツコツコツ
段々足音が近くなるにつれて早くなった
普通なら怯えるはずが何にも怯えずに動かなかった
コツコツコツコツ...
足音が止まり振り向いたら
春夏
この時春夏は心底驚いた顔をしていた その顔はとても信じられない物を見た時のように目は見開き 安堵と驚きが混ざった顔をしていた
普通なら春夏の様な反応になるが私は 先程と全く変わらない 無表情と笑顔を混ぜたような顔だった
りずな
春夏
りずな
りずな
春夏
そこからは何事も無いかのように普通に話していた
今思うと そんな話してる場合じゃないでしょ と突っ込み所しかない 生物が自分達以外におらず 建築物が異様に綺麗だったり 見たことない建物だったり 謎な天気だったり なのに何故何時もの様な話をしたのか 意味不明でしかなかった
そんな中話しながら色々歩き回っていた
他愛のない話をしながら神社を歩き回っていた時
春夏
りずな
その時の春夏の顔は とても目は見開いていた 絶望と なぜその事を忘れていたのかと そのような表情だった
春夏
一瞬にして春夏から冷や汗が出り ただ事では無いのがわかった
春夏
りずな
今まで見たことないような顔で春夏は 私の手を取り全力で何処かに行こうとしていた
りずな
春夏
りずな
春夏
その時の春夏の表情には 冗談のようなものは無かった もしそれが冗談などであれば 春夏は物凄く演技が上手い事になる そして必死に2人で走っていた
目の覚めた今では違和感でしかなかった 私と春夏はあんな長い距離を同じ速さで走れないから
私の場合 50m11秒 今のクラスで1番遅い 去年は1番遅いわけでは無かった 持久力皆無 持久走2周目で歩いた方が早い 運動音痴
春夏の場合 私と同じぐらい (その時は) 私より持久力ある(多分) 私より全然運動出来る
春夏
りずな
2人で下り坂を走っていた その時
ガゴンッ
私たちの足音以外のとても大きな音がした
私は何かと後ろを振り向いたら
太い木が折れ大量の水が坂の頂上から溢れ出ていた
りずな
りずな
春夏
春夏
りずな
私がふと後ろを振り返ると後ろには津波かの様な波があった...
りずな
ビュン
一瞬だった
私達はあの時一瞬で波に飲まれた
私が恐る恐る目を開けると
りずな
春夏が私を腕の中で必死に私が離れないように守っていてくれていた
春夏
私を話さないように必死に橋に向かって泳いでいたが流れが早く直ぐに橋に着きそうだった
そして少し安心した時だった
りずな
りずな
ゴンッ
水中でも聞こえた鈍い音
一瞬で水なんて見えなくなった
視界には彼岸花しか見えなかった ( 血 )
りずな
私はその時初めて目を見開いた そして驚いた絶望した
春夏を見るも後頭部からは大量の血が溢れ出ており 目には闇のようだった
春夏の手,首を触ったら ロボットのようだった
そこから私の視界には 沢山の彼岸花で埋め尽くされた ( 血 )
それでも私は春夏を離さなかった
その後は早かった
直ぐに水が引いて陸地に着いた
りずな
りずな
春夏
りずな
りずな
りずな
春夏の姿は頭を強打したせいでヘアゴムが千切れ 髪はボサボサになり ドラマでの水死体より何倍も 冷たく肌は白く 氷のようだった
りずな
何の音もない世界でただただ 私の悲鳴が轟いていた
春夏
私がいくら叫んでも春夏はびくともしなかった まるで春夏では無いマネキンのようで 気味が悪るかった
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
りずな(現在)
主
主
主
主