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冴内蒼空
昨日から何度目か知れないため息が出た。
冴内蒼空
冴内蒼空
冴内蒼空
考えているのは昨日のことだ。
財布の中に入っていた二千円は 蒼空にとって大きな額だった。
というか、あと少し高ければ 無銭飲食になるところだった。
月3000円のお小遣い。
雀の涙ほどの貯金はあった。
しかしそれもシエルとの出逢いで 溢れたインスピレーションを 発散するために使い果たしてしまった。
つまり 今の蒼空は本当に金欠なのだ。
冴内蒼空
冴内蒼空
冴内蒼空
冴内蒼空
冴内蒼空
自分で傷めた頬を撫でながら 学校に到着した。
すると下駄箱靴を履き替えている シエルが目に入る。
冴内蒼空
可愛シエル
声をかけていいものか迷っていると シエルは顔を上げた。
そして蒼空と目が合うも すぐに立ち去ってしまった。
昨日のことが夢だったかのような 態度だが仕方がない。
蒼空は昨日の帰りがけのことを思い出す。
~~回想~~
冴内蒼空
蒼空がトボトボと店を出ると シエルが待っていた。
冴内蒼空
可愛シエル
冴内蒼空
可愛シエル
冴内蒼空
可愛シエル
冴内蒼空
冴内蒼空
冴内蒼空
蒼空は学校での様子を思い出す。
可愛シエル
冴内蒼空
可愛シエル
冴内蒼空
可愛シエル
可愛シエル
冴内蒼空
可愛シエル
可愛シエル
冴内蒼空
可愛シエル
シエルはそれだけ言うと さっさと帰ってしまった。
冴内蒼空
冴内蒼空
許されないと思っていたこと。
断られると思っていたこと。
それを思うと蒼空の気持ちは 先ほどまでのずしりとした 重りが外れ、 天まで昇っていってしまいそうだった。
緩む頬を両手で押さえ込むと、 どれだけ間抜けな顔を しているかが分かる。
冴内蒼空
思い切り顔を左右に振ると、 だらしない表情を振り飛ばす。
冴内蒼空
冴内蒼空
心に固く誓い、歩き出す。
代わり映えのしない道、 代わり映えのしない景色。
今日も蒼空以外の生徒は 親しげに挨拶を交わしている。
それらも今日の蒼空の目には 輝いて見えた。
冴内蒼空
蒼空の創作意欲に火がついていた。
今にもスキップし出しそうになるのを 堪えながら教室に向かった。
これからの未来には 楽しいことしかない そんな気分だった。
この後 またひと悶着あることを 今の蒼空は知らなかった。