あさまでねる人。
💛
……嘘……でしょ?
僕は、目の前の光景に思わず口元を覆った。
💙
だらりと力なくたれた腕、 生気を失った、虚ろな瞳。
歯の音があわない。 薄く開いた唇から、情けない息が漏れた。
💛
息が詰まる。
信じられなかった。
……信じたく、なかった。
だって、目の前で倒れていたのは、 間違いなく、ころちゃんだったから。
💛
ふと、靴下を通して、生ぬるい液体が肌に触れた。
💛
びくっ……と身震いする。
……血?
💛
視線を落とすと、靴下の先が赤黒く染っていた。
💛
💛
なんで、倒れてるの?
強盗?
殺人?
……それとも
💛
喉がひきつる。想像しただけで背筋が冷たくなった。
💛
僕は半分床を這うようにして、家電話の側まで歩いていった。
震える指で、番号を押す。
💛
「つづく。」
あさまでねる人。
あさまでねる人。
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