僕は君に
突然。
君
そう言われた。
そう、突然に
君と僕はあまり関わりない関係だったが
小、中、高と、 ずっと学校が同じである。
小学校の時は、仲いい方、…だったのかな、
学校終わりの放課後、 僕は君の家に向かった。
ピーンポーン
インターホンがなる。
バタバタと足音が近づいてきて、扉が開く
君
君
僕
そんな会話をして、君の部屋に案内される
君
君
僕
僕
君
僕
君
君
君
僕
「昨日人を殺した」 君は、そう言っていた。
梅雨どき、部屋の中で 泣いていた。
夏が始まったばかりというのに 君は、酷く震えていた。
そんな話で始まる、 あの夏の日の記憶だ____。
僕
君
君が虐められていたのは、 薄々気づいていた
顔や足につくられたあちこちにあるアザを見たからだ。
君
君
君
君
そんな君に、僕は言った。
僕
僕
君
君
僕
僕
もう、終わらせてしまいたいんだ
君
君
君
僕
君
僕
財布を持って
ナイフを持って
ケータイゲームもカバンに詰めて
僕
君
僕
僕
君
人殺しと
ダメ人間の
君と僕の旅だ______。
君
僕
そして僕らは逃げ出した。 この、狭い狭いこの世界から。
君
僕
家族も
クラスの奴らも。
何もかも全部、捨てて
君と2人で。
僕
君
君
僕
君
僕
僕
君
人殺しちゃったのに?(笑)
うん。
君は、何も悪くないよ。
君
なんで連れてってなんて言ったの?
君
僕
僕
僕
僕
僕
君
僕
結局僕らは誰にも
愛されたことなどなかったんだ。
君
嫌な共通点だ。
でもそんな共通点で
簡単に信じた。
信じあっていた。
僕
君の手を握った時
君
僕
僕
微かな震えは既になくなっていて
君
誰にも縛られないで2人
線路の上を歩いた_。
僕
君
君
僕
君
僕
僕
僕
君
君
僕
金を盗んで
店員(まちなさい!!!
君
僕
2人で逃げて
どこにでも行ける気がしていた
君
僕
僕
君
僕
額の汗も
いつの間にか無くなった
落ちたメガネも
僕
君
僕
君
君
僕
僕
君
僕
僕
君
君
君
君
君
僕
僕
僕
僕たちは歩いた。
遠くに、遠くに行くために
ミ"ーミ"ー
あてもなく彷徨う蝉の群れに
君
僕
水も無くなり揺れ出す視界に
また金を盗んで
店の人(お"らー!
迫り狂う鬼の怒号に
君
君
僕
バカみたいにはしゃぎあい
ふと君は__
ナイフをとった
僕
君
僕
僕
君
君
僕
「死ぬのは私一人でいいよ」
僕
そして君は首をきった。
まるで、何かの映画のワンシーンだ
白昼夢を見ている気がした_。
気づけば僕は捕まって
君がどこにも見つからなくって
君だけが_____
どこにもいなくって。
そして、時は過ぎていった
ただ、暑い暑い日が過ぎてった
家族も、クラスの奴らもいるのに
何故か君だけがどこにもいない
なんで、ぇッッ
あの夏の日を思い出す。
僕
僕
「歌ってる」
君をずっと探しているんだ…ッ
君に言いたいことがあるんだッ
9月が来る__________
僕
9月の終わりにくしゃみして
僕
6月の匂いを繰り返す
君の笑顔は
君の笑顔は…
頭の中を飽和している
僕
僕
僕
僕
そう言って欲しかったのだろう?
僕
______________
ぬし
ぬし
ぬし