中学2年生の私 羽華(わか)
優等生に見られることが多く、「わかちゃんだもんね」で全て片付けられる
そんな毎日が何処となく寂しくて誰かに甘えたくて仕方がない
寂しくて苦しくて愛されたくて必要とされたくてでも期待されすぎるのも嫌で
そんな面倒臭いのが私なのだ
羽華
はぁ…、学校行きたくないな
でも、失望されたくないから学校では優等生を演じる
羽華
学校行かなきゃ…、行って来ます
そういえば今日は入学式
彼もいるかな
〜入学式〜
羽華
やっぱり人数多いな…。
羽華
知ってる子が沢山いるな…。
羽華
あ…、ゆーま、?
優真
………、!
優真も気づいたのか少し振り返ってニッコリ笑ってくれた。
優真は仲の良い後輩で小学校の頃から良く話していた
久しぶりに見た優真は背が伸びててカッコよく見えた
羽華
学校来てよかったな…。
その後入学式も順調に進んで退場になった
優真
……、!
優真
(また後で)
すれ違いざま優真が口パクでそう伝えて来た
羽華
楽しみ、だな
〜教室〜
松江先生
今日から皆さんは先輩です
松江先生
自覚を持って行動するように
松江先生
明日からは授業ですから忘れ物しないようにね
松江先生
では終わります
学級委員
起立 気をつけ 礼!
全員
さようなら!
羽華
さようなら!
〜廊下〜
羽華
えっと…、ゆーまは3組だから…
優真
せーんぱいっ!
羽華
…、わぁ!びっくりしたぁ…。
羽華
驚かせないでよ、別にいいけど
優真
別にいいんじゃん
羽華
あ、ゆーま入学おめでとう、!
優真
ありがと
優真
えーっと、わ、わー…
羽華
もしかして名前忘れた?
優真
うん…、ごめん
羽華
わかだよ、わ、か。
羽華
わかった?
優真
わか先輩ね!
優真
わかった!
羽華
あ、そうだ!ゆーまこの後暇?
優真
親は色々説明受けてるし暇だけど…
羽華
ゆーまのさマンションのエントランス行っていい?
羽華
そこで喋らない?
優真
いいですよ
優真
行きましょう!